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PF研究会
「PF軟Ｘ線結晶分光領域の研究の展開」
1.8-4.0keV程度をカバーする「軟Ｘ線結晶分光領域」は、放射光以外に適当な光源が無いことから、放射光利用開始以来、多くの特徴ある実験研究が発展してきている。特にPFの2.5GeVリングでは、偏向電磁石光源で最も高い強度が得られる領域であり、また軟Ｘ線アンジュレータU#02や楕円偏光マルチポールウィグラEMPW#28を光源とする世界的にもユニークな実験ステーションを建設して、特徴ある研究を展開してきた。
現在PFでは、直線部増強計画が進行中であるが、新しい挿入光源として、周期長とギャップの小さいアンジュレータ（Short Gap UndulatorまたはMini-Pole
Undulator）の設置が検討されている。この新光源では、電子ビームのエネルギーを上げなくても比較的高いエネルギーのＸ線を発生させることが可能で、具体的にはPFの2.5-3.0GeVリングで1.0-3.5keV程度が１次光として得られることになる。この光源を用いれば、2-9keV程度（3GeV運転も考えれば13keV程度まで拡張可能）のマイクロビームステーションを建設できると考えられる。本研究会では、従来行われてきた軟Ｘ線分光研究例から、今後の展開を議論したいと考えている。
研究会の開催日はＰＦシンポジウムの前日で、場所は下記の通りです。特に参加登録をしていただく必要はありませんが、出張（旅費）またはKEK宿舎の利用を希望される方は、ＰＦシンポジウムの参加申込と併せ、できる限り２月２０日までに手続きして下さい（旅費のサポートはできる限り行ないます）。
多くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。
日時：2004年3月23日（火）11:00〜
会場：高エネルギー加速器研究機構
３号館セミナーホール
交通：[車] 常磐自動車道「桜土浦」インターより東大通りを筑波山方面へ20分
[電車] JR常磐線「ひたち野うしく駅」よりバスで「つくばセンター」へ25分、
「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
[バス] 東京駅より「ニューつくばね号」で「高エネルギー加速器研究機構」下車（約1時間30分）
東京駅より「つくば号」で「つくばセンター」下車（約1時間）、
「つくばセンター」より「高エネルギー加速器研究機構」へバスで20分
詳しくは http://www.kek.jp/info/transportation.html
をご参照下さい。
（但し、時刻表は３月に改定される予定です）
提案代表者： 島田広道 （産業技術総合研究所）
朝倉清高 （北海道大学）
近藤 寛 （東京大学）
岩住俊明 （KEK-PF）
世話人及びその連絡先：
北島義典（物質構造科学研究所・放射光研究施設）
E-mail : yoshinori.kitajima@kek.jp
岩住俊明 (物質構造科学研究所・放射光研究施設）
E-mail : toshiaki.iwazumi@kek.jp
FAX :029-864-2801（二人に共通）
プログラム概要
3月23日（火）
11:00-12:00 研究会趣旨説明＆PF軟Ｘ線結晶分光ステーションの現状とPFの将来計画
岩住俊明、北島義典（ＰＦ）
--- 昼 食 ---
13:00-13:20 軟Ｘ線結晶分光領域におけるXAFS
島田広道（産総研）
13:20-14:00 軟Ｘ線領域を利用した触媒科学の研究
朝倉清高（北大）
14:00-14:30 生体試料の微小領域スペクトル解析
伊藤 敦（東海大）
--- 休 憩 ---
14:50-15:20 軟Ｘ線結晶分光領域における表面化学研究−光電子分光、XAFS、内殻励起反応−
馬場祐治（原研）
15:20-15:50 軟X線分光による有機薄膜の構造研究
近藤 寛（東大）
15:50-16:20 BL-11Bにおける分光分析研究
河合 潤（京大）
--- 休憩 ---
16:30-16:50 金属上に成長したナノ薄膜の構造及び電子物性
木口 学（北大）
16:50-17:20 強磁性UGe2の状態別スピン・モーメント：磁気コンプトン散乱と磁気円二色性による研究
櫻井吉晴（JASRI/SPring-8）
--- 休憩・移動 ---
18:30-20:00 懇談会（自由討論）
＊翌24日朝からPFシンポジウムが開催されます。
Last modified
2004-03-12
by pfw3-admin@pfiqst.kek.jp
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