研究会目的
本研究会提案者の一人(山本、KEK-PF)
は、PF2.5GeVリングにおける真空封止型短周期アンジュレータ開発の成功に基づき、さらに高いエネルギーのアンジュレータ放射を、より低次のアンジュレータ放射において短いアンジュレータ周期長を用いて実現するために、極短周期アンジュレータの開発を行っている。極短周期アンジュレータを用いた光源開発においては、極めて短い(数mm)周期長の故に本質的に狭小なギャップ(1mm程度)を必要とするアンジュレータを許容する加速器が要求される。
リング型光源加速器においてアンジュレータを収容可能な非常に開口の狭い直線部を実現することは容易ではないと考えられる一方で、極短周期アンジュレータを光源とする場合、アンジュレータ直線部の全長総和を非常に短くできることが、新しい光源加速器の検討に大きな自由度を与えるものと期待される。
提案者達は上記の観点から、本研究会において極短周期アンジュレータの可能性を展望するとともに、このような光源加速器の実現性について検討を行い、新しい放射光源加速器の将来像を模索したいと考える。検討対象には、現在国内で最高の電子ビーム性能を実現しているSPring-8、さらに高いビーム性能実現を目指して計画立案中のERL光源加速器、東北光源計画加速器、およびSPring-8II等を含め、最終的には極短周期アンジュレータに特化した光源加速器設計にむすびつけたいと考える。
さらに、現在は提案者達の視野に入っていない新奇なアイデアについても提案いただければ幸いである。
日時、場所
9月18日(水) 14:00〜 9月19日(木)15:30(予定)
@研究本館 小林ホール
提案代表者
山本 樹(KEK-PF放射光研究施設・教授)
熊谷 教孝(高輝度光科学研究センター・専務理事)
世話人
山本 樹(KEK-PF放射光研究施設・教授)
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