先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業

「フォトンファクトリーの産業利用促進」

課題申請書作成ガイドライン

 

課題申請書の作成に当たっては、募集要項の内容を充分把握の上、フォトンファクトリーでの実施の可否判断や、課題審査委員会での審査に必要十分と考えられる情報を簡潔に記載してください。なお、提出いただいた課題申請書は、審査の目的のみに使用し、それ以外の目的に使用したり、公表することはありません。また、審査委員およびフォトンファクトリーの本事業担当者は、本課題申請書の記載内容に関し守秘義務を負います。

以下に各項目の記載に関するガイドラインを示します。これを参考として、申請の実態に即して記載してください。課題申請書様式(添付書類2)の各記載欄は、必要に応じ増減していただいて結構ですが、全体として4ページ以内程度に収めてください。疑問の点は、共用促進リエゾンにお問い合わせください。

共用促進リエゾン連絡先

E-mail:mailto:pfkyoyo@pfiqst.kek.jp 電話:029-864-5298

 

なお、このガイドラインは、放射光利用による研究手法や、フォトンファクトリー実験施設の機能・性能等について十分な知識がある場合を想定しています。これらに関する知識が十分でない場合は、先ず共用促進リエゾンにご相談ください。解決しようとする技術課題に対する有効な研究手法や実験の進め方等の検討、およびそれに基づく課題申請書記載内容の具体化について、フォトンファクトリーのスタッフがお手伝いします。

 

1.課題名

一読してどのような研究であるか分かるよう、具体性のある課題名としてください。ただし、採択された場合、課題名と申請者(組織)名は文部科学省に報告するほか、フォトンファクトリーのホームページ等で公表させていただくことがありますので、この点を考慮に入れて差し支えのない課題名としてください。

 

2.研究組織

研究に参画される方はすべて記載してください。


3.研究概要(背景、目的、目標)

研究の必要性、意義、当該技術分野の現状や将来動向等、この研究を行うに至った背景について、社会的ニーズ上、産業技術上、申請者の事業上等の観点から説明してください。

研究の目的については、どのような技術課題について、どのような解(結果)を得ようとしているのか、具体的に記述してください。

目標は、上記の目的に沿って研究することにより得ようとしている結果について、目指している達成水準を可能な限り数値で示してください。

背景、目的、目標は、それぞれ小見出しをつける等して、書き分けることをお勧めします。説明上の必要があれば、これら以外のサブ項目を立てていただいても結構です。各項目の順番は問いません。

 

4.トライアルユースに該当する理由

課題募集要項「4.利用の方法(2)トライアルユースの要件、利用期間」に記載されているトライアルユースの要件にどのように該当するのか、トライアルユースによる利用を申請する理由を説明して下さい。

同種の課題についてフォトンファクトリーあるいは他の同種研究施設において先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業によるトライアルユースの1利用単位の利用を終了しているため、今回はトライアルユースによる再利用の申請となる場合は、これまでの研究の概要と、その結果を踏まえたトライアルユースによる再利用の必要性を説明して下さい。

 

5.研究実施計画

研究の全体像が把握できるよう、必要に応じて研究のフロー図や、スケジュール等を表す線表等も利用して、わかりやすく書いてください。フォトンファクトリーでの実験結果に基づき、自社内で材料の改良に取り組む等の計画や特許取得予定がある場合は、その部分も含めて説明してください。また、一般的でないと考えられる測定方法、試料室・セル、試料構成等を用いる場合は、模式図、イラスト等も利用して、わかりやすく説明してください。

フォトンファクトリー利用の必要性や、フォトンファクトリーでの実施可能性を判断するために必要と考えられる情報は、可能な限り明記してください。例えば、以下に例示するような事項に関し、該当するものについて分かる範囲で書いてください。

・利用しようとする実験手法: 例えば、蛍光X線分析、XAFS等。必要に応じ、光電子収量法、時間分解等、より詳しく特定してください。

・試料: 物質名、形状、大きさ、量、濃度等。

・調べたいこと: 何を、どのような条件(温度、雰囲気、時間軸等)で見たいのか。

・要求スペック: 時間、空間、光子エネルギー等の測定範囲、分解能、感度等。

・フォトンファクトリー利用の必要性: 他の測定手法あるいは他の同種研究施設と比較したフォトンファクトリー利用の利点、必要性等。他の同種研究施設において同種研究を実施したことがある場合は、その概略と、その結果を踏まえフォトンファクトリーの利用を希望する理由を説明して下さい。

 

より詳細な説明が必要と考えられる場合は、別途説明資料を作成いただいても結構です。

申請しようとしている研究がフォトンファクトリーで実施可能かどうかを確かめるためには、以上の情報をもとに、フォトンファクトリーのビームライン担当者とご相談いただく必要があります。先ずは共用促進リエゾンにご連絡ください。

 

6.事業上の位置づけ

本研究の成果は貴社の事業にどのように活用されるのか、事業化、製品化等に関する見通し、方針、あるいは計画等を説明してください。

 

7.本研究の意義

本研究の成果は、社会・経済上、産業技術上、あるいは貴社の事業上、どのようなインパクトをもたらすと期待されるのか、本研究が重要で価値があると考える点を説明してください。

 

8.持ち込み試料・材料、安全性

フォトンファクトリーに持ち込む予定の試料・材料の物質名、形状、量を書いてください。有害または危険物質については安全対策も書いてください。可燃性ガス、特殊材料ガス、毒性ガス、劇・毒物、放射性同位元素を利用する場合は、事前にご相談いただくことが必要です。

                                           元のページに戻る