Risk Assesment of chemicals [for PF users]
Yoshinori KITAJIMA
yoshinori.kitajima@kek.jp
March 31, 2017
Outline
- Following a Japanese law, Risk Assesment of Chemicals is obligatory for 663 kinds of materials, list of which is on a PDF file. Please report the assesment results for these materials by 4-level rating when submitting "Declaration of introduction of cheicals /samples into the Photon Factory" through the KEK User Support System.
Japanese explanation below.
[1]はじめに
[2]リスクアセスメントの対象
- 法令で定める物質[5](当初は640種でしたが、2017年3月に追加がありました[5-2])についてリスクアセスメントが必要です。ただしガスおよびPFへの持込、使用量が少量で安全性に問題がないとPFが判断する場合はリスクアセスメントの対象外とします。この判断のため「試料・化学薬品等持込・使用届」では「数量」を個ではなく、g, mlなどの量が明らかになる単位を付して明記してください。「数量」が記入されていない届は受理できません。対象物質には、劇物や毒物に指定されているもの(メタノール、硝酸、硫酸、ホルマリン、過酸化水素、アンモニア等)の他に、以下に示すような普段よく使用される物質も含まれていますので、必ず一度リストを確認してください。
#「法令で定める物質」に含まれる物質の例:エタノール、アセトン、銅及びその化合物、白金、ウレタン、鉱油、酢酸、シリカ、石英、エチレングリコール、アルミニウム(2017年3月追加)
[5] 「対象物質(663物質)」の一覧・検索:http://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/gmsds640.html(「物質一覧」をクリックすると日本語、英語両方の一覧表がダウンロードできるほか、物質名等から検索も可能です)
[5-2] 厚労省:表示・通知義務対象物質の追加(2017年3月):http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000126934.html
- 持込量は、実際の物質の含有量で測るのではなく、物質を含む化合物、溶液全体の重量で量ってください。
例)30wt%のエチレングリコールを1L持ち込み、チラーに補充する場合、エチレングリコールの含有量は約300 g(300 ml)となりますが、「30%エチレングリコール 1L」と明記して下さい。
[3]リスクアセスメントの方法
- リスクアセスメントは、対象となる物質について、ビームタイムごとに、事前に実施してください。
- リスクアセスメントには、マトリクス法、数値化法、コントロールバンディング法などがありますが、どの手法を使って頂いても結構です。所属の事業所でリスクアセスメントの手法が確立されていない場合は、コントロールバンディング法をお勧めします。コントロールバンディング法は、例えば厚生労働省のホームページ「職場のあんぜんサイト」での支援システム[6]、筑波大学環境安全管理室で提供されているソフトウエア「たなご」(フリーソフト)[7]、福井大学工学部技術部安全衛生管理促進グループのサイト[8]などを使用すると便利です。いずれもサイト上およびソフト上で必要な情報を入力すると、リスクレベルとそれに応じた実施すべき対策もしくは参考となる対策シートが得られます。
[6] 職場のあんぜんサイト:http://anzeninfo.mhlw.go.jp/ras/user/anzen/kag/ras_start.html
[7] 筑波大学環境安全管理室のサイト:http://anzenkanri.tsukuba.ac.jp/?page_id=12257
[8] 福井大学のサイト:http://roukan2.ad.u-fukui.ac.jp/risk_assessment_new/RA_system.php?type=site0
- 実験課題責任者は、リスクアセスメントの結果得られた「リスクレベル」と「リスク低減措置の方法」を「試料・化学薬品等持ち込み・使用届」の登録の際に申告して下さい。リスクレベルは、リスクアセスメントの方法や、コントロールバンディング法でも使用するシステムによって表記が異なります。またコントロールバンディング法以外で実施した場合や、リスクレベルが段階的に表記されないような仕組みでリスクアセスメントを実施した場合は、リスクレベルを「1.些細なリスク」、「2.小さなリスク」、「3.中程度のリスク」、「4.大きなリスク」の4段階に落とし込んで選択してください。4段階の項目はやや抽象的な表現ですが、厳密になる必要はありませんのでおおよその目安としてください。
なお、持ち込み薬品・試料等が対象物質に該当しない場合は、プルダウンメニューより「該当なし」を選択してください。いずれかを選択しないと提出できません。リスク低減措置の方法については「その他(リスクアセスメントを実施した場合はリスク低減措置の内容)」欄に使用環境とあわせて記載してください。
- 共同利用者支援システムでの入力の実際
以上、皆様のご協力をお願い致します。