PF研究会 「放射光の医学応用-病理診断・臨床診断への道-」開催のお知らせ 放射光の医学への応用に関しては、単色X線の被写体内での吸収特性を利用したイメージングとともに屈折効果や位相の変化を利用した新しいイメージング法の病理診断そして臨床診断への期待が高まっています。
フォトン・ファクトリーにおける放射光の医学応用に関しても、特にこの一、二年間で大きな進歩があり、暗視野撮影法に関しては乳がんや関節疾患の診断に関する臨床応用、DEI-CTに関してはX線病理学という新しい学問分野の創出、干渉計を用いる撮影法に関してはアルツハイマー病に関わる脳内代謝物質の診断方法の提唱など、微小血管造影法に関しては血管系の機序の解明など、冠動脈診断の臨床応用では特定疾患に対する診断方法の確立などが期待されています。 放射光の医学応用では、ひとつのテーマの研究を進めていく上でも、多くの研究分野の多くの研究者による学際的研究は不可欠です。この研究会を、昨年、一昨年につくば学院大学で開催しました研究会に引き続いて、物理、工学、医学物理、基礎医学、臨床医学等のそれぞれの専門家が、それぞれの立場から現状の放射光利用の成果について、また、今後の放射光の病理診断そして臨床診断の方向に関して意見交換をする場とし、特に将来の研究の方向に関するブレーンストーミングの場にしたいと考えています。 放射光の病理診断・臨床診断に関して、将来の方向性を考える重要な研究会になると期待され、放射光の臨床応用に関心のある臨床、装置開発に携わるすべての研究者の皆様には本研究会の趣旨にご賛同いただき、格段のご配慮を賜りたくお願い申し上げます。 研究会開催日時:2007年1月27日(土)10:00〜17:00(予定)
兵藤一行 (KEK-PF)
2007-01-26 by pfw3-admin@pfiqst.kek.jp |