PF研究会・ナノテクノロジー総合支援プロジェクトワークショップ
「LEEM/PEEMを用いた表面研究の新しい展開」
この研究会は一昨年にSPring-8で、また昨年は東大物性研で開催されたシンポジウムに引き続き開催することになります。現在我が国ではかなりの数のLEEM/PEEMが開発または導入されてきている状況だと思います。基礎的な結果が出てきておりますが、ヨーロッパやアメリカに比べ成果が出遅れているというのが現状だと思っております。今後更に研究成果の充実を図る必要があります。
現在、開発した装置ならび購入した装置で実験が行われておりますが、操作等は誰でも簡単にできるというわけではありません。今後いい成果を得るために実験上ならびに得られた結果に対して議論を深める必要があると思います。そこでノウハウを含めて意見を交換する機会を持ちたいと思っております。このようなノウハウの交換はこの分野の発展にとって非常に大事だと認識しております。そこで、完成した研究報告をしていただいても結構ですし、こんなところがわからないどうすればいいかという問いかけをしていただいても結構だと思っております。
ぜひ皆様方にふるってご参加いただければ幸いです。2006年10月には姫路で「第5回LEEM/PEEM国際会議」を開催いたします。研究会で切磋琢磨して、この国際会議にぜひいい成果を出していただくことを期待いたしております。
発表形式は口頭とポスターを考えております。発表形式がご希望通りにならない場合もありますが、ご了承いただければ幸いです。
今回の研究会は高エネルギー加速器研究機構・放射光科学研究施設がSPring-8ナノテクノロジー総合支援プロジェクト・VUV-SX高輝度光源利用者懇談会との共催で行います。なお、発表される場合にはPFあるいはSPring-8ナノテクノロジー総合支援プロジェクトより旅費の支給を行います。また、参加される場合にも出
来る限りPFより旅費の支給を行いますので、旅費の補助を希望される場合にはお早めにお申し込みいただくようお願い申し上げます。なお、補助出来る旅費には限りがありますので、ご要望に添えないこともありますがご了承ください。
日時:平成17年10月12日(水)13時 〜 13日(木)15時頃まで
共催:SPring-8 ナノテクノロジー総合支援 プロジェクト、VUV-SX高輝度光源利用者懇談会
場所:高エネルギー加速器研究機構 3号館セミナーホール(施設案内・マップはこちらをご覧下さい。)
交通:
車 常磐自動車道「桜土浦」インターより東大通りを筑波山方面へ20分
電車 ○JR常磐線「ひたち野うしく駅」よりバスで「つくばセンター」へ25分、
「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
○常磐新線(つくばエクスプレス)「つくば駅」下車、隣接の「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分。
つくばセンター・KEK間のバスの時刻が8月24日付けで改定されていますのでご注意下さい。
つくばエクスプレスの時刻表とつくば駅・KEK間のバス時刻表(8月24日改定版)
つくばエクスプレスのホームページ
バス 東京駅より「ニューつくばね号」で「高エネルギー加速器研究機構」下車(約1時間30分)
東京駅より「つくば号」で「つくばセンター」下車(約1時間)、
「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
詳しくは「KEKまでの交通」をご覧下さい。
参加申込み:下記参加申込みフォームよりお申込み下さい。
参加申込は随時受け付けておりますが、 宿舎、旅費のサポートをご希望の場合は9月22日(木)までにお願い致します。
宿舎、旅費につきましては締切り後に改めてご連絡させていただきます。
また、実験中につき宿舎はツインとさせていただきますので予めご了承下さい。
旅費の支給または宿舎の利用を希望される方はユーザー登録が必要です。詳細はKEK内共同利用者宿泊施設をご覧下さい。
KEK周辺宿泊施設についてはこちらをご覧下さい。
注)企業及び学部学生の方には旅費、日当、宿泊料は支給されませんので予めご了承下さい。
宿舎はご利用いただけますので、こちらのフォームよりお申込み下さい。
講演申し込み: 講演申込・講演推薦書(Word)にご記入いただき、A4サイズ1ページのアブストラクトとともに
FAXまたはEメールにて申込書に明記されている送付先までお送り下さい。
申込み締切り:9月9日(金)
(講演者・講演申込みの方も「参加申込みフォーム」からもお申込み下さい。)
懇親会:10月12日(水)18:00より懇親会を予定しておりますので、ふるってご参加下さい。
参加希望の方は9月30日(金)までにお願い致します。
参加費は一般4,000円、学生2,000円です(当日徴収)。
問合せ先:講演申込みに関する問い合わせ先
大阪電気通信大学 越川孝範または安江常夫
tel 072-824-1131 ext.2582, fax 072-825-4590
e-mail kosikawa@isc.osakac.ac.jp,yasue@isc.osakac.ac.jp
ナノテクノロジー総合支援プロジェクトに関する問い合わせ先
高輝度光科学研究センタ− ナノテクノロジ−総合支援プロジェクト
小林啓介 または 木下豊彦
TEL 0791-58-0971, FAX 0791-58-0830
e-mail koba_kei@spring8.or.jp,toyohiko@spring8.or.jp
PF所内連絡先
放射光科学第一研究系 小野寛太
TEL 029-864-5659, FAX 029-864-2801
e-mail kanta.ono@kek.jp
プログラム Proceedings(Web版 PDF・4.5MB)
10月12日(水)
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13:00‐13:40 |
【依頼講演】「放射光光電子顕微鏡によるナノイメージング・ナノ分光法」
尾嶋正治(東大工) |
13:40‐14:00 |
「NiO(100)へき開表面における反強磁性磁区ドメインの詳細観察」
奥田太一1、孫海林1、宮田洋明2、清水宏3、中口明彦3、越川孝範3、郭方准4、松下智裕4、為則雄祐4、室隆桂之4、小林啓介4、木下豊彦1,4
(1東大物性研、2東レ、3大阪電通大、4JASRI) |
14:00‐14:20 |
「NiO(100)表面における反強磁性磁区ドメインの加熱効果の観察」
新井邦明1、蔵圭司1、前田勇樹1、奥田太一1、柿崎明人1、孫海林1、宮田洋明2、郭方准3、脇田高徳3、小林啓介3、木下豊彦1,3(1東大物性研、2東レ、3JASRI)
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14:20-15:00 |
【依頼講演】「スピン偏極電子源」
中西 彊(名大理) |
15:00‐15:20 |
休 憩 |
15:20‐16:10 |
【特別講演】「スピンSEMの最近の進展」
小池和幸(北海道大) |
16:10‐16:30 |
「光電子顕微鏡(PEEM)を用いた鉄隕石(FeNi)の局所構造解析と磁区構造解析」
小嗣真人1、脇田高徳2、谷内敏之3、小野寛太4、鈴木基寛2、河村直己2、高垣昌史2、谷口雅樹5、小林啓介2、石松直樹5、圓山裕5(1広大放射光、2JASRI、3東大工、4高エ研、5広大) |
16:30‐18:30 |
ポスターセッション
1.「LEEM、制限視野LEEDおよび化学分析SR-XPEEMを用いたIn/Si(111)上のSbの成長過程の動的観察」
中口明彦1、郭方准2、橋本道廣1、上田将人1、安江常夫1、木下豊彦2、小林啓介2、越川孝範1(1大阪電通大、2JASRI)
2.「LEEMおよび制限視野LEEDによるW(110)上のCu二重層構造変化」
中口明彦1、清水宏1、高橋宏彰1、E.Bauer2、安江常夫1、越川孝範1(1大阪電通大、2アリゾナ州立大)
3.「PEEM・LEEMによるグラファイト基板上のペンタセン薄膜成長」
塩野入正和、小笹桃子、富山直之、解良聡、奥平幸司、上野信雄(千葉大工)
4.「Availability of PEEM to detect electric field of p+n-Si(100)
substrates」
H.Fukidome, M.Yoshimura and K.Ueda(豊田工大)
5.「Cu/W(110)におけるUV-PEEMコントラストメカニズム」
安江常夫1、清水宏1、中口明彦1、高橋宏彰1、E.Bauer2、越川孝範1(1大阪電通大、2アリゾナ州立大)
6.「UV-PEEMによる反強磁性ドメインの直接観察」
郭方准1、孫海林2、奥田太一2、小林啓介1、木下豊彦1(1JASRI、2東大物性研)
7.「HiSORにおける低温光電子顕微鏡(LT-PEEM)の開発」
小嗣真人1、朝直俊介2、木村昭夫2、澤田正博1、生天目博文1、谷口雅樹2(1広大放射光、2広大)
8.「放射光SPELEEMを用いたIn/Si(111)の高分解能化学効果の観察」
清水 宏1、中口明彦1、郭方准2、脇田高徳2、安江常夫1、小林啓介2、E.Bauer3、越川孝範1(1大阪電通大、2JASRI、3アリゾナ州立大)
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18:30‐20:00 |
懇 親 会 |
10月13日(木)
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9:00‐9:35 |
【講義】「放射光光電子顕微鏡による超高速現象観察」
小野寛太(KEK) |
9:35‐9:55 |
「放射光光電子顕微鏡による強相関酸化物薄膜の磁区観測」
組頭広志1、谷内敏之1、脇田高徳2、横谷尚睦3、久保田正人4、小野寛太4、尾嶋正治1、Mikk Lippmaa5、川崎雅司6、鯉沼秀臣7(1東大工、2JASRI、3岡山大理、4高エ研、5東大物性研、6東北大金研、7物材機構) |
9:55‐10:15 |
「光電子顕微鏡を用いた界面ナノ構造のイメージング」
谷内敏之1、脇田高徳2、鈴木基寛2、河村直巳2、高垣昌史2、佐藤平道3、若山貴行3、小林啓介2、尾嶋正治1、秋永広幸3、小野寛太4(1東大、2JASRI、3産総研、4KEK-PF) |
10:15‐10:35 |
休 憩 |
10:35‐11:10 |
【依頼講演】「ナノスケール磁性体のスピンダイナミクス」
木村 崇、大谷義近(東大物性研) |
11:10‐11:30 |
「試料電界強度を制御したPEEMによる絶縁物観察への展開」
吉川英樹1、安福秀幸1、木村昌弘1、田村圭司2、志水隆一2 (1物材機構、2大工大) |
11:30‐11:50 |
「多極子Wien filter EXPEEMの開発と表面触媒反応」
朝倉清高、新美大伸、宮本剛志(北大触媒セ) |
11:50‐12:10 |
「LEEM/PEEMにおける検出器による分解能劣化」
清水 宏1、安江常夫2、越川孝範2(1アルバック・ファイ株式会社、2大阪電通大) |
12:10‐13:10 |
昼 食 |
13:10‐13:45 |
【依頼講演】「Au-Si合金島の原子ステップへの配列」
日比野浩樹1、渡辺義夫2(1NTT物性科学基礎研、2NTT-AT) |
13:45‐14:05 |
「LEEM in-situ observation of the growth
of implant source grown Ga nanodots on SiO2」
R.Buckmaster1, F.-Z.Guo2, K.Kobayashi2 and T.Yao1(1東北大金研、2JASRI) |
14:05‐14:25 |
「ペンタセン薄膜成長過程のLEEMおよびSTMによる微視的解析」
藤川安仁、J.T.Sadowski、櫻井利夫(東北大金研) |
14:25‐14:45 |
「In/Cu(001)およびSn/Cu(001)表面における相転移のLEEM観察」
八田振一郎1、郭方准2、奥山弘1、有賀哲也1(1京大、2JASRI) |
14:45‐15:05 |
「Pb/W(110)成長過程におけるLEEMのステップコントラスト反転」
安江常夫1、天川良太1、清水宏1、中口明彦1、高橋宏彰1、E.Bauer2、越川孝範1(1大阪電通大、2アリゾナ州立大) |
【発表要領】
・口頭発表ではOHPとPCプロジェクターが使用できます。プロジェクターをご使用の場合は、PCをご持参ください。
・口頭発表をされる方もぜひポスターをご持参いただき、詳しいご議論をしてください。
・ポスターボードのサイズは、横120cm×縦180cmです。
Last modified
2008-03-07
by pfw3-admin@pfiqst.kek.jp
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