第29回真空展VACUUM2007の報告
間瀬一彦(KEK物構研、真空展ワーキング委員)
日本真空協会は日本真空工業会と合同で第29回「VACUUM2007−真空展」を2007年9月12日(水)〜15日(金)に、東京ビッグサイトにて開催しました。真空展は真空ポンプ、真空計測器、各種真空装置など真空機器・技術に関する世界最大の展示会です。今年の出展社数は153社、出展小間数は338小間で、昨年とほぼ同じ規模でした。来場者数は12日4,373名、13日5,973名、14日6,332名、合計16,678名で、昨年を上回りました。12日午前中は大雨のため来場者が少なかったのですが、その後は好天に恵まれ順調に来場者が増えました。テーマゾーン「真空一夢ひろば:MEMSと真空技術」の日本真空協会コーナー(写真1)では
1)大学・公的機関における真空科学・技術・応用の最先端研究の紹介(写真2)、
2)日本真空協会の紹介(ポスター、2枚)、
3)真空科学・技術・応用の歴史などのビデオ上映(写真3)、
4)スーパーカミオカンデ仕様の光電子増倍管の展示(写真4)、
5)真空のシミュレーション等を掲載したCD-Rの無償配布、
6)真空誌のバックナンバーの販売、
などを行ないました。
真空科学・技術・応用の最先端研究の紹介は非常に好評で、多くの参加者が立ち寄り、研究要旨(A4版、200部)が途中で足りなくなるほどでした。また、真空科学・技術・応用の歴史などのビデオ上映、光電子増倍管の展示も注目を集め、真空科学技術とその広がりに対する理解を深めるよい機会を提供できたと思います。
写真1.日本真空協会コーナーの受付。日本真空協会を紹介するパネル2枚、真空に関する連合講演会、VASSCAA-4 (4th Vacuum and Surface Science Conference of Asia and Australia)のポスターを掲示し、CD-Rの無償配布、「日本真空協会入会のすすめ」パンフレットの配布、真空誌のバックナンバーの販売等を行ないました。
写真2.大学・公的機関における真空科学・技術・応用の最先端研究の紹介コーナー(来場者がいないのは終了時刻後の写真であるためです)。ベンチに腰をかけてポスターに見入る方が数多くおられました。要旨200部はラックに入れておきましたが、最終日の前になくなるケースもありました。
写真3.真空科学・技術・応用の歴史などのビデオ上映。100インチスクリーンは見やすく好評でした。
写真4.スーパーカミオカンデ仕様の光電子増倍管の展示。日本真空協会コーナーの華として注目を集めました。