スリット幅の調整(エネルギー分解能/光強度の選択)


入口及び出口スリット(S1&S2)の幅を調整することにより、エネルギー分解能を調整することができる。光強度はエネルギー分解能によって変化するので、スリット幅は適切に選択してやる必要がある。 S1、S2は、S1に水冷機構がついている他は全く同じ作りになっていて、スリット幅の微調整はスリット下側についているマイクロメータで行う。このマイクロメータの動きが、flexure hingeによって全幅で1/5に変換される[数字が大きい方が開口が狭くなることに注意]。開口幅と目盛りの読みの関係は、最新の値を各スリットのところに掲示している。スリットを限界まで絞りたい場合に対応するためにストッパーは外してあるので、“閉め過ぎ”によって上下の刃を衝突させないように注意が必要である(出射光強度をモニターしながら閉め、強度が0にならないように注意する=強度モニターのオフセットに注意!)。

S1目盛り18.70018.67518.55018.30017.800
  開口幅20μ25μ50μ100μ200μ


S2目盛り19.25019.20019.05018.80018.300
  開口幅10μ20μ50μ100μ200μ

N2 1s-pi* peak
図. スリット幅を変えたときの分解能の変化の様子。


Last modified: May 12, 2000