S0調整


・S0の実体は、上下2枚の水冷スリットであり、独立に駆動する。
・光源から6mの地点(壁内)に設置されている。
・BL-12側(HP 133.5と書かれている)が上の刃である。
・BL-10側(HP 137.0と書かれている)が下の刃である。
・HPは、設置時に1200mmから上下に22.5mm (3.75mrad)ずつ開いた位置で、数字はベローズを付けたフランジの外側で測定した長さである。
・即ち、上は111.0mmの時、下は159.5mmの時に、それぞれの刃先が1200mmレベルとなる設定である。
・刃はパルスモータで駆動されるが、そのドライバはBL-11メインハッチ内にあり、コントローラとしては、BL-12メインハッチ脇のPM16C-01のCH4(上)、CH5(下)を用いる。
・どちらもCW/CCWで刃先が上/下に移動するようになっている。
・移動量は0.04μ/pulseで、スピードはH: 10000pps/M: 2500pps/L: 1000ppsに設定されている。
・ビーム中心の位置は、スリット幅を一定にしながら直線偏光度を測定(窒素分子の角度分解イオン解離スペクトルによる)し、最も高くなるところから決定(1998/5のリング高輝度化後に決定・2000/4に再測定により再決定、2011/10に震災後の再設定)し、PM16C-01の表示を0pulseにリセットしてある。
・1999/8/5の実測によると、PMC16Aの表示が0.000mm(刃先がビーム中心)の時は、上が116.7mm [90.7mm]、下が162.2mm [136.2mm]であった([]内はベローズフランジ内側面間)[この値は2000/4以前のものである]。

・中心の±0.1mradを取り込む時は、CH4を+15000pulse(+0.600mm)、CH5を-15000pulse(-0.600mm)とする。
・中心から上に0.3mradから0.5mradの範囲を取り込む場合は、CH4を+75000pulse(+3.000mm)、CH5を+45000pulse(+1.800mm)とすればよい。
・PM16C-01で実際に動かすときには、INDEX DATAに移動量を5000などと設定し、方向(CW/CCW)を確認の上、INDEX RELで送るのがよい。なお、バックラッシュがあるので、最終的にはCW方向で合わせるようにしている。

・PM16C-01のCH0-CH3は、第1ミラーM0の調整に使用されるもので、通常は調整済みであるから絶対に動かしてはならない。

Last modified: October 13, 2011