PF研究会「マイクロビーム細胞照射装置を用いた低線量放射線影響研究に関するワークショップ」のご案内


 個々の細胞を認識し,それらの核,あるいは細胞質に,決められた量の放射線を照射するマイクロビーム細胞照射は低線量放射線の生物影響を研究する有力な手法です。これまでに海外で建設された粒子マイクロビーム照射装置を用いた研究からは,バイスタンダー効果(粒子照射を受けた細胞の近傍にいて,照射されていない細胞にみられる効果)等の存在が実証され,低線量放射線の生物影響あるいはリスク評価に大きく寄与しています。われわれは,通常の環境では粒子線よりもガンマ線などの光子放射線(それによる二次電子)にさらされる機会の方が多いということに着目し,指向性が高くマイクロビーム形成には最適な放射光X線を用いて,低線量光子放射線の生物効果を調べるための放射光X線マイクロビームによる細胞照射装置を開発して,生物影響の研究を開始しました。日本でもPFの放射光X線マイクロビーム照射装置以外に,原研・高崎研と放医研に粒子マイクロビーム照射装置が稼働しています。これらの装置のユーザーは低線量放射線の生物影響を研究するという点で共通の興味を持っているので,それぞれのデータを持ちより,研究に関する討論を行なうとともに,これらのマイクロビーム照射装置で共通するノウハウの交換を通じて,装置の改良に役立てることを目的としたワークショップを企画しました。
 皆さまの参加をお待ちしています。

日 時:平成16年12月20日(月),21日(火)

場 所:高エネルギー加速器研究機構
    4号館セミナーホール(地図

世話人:物質構造科学研究所 放射光科学研究施設
       小林 克己(katsumi.kobayashi@kek.jp)
       宇佐美徳子(noriko.usami@kek.jp)
            
交  通:
 車  常磐自動車道「桜土浦」インターより東大通りを筑波山方面へ20分
 電車 JR常磐線「ひたち野うしく駅」よりバスで「つくばセンター」へ25分、
     「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
 バス 東京駅より「ニューつくばね号」で「高エネルギー加速器研究機構」下車(約1時間30分)
     東京駅より「つくば号」で「つくばセンター」下車(約1時間)、
     「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
 詳しくは「KEKまでの交通」をご覧下さい。
 旅費のサポートは限度額内で、できる限り行ないます。

参加申込み: 参加申込は随時「参加申込みフォーム」にて受け付けますが、
       宿舎、旅費のサポートをご希望の場合は12月13日(月)までにお申込下さい。
       宿泊予約と旅費支給については、締切後にEメールにて回答させていただきます。
       
実験中のため、部屋はツインに限らせていただきますのでご了承下さい。
       詳細はKEK内共同利用者宿泊施設をご覧下さい。
       KEK周辺宿泊施設についてはこちらをご覧下さい。

懇親会:12月20日の夜に懇親会を予定しております。
     ふるってご参加下さい。(申込締切:12月13日(月)
    

Proceedings:講演内容をまとめたものをKEK Proceedings 2004として発行します。

プログラム

12月20日(月)
13時〜   受付開始

13時30分〜15時 第一部 国内のマイクロビーム施設の現状

 小林 克己(KEK・PF)PFにおけるマイクロビーム照射装置の現状
 今関  等(放医研)放医研のSPICE(マイクロビーム細胞照射装置)計画
 菓子野元郎(長崎大・薬)長崎大学のマイクロビーム装置
 中村 正信(和歌山県立医大)京都大学における重イオンマイクロビーム開発

15時〜15時30分 休憩

15時30分〜18時 第二部 装置を用いた研究の現状
 宇佐美徳子(KEK・PF)マイクロビーム照射された細胞におけるγ-H2AXの観察
 冨田 雅典(理研)低線量放射線とDNA2本鎖切断修復タンパク質の応答
 前田 宗利(KEK・PF)X線マイクロビーム照射された細胞の生存率
 丹野・高倉(国際基督教大)オーロラ蛋白質を用いた放射線による細胞分裂障害の研究
 伊藤  敦(東海大・工)X線分析顕微鏡のマイクロビーム照射実験への適用
 菓子野元郎(長崎大・薬)Grayのマイクロビーム装置での成果
 古澤 佳也放医研)バイスタンダー効果の線量・LET依存性(PF/TIARAの実験から)
 安井  明(東北大・加齢)DNA損傷応答の in situ解析

(現場見学会)

19時〜 懇親会

12月21日(火)
9時〜12時 第三部 将来の展望・研究の提案
 三枝  新(放医研)低線量影響で何が求められているのか
 松本 英樹(福井大・医)(バイスタンダー効果研究の現状と展開)
 坂下 哲哉(原研・高崎)線虫の連合学習に対する放射線照射の影響とマイクロビーム
 谷田貝文夫(理研)LOH解析から適応応答効果の検出は可能か
 酒井 一夫(電中研)マイクロビーム照射装置を用いた研究への期待
 菓子野元郎(長崎大・薬)Gray Labの近況
 参加者全員による総合討論

13時〜
 小林 泰彦(原研・高崎)原研・高崎研の重イオンマイクロビームの現状

14時〜 
デモ実験


Last modified 2004-12-22 by pfw3-admin@pfiqst.kek.jp