*****Origin5を用いた新しいEICO解析*****

(0)一連のデータを当該フォルダにコピーし、ピークがきれいに出ているファイルを選んで、
  (1)-(7)でシグナル範囲を決める。

(1)Originを起動し、「ファイル」「開く」で該当するプロジェクトを開く。

(2)「ウィンドウ」でグラフを選択し、「ウィンドウ」「複写」でシグナルの数だけグラフを複写
  する。

(3)複写した一つのグラフを選択し、「フォーマット」「軸」「X(Y)軸」「スケール」でシグナル付
  近を拡大する。

(4)「フォーマット」「プロット」「ドロップライン」「ok」として座標を読みとりやすくして、「ファイル」
  「印刷」「ok」とする。理由は不明だがキャノンA404では印刷できないので注意が必要。

(5)ピークの端の一番下がったところより一つ内側のところをシグナルの端とする。そのあたり
  がバックグランドの真ん中であることが多い。

(6)読みとったシグナルの端から4を引いた値をEICO解析で用いる。これは、IFFTウィンドウが
  0,8,16・・・というように時系列をしているのをEICO解析用プログラムの時系列4,12,20・・・
  に変換するためである。

(7)「ファイル」「プロジェクトの保存」でプロジェクトを保存する。Originを閉じる。

(8)エクセルを起動し、「ファイル」「開く」でTOFWIN.xlmを開き、「ツール」「マクロ」「マクロ」の中
  の「主」を実行する。

(9)(6)の低い方の値-176(8の倍数、177ではない)と高い方の値+176をバックグランドとして
  入力する。FFTでパーシャルフィリングの補正がしてあれば、176という数でなくてもよい。
  バックグランド範囲を決める際、そのバックグランド範囲に異常なデーターがないかを簡単
  に確認したほうがよい。つまり、バックグランドの平均を目視で適当に見積もり、その平方
  根(すなわち、誤差)の範囲以内にバックグランドデーターが70%くらいはいっているかを簡
  単(厳密にする必要はない)に確認する。これは、得られたデーターがポアソン分布をして
  いるかを確認する作業になる。

(10)(6)の値をシグナルとして入力する。

(11)CC解析にデータが保存される。「ファイル」「閉じる」で閉じる。

(12)「ファイル」「開く」でCC解析.txtを呼び出し(取り込み開始行16、カンマやタブなどの区切り
   文字によってフィールドごとに区切られたデータ、区切り文字カンマ、列のデータ形式は標
   準)、光エネルギーでデータを並べ替え、グラフに書く。このときに誤差は、付けられない。
   「ファイル」「名前を付けて保存」で、エクセル形式で保存する。

(13)全データをほかのフォルダに移動する。

 

注意
(1)EICNum:コインシデンス測定中における電子とイオンのカウント数の測定回数。30秒ごとに
  1秒ほど電子カウントとイオンカウントを測定している。

ECA:電子カウント(cps)。
ECH:電子カウントの標準偏差。
ICA:イオンカウント(cps)。
ICH:イオンカウントの標準偏差。