PF研究会
「非平衡状態の物質構造と電子状態研究の展開」


 物質構造科学研究所放射光研究施設のAdvanced Ring (PF-AR)は、世界に類を見ない通年大強度単バンチモード運転を行っており、放射光パルスの時間構造を利用した時間分解実験を集中的に遂行するうえで世界的に見て極めて有利な立場にあります。本研究会はPF-ARの放射光パルスと可視光、磁場、温度などの外場変化を組み合わせることにより、さまざまな実験系において非平衡状態の物質構造と電子状態のダイナミクス研究を展開することを意図して計画しました。また放射光パルスと相補的な利用が想定されるレーザープラズマX線の利用、放射光パルスの短パルス化、光デバイスの応用分野開拓、励起用パルスレーザー光源の新規開発などの話題についても第一線の研究者の方に講演していただきます。
 このPF研究会は高エネルギー加速器研究機構と科学技術振興機構の共催により開催いたします。ご都合の許す限りぜひご参加ください。なお、終了後に簡単な懇親会(会費1500円)を持ちたいと思います。


主題:「非平衡状態の物質構造と電子状態研究の展開」
主催:高エネルギー加速器機構、科学技術振興機構(参加費は無料)
日時:平成16年3月5日(金曜日)
場所:高エネルギー加速器研究機構 4号館 2階輪講室 (地図はこちら
交通:
 [車]  常磐自動車道「桜土浦」インターより東大通りを筑波山方面へ20分
 [電車] JR常磐線「ひたち野うしく駅」よりバスで「つくばセンター」へ25分、
     「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
 [バス] 東京駅より「ニューつくばね号」で「高エネルギー加速器研究機構」下車(約1時間30分)
     東京駅より「つくば号」で「つくばセンター」下車(約1時間)、
     「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
 詳しくは「KEKまでの交通」をご覧下さい(但し、時刻表は3月に改定される予定です)。
 


プログラム

1 10:00〜10:10 挨拶 腰原伸也(東工大)
2 10:10〜10:50 時分割光電子顕微鏡(PEEM)
          小野寛太(KEK−PF)
3 10:50〜11:30 時間分解XAFS:不均一触媒反応と光励起状態
          稲田康宏(名大)
4 11:30〜12:10 紫膜をもちいた光受容蛋白質バクテリオロドプシンの時分割X線回折測定
          岡 俊彦(慶大)
---昼 食---

5 13:10〜13:50 ポンププローブX線回折法による光誘起相転移の観測
          足立伸一(KEK−PF)
6 13:50〜14:30 レーザープラズマX線を用いたピコ秒時間分解X線回折
          中村一隆(東工大)
7 14:30〜15:10 PF−ARにおけるX線の短パルス化の可能性
          坂中章吾(KEK−PF)
---コーヒーブレーク---

8 15:30〜16:10 相転移のDVDへの応用
          高尾正敏(松下電器)
9 16:10〜16:50 光で駆動する分子機械の構築
          金原 数(東大工)
10 16:50〜17:30 光ファイバーによる光ソリトン圧縮技術を用いた外部同期型パルス光源 
          高坂繁弘(古河電工)
11 17:30〜17:35  閉会の辞 河田 洋(KEKーPF)


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