2011S2-005
ターゲットタンパク研究プログラム

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文部科学省「ターゲットタンパク研究プログラム」へのリンク

●基本情報

 ●実験責任者:月原 冨武(兵庫県立大)
 ●課題有効期間:2011/10〜2012/3
 ●実験ステーション:5A,6A,17A,NW12A
 ●関連課題:2008S2-001(ターゲットタンパク研究プロジェクト)
      2006S2-006(タンパク3000プロジェクト タンパク質の個別的解析プロジェクト)
      2003S2-002(タンパク3000プロジェクト タンパク質の個別的解析プログラム)

●課題の概要
 文部科学省「タンパク3000プロジェクト(平成14年度から平成19年度)」やJST「タンパク質解析基盤技術開発(平成18年度)」で産み出されている成果及び整備された基盤技術を最大限に活用しつつ、現在の技術水準では解明が極めて困難であるものの、学術研究や産業振興に欠かせない重要なタンパク質をターゲットに選定し、タンパク質の生産・解析・制御等を一体としてそれらの構造・機能解析を目指すことを目的に文部科学省/JST「ターゲットタンパク研究プログラム」が平成19年度から開始された。本プログラムでは、タンパク質の構造・機能解析のための技術・研究開発及び、基本的な生命の解明、医学・薬学等への貢献、食品・環境等の産業応用に向けてターゲットとなるタンパク質の構造・機能解明を行う研究を進めることを目的としている。採択件数は37件である(各分野の研究内容と採択された研究課題および研究代表者については資料1を参照)。
 本申請課題は、2011年度を最終年度として完了予定の「ターゲットタンパク研究プログラム」を継続して支援することを目的とする。2008S2-001「ターゲットタンパク研究プログラム」が採択され、平成20年度より3年間、主に同プログラムに参加する研究者によって有効に利用されている。その結果、多数の重要なタンパク質の構造がこのビームタイムを用いて決定され、上記S2課題の果たした役割の大きさが示されてきた。本申請課題をもって「ターゲットタンパク研究プログラム」を最終年度まで継続して支援することで、プログラムのアウトプットを最大限に上げることを目指す。
 一方、「ターゲットタンパク研究プログラム」の技術開発課題のもとPF構造生物学研究センターによって開発されてきた低エネルギーマイクロビームビームラインBL-1Aに関しては、微小ビームかつ波長3Åの低エネルギービームの利用が可能という特色を生かし、高難度タンパク質の構造解析の推進に寄与できるよう更なる高度化をはかる。具体的には低エネルギーSAD実験による構造解析法の開発を進め、構造解析の成功率を上げるための結晶ハンドリング、データ測定法、構造解析法の開発を行う。ビームの安定利用のための制御システム開発や、微小結晶の観察系の開発を行うことで更に効率のよいデータ収集が可能な実験環境を整備する。低エネルギー領域で高感度・高精度測定が可能な二次元X線検出器を導入し、放射線損傷を抑えたデータを得ることで低エネルギーSAD法による位相決定の適用範囲の拡大を目指す。

●成果発表
 ●論文


 ●PF Activity Report

 ●PFシンポジウム

 ●その他