PF研究会「X線非弾性散乱を用いた物性研究」開催のご案内

 

 この度、下記のような理由により「X線非弾性散乱を用いた物性研究」という題目で PFの運転開始初期から高エネルギーX線を利用したコンプトン散乱や硬X線領域のX線ラマン散乱などX線非弾性散乱の研究が行われ、物性研究への応用の面で先行していました。ここ10年ほどの間に軟?X線領域でのX線共鳴非弾性散乱や核共鳴非弾性散乱なども精力的な研究が進められ、散乱現象そのものの基礎研究から物性研究への応用へ歩を進めようとしています。この秋からはX線領域の高エネルギー分解能非弾性散乱の実験もSPring-8で始まろうとしており、コンプトン散乱専用ビームラインを有するPF-ARの高度化改造後の運転も年明けには始まる等、国内のX線非弾性散乱研究を取り巻く環境も変わりつつあります。このように波長領域の異なるX線非弾性散乱の基礎が固まり、それぞれの特徴を生かした応用の機が熟しつつある現時点で、X線非弾性散乱の物性研究への応用を主題とした研究会を開催することは、様々な手法の長所・短所を大局的に捉え、お互いの研究を知り、今後の研究の展開を考える上で非常に有意義なものと考えます。

 開催日時等は以下をご参照下さい(日程は決まっていますが、開催時間はプログラムとの関係で変わることがあります)。参加ご希望の方及び講演ご希望の方は宿泊希望日・講演題目を明記してPF岩住まで電子メールtoshiaki.iwazumi@kek.jpFAX0298-64-2801)でご連絡下さい。旅費・宿泊費等の援助が行われる都合上、20021月末までにご連絡下さい。研究会のプログラムが出来次第掲載致します。多くの方のご参加をお待ちしております。

プログラム