M1/M2切り替え/調整


・M1/M2の切り替えは、M1を上下に抜き挿しして行う(M2はそのままで、M1を挿入すればビームはM1で反射される)。同時に、チェンバー全体を前後に並進移動させる。
・駆動は、いずれもパルスモータによるが、通常はPC上の制御プログラム[G&M1/M2 Select]から行えるようになっている。
・M1利用の際に、回折格子の回転が特定のところ(800 l/mmの場合610 eV付近)で、S1からの反射光がM2に当たって反射する0次光が抜けるので注意が必要である。
・M1/M2とも、振り角(pitch)及びあおり(roll)の調整を行うことができるが、全て“初期調整済み”なので、通常は動かしてはならない。

<以下は参考情報>
・パルスモータコントローラは、ステーションコントローラのラック内のPM4C-05-1であり、CHANNEL BがM1の上下(抜き=CCW、挿し=CW)で、移動量は0.5μ/pulseである。M1挿入時の位置は、目盛りの読みで22.3mm、ノギスで測って40.9mmである。M1を抜いた時の位置を目盛りで5.3mmとすると、挿入時の移動量は17.0mmであり、それに対するパルス数は34000である。なお、高速にするとパルスの抜けが起こるので、低速で移動すること。現在のところ、CCWのlimitが不調であるので、移動の際にはPM4C-05-1の裏面のlimitをDISABLEにして移動させる。この時、絶対に移動しすぎないように注意すること。
・チェンバーの並進は、PM4C-05-1のCHANNEL Cで行い、マグネスケールで読みとる。CWで上流に、CCWで下流に移動する。移動量は、0.5μ/pulseである。M1利用の時は、上流(CW)側limitまでチャンバーを移動させる。M2利用の場合は、そこから+28.705mm下流側であるので、パルス数では57410ということになる。並進は高速で移動して問題ない。

Last modified: Oct. 13, 2011