PF研究会「高輝度真空紫外・軟X線放射光を用いた
機能性有機・生体分子薄膜研究の新展開」開催のお知らせ

- 平成19年5月8日(火)~9日(水)-



趣旨:
 有機分子や生体分子などソフトマター系の固体薄膜素子が近年急速に衆目を集めています。有機系薄膜は柔軟性、高品質性、分子設計の多様性など多くの利点があるため、次世代デバイスとして注目を集めており、既に有機ELデバイスとして使われているほか、有機FETさらにはDNAセンサーやDNAチップなど様々な開発が行われています。しかし、これらの材料設計に当たっては、有機薄膜/金属界面の電子構造、薄膜の成長機構や配向性、表面拡散など解明しなければならない数多くの研究課題があります。
 一方、真空紫外・軟X線放射光の分野では、高分解能光電子分光法、X線定在波法、コインシデンス分光法、分散型XAFS、光電子顕微鏡などの先進的な分析手法が開発されています。これらの手法は有機・生体分子薄膜の構造と機能を明らかにするためには有力な手法と考えられますが、国内には有機・生体分子薄膜を専門に測定する高輝度真空紫外・軟X線放射光ビームラインがほとんどないのが現状です。
 そこで本研究会では、真空紫外・軟X線放射光を用いた機能性有機・生体分子薄膜研究の現状を議論するとともに、今後、高輝度真空紫外・軟X線放射光を用いた機能性有機・生体分子薄膜研究をどう発展させていくかについても議論したいと考えています。

主催:放射光科学研究施設(PF)

協賛:日本真空協会
 
日時:平成19年5月8日(火)13:30~9日(水)夕方

場所:高エネルギー加速器研究機構 国際交流センターラウンジ1・2
(施設案内・マップはこちらをご覧ください。)

提案代表者: 馬場祐治、日本原子力研究開発機構

共同提案者: 奥平幸司(千葉大学工学部)
         吉信 淳(東京大学物性研究所)
         近藤 寛(東京大学スペクトル化学研究センター)
         雨宮健太(KEK物構研PF)
         北島義典(KEK物構研PF)

世話人: 間瀬一彦(KEK物構研PF)

連絡先: 馬場祐治(日本原子力研究開発機構) baba.yuji@jaea.go.jp、 
      間瀬一彦(KEK物構研PF) kazuhiko.mase@kek.jp
           


 *参考)参加者リスト(最終版)

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プログラム ⇒発表パワーポイント資料(このページはパスワードで制限されています。) KEK Proceedings Web版(14.5MG)
 プログラムは基調講演、依頼講演、ポスターセッション(100分)から構成されます。

5月8日(火)
13:30-13:35 趣旨説明 馬場祐治(原子力機構)(5分) 
13:35-13:45 「PFの現状と今後の整備計画」 野村昌治(KEK物構研、主幹)(10分)

セッション1 有機薄膜の電子状態1  座長:吉信 淳(東大物性研)
 13:45-14-25 (基調講演)「高エネルギー分光で見た有機薄膜とその界面」 関 一彦(名大院理)
 14:25-14:40 「固体表面上の有機極薄膜」 遠藤 理(農工大工)
 14:40-14:55 「有機分子単層膜の電子状態」 坂本一之(千葉大工)
 14:55-15:10 「有機半導体の電子構造-格子振動とスピンに関連して」 島田敏宏(東大院理)

15:10-15:25 休憩(15分)

セッション2 有機デバイスの機能評価と制御  座長:奥平幸司(千葉大工)
 15:25-15:50 (依頼講演)「薄膜状有機単結晶の高移動度トランジスタ」 竹谷純一(阪大院理)
 15:50-16:15 (依頼講演)「FET構造を用いた有機/有機、有機/無機へテロ界面機能の探索」 岩佐義宏(東北大金研)

16:15~17:55 ポスターセッション(100分) ⇒ポスターセッション発表リスト ポスター配置図

18:00~20:00 懇親会(くらんべりぃ)

20:10-21:10 PFの見学(希望者のみ)


5月9日(水)9時開始
セッション3 有機薄膜の電子状態2   座長:坂本一之(千葉大工)
 09:00-09:40 (基調講演)「精密な電子分光法による有機薄膜研究の最前線」 上野信雄(千葉大工)
 09:40-09:55 「Si表面に吸着した有機単分子層へのドーピング:UPSによる実験」 吉信 淳(東大物性研)
 09:55-10:10 「有機エレクトロニクス界面評価法としての光電子収量分光」 石井久夫(千葉大先進科学研究教育セ)
 10:10-10:25 「高エネルギー分光を用いたイオン液体の電子構造の研究」 金井 要(名大院理)

10:25-10:40 休憩(15分)

セッション4 有機薄膜研究のフロンティア  座長:近藤 寛(東大院理)
 10:40-11:05 (依頼講演)「共鳴光電子分光によるDNAの電子状態計測」 加藤浩之(理研)
 11:05-11:30 (依頼講演)「有機スピンバルブ素子の作製」 多田博一(阪大基礎工)
 11:30-11:55 (依頼講演)「金属電極に架橋した単分子の電気伝導」 木口 学(北大院理)
 11:55-12:20 (依頼講演)「LEEM/PEEM investigations of the nucleation and growth of thin organic film」 Sadowski(東北大学金研)

12:20-13:20 昼食(1時間)

セッション5 有機薄膜の構造と物性  座長:間瀬一彦(KEK物構研)
 13:20-13:35 「軟X線内殻分光を用いた有機単分子膜ナノ構造解析」 近藤 寛(東大院理)
 13:35-13:50 「三次元XAFS法を用いた有機薄膜研究の可能性」 雨宮健太(KEK物構研)
 13:50-14:05 「軟X線放射光を用いた有機・生体分子薄膜の物性評価とナノ構造解析」 馬場祐治(原子力機構)
 14:05-14:30 (依頼講演)「低次元分子性伝導体における隠れた秩序変数とフラストレーション」 澤  博(KEK物構研)
 14:30-14:55 (依頼講演)「フラーレン-コバルト薄膜のスピン依存伝導と構造」 境 誠司(原子力機構)

14:55-15:10 休憩(15分)

セッション6 有機薄膜の放射光誘起反応  座長:雨宮健太(KEK物構研)
 15:10-15:25 「有機薄膜の内殻励起によるイオン性および中性脱離反応」 和田真一(広大院理)
 15:25-15:40 「高輝度軟X線放射光と高分解能コインシデンス分光を用いた機能性有機・生体分子薄膜の内殻励起、オージェ、イオン脱離研究」 
          間瀬一彦(KEK物構研)
 15:40-15:55 「軟X線内殻分光を用いたフッ素系有機分子薄膜のイオン脱離反応」  奥平幸司(千葉大工)
 15:55-16:20 (依頼講演)「内殻励起化学反応に対する理論計算」 高橋 修(広大院理)

セッション7 PF-BL13プロジェクト  座長:馬場祐治(原子力機構)
 16:20-16:30 「PF-BL13プロジェクトの紹介」 間瀬一彦(KEK物構研)
 16:30-17:00 パネルディスカッション
 17:00-17:05 「まとめ」 間瀬一彦(KEK物構研)

17:05-17:10 「おわりに」 馬場祐治(原子力機構)

17:20-18:20 PFの見学(希望者のみ)
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2007-12-18 by