刻線密度 | 直線導入器目盛り |
---|---|
300 l/mm | 99627.0 |
800 l/mm | 99454.7 |
1200 l/mm | 99540.9 |
[1]駆動機構と波長計算式
BL−11A分光器の波長走査は、回折格子の回転のみによって行われるが、その機構としてはいわゆるサインバーが用いられている。したがって、モーター1台によってサインアームの押し棒の並進運動を制御し、その位置をリニアエンコーダで読みとることになる。このときの位置と波長の変換式は次の通りである。
λ=(2d/m) cos K sin [ sin-1 (X−X0)/L−θ0]
X=X0+L sin [θ0+ sin-1 {mλ/(2dcos K)}]
ただし、λ:波長、X:位置(回折格子によってビームが振り上げられる方向を正とする)、m:次数、d:刻線間隔(=1/n;n:刻線密度)、K:偏角の半分、X0:基準位置、L:アームの長さ、θ0:基準角度である。mは通常+1であるが、分光器のデザインとしては−1次とすることも可能である。後の5つは回折格子や球面鏡によって変わるパラメータで、2002年10月時点では以下の値を用いている。
JY1200本/M1 | 島津800本/M2 | 島津800本/M1 | JY300本/M2 | |
---|---|---|---|---|
n[/mm] | 1198.07900 | 799.85859 | 799.5453 | 299.9461 |
K[deg] | 88.20000 | 86.83617 | 88.22343 | 86.82209 |
X0[mm] | −12.41152 | −2.34649 | −3.60385 | 0.29807 |
L[mm] | 411.43120 | 409.29600 | 410.99700 | 411.48975 |
θ0[deg] | −1.89894 | −0.73783 | −1.94942 | −1.56438 |