*****FFTによって生じる誤差の解析(Originを使用)*****

(1)Originの「ファイル」「開く」で該当するプロジェクトファイル(*.opj)を開き、「ウィンドウ」で元々
  のデータのウィンドウ(CO*)を選択し、「列」「新規列の追加」で列を2個追加することにして、
  「OK」をクリックする。

(2)「ウィンドウ」で逆FFTの結果のウィンドウ(IFFT1)を選択し、r(Y)を選択し(表題部分が赤くな
  る)、「編集」「コピー」をクリックする。「ウィンドウ」で元々のデータのウィンドウ(CO*)を選択し
  て、B(Y)を選択し(黒くなる)、「編集」「貼り付け」で逆FFTの結果をB(Y)にコピーする。

(3)C(Y)を選択し、「列」「列値の設定」で、Col(C)=Col(A)-Col(B)として「実行」すると、FFT、
  ±177ns成分の除去、逆FFTで差し引かれた差のスペクトルがC(Y)に入力される。

(4)A(Y)を選択し、「図」「折れ線」でグラフをプロットし、「ファイル」「印刷」「OK」で印刷する。
  B(Y),C(Y)も同様。ただし、C(Y)を印刷するとき、「フォーマット」「軸」「Y軸」を選択して、Y軸の
  最大値と最小値の差及び増分率をA(Y),B(Y)における差及び増分率と一致させると、比較が
  しやすい。

(5)「ウィンドウ」で元々のデータのウィンドウ(CO*)を選択し、どの列も選択されていない状態で
  「ファイル」「ASCIIへのエクスポート」、ファイル名を適当に変更の後、「保存」「OK」でdatファイ
  ルとする。

(6)「ファイル」「プロジェクトの保存」でプロジェクトファイルを保存する。以上を各プロジェクトファイ
  ルに関して繰り返す。

(7)エクセルで上のdatファイルを読み込み(「カンマ、タブなどによってフィールドごとに区切られた
  データ」「取り込み開始行1」「タブ」「標準」「完了」)、A,B,Cの所をOriginal,Corrected,Difference
  に変更する。

(8)E1にイオン名、E2に2*spcBと記入し、E3に=2*SUM(C**:C##)として計算する。ここで、**と##
  は(EICO解析で既に求めているシグナル範囲+4)/8+1である。シグナル範囲を求めるところで
  得  られるデーター行が、EICO解析の時に指定したシグナル範囲で選ばれたデーター行と、
  いつでも一致することが重要なので、そこの間違いがないかを、再確認する。この式は、元々の
  プログラムがそうなっているため(EICO解析.txt(3)参照)と、表題で1行目を用いているために1を
  加えなければならないためである。E3がFFT操作によって生じた誤差の二乗である。次のデータ
  ーセットからは、E1-E3を該当個所にコピーするだけで計算してくれる。EICO解析プログラムで得
  られた誤差の二乗にこの値を足して平方根を取ると最終的な誤差が得られる。「ファイル」「名前
  を付けて保存」でエクセル形式でファイルを保存する。以上を各ファイルに関して繰り返す。

(9)CC解析*.xlnを開き、I1にFT誤差**2と記入し、(8)の値を「編集」「コピー」し、I2以下に「編集」
  「形式を選択して貼り付け」「値」とする。単なるコピーでは数式も同時にコピーするので、0となる
  ので注意。

(10)J1に全誤差と記入する。J2に=SQRT(H2*H2+I2)と記入しリターンを押すと、FFTによる誤差が
   追加された値がJ2に入る。数式をJ3以下データのあるところまでコピーする。「ファイル」「上書き
   保存」で保存する。