S2調整
・S2は、横幅を制限するV字型アパーチャとスリットで構成されている。
・V字型アパーチャは通常は調整する必要がない。
・スリットは、ビームライン調整等のために幅広く開けることも可能であるが、通常の実験時には微調整のみを用いる。
・スリット刃の回転(ビームと平行にする)機構も用意されているが、初期調整済みであるので、動かさない。
・幅の微調整はスリット下側についているマイクロメータで行う。このマイクロメータの動きが、flexure hingeによって全幅で1/5に変換される[数字が大きい方が開口が狭くなることに注意]。開口幅と目盛りの読みの関係は、最新の値を各スリットのところに掲示しているが、スリットを限界まで絞りたい場合に対応するためにストッパーは外してあるので、“閉め過ぎ”によって上下の刃を衝突させないように注意が必要である(出射光強度をモニターしながら閉め、強度が0にならないように注意する=強度モニターのオフセットに注意!)。
目盛り | | 19.250 | 19.200 | 19.050 | 18.800 | 18.300 |
開口幅 | | 10μ | 20μ | 50μ | 100μ | 200μ |
・回折格子を切り替えた時には焦点距離の違いに従ってS2の位置を調整する必要があるが、それは留めネジを緩めて手動でチェンバー全体を移動させることによって行う。
Last modified: October 1, 2002