[加速器施設トピックス] 「蓄積リングで観測された進行方向のベータトロン振動」 が公開されました。 2010年9月30日 放射光の光源加速器とレーザーとのコラボレーションが、近年ますます盛んになっています。 例えば、レーザー光を使って電子銃から高品位な電子ビームを取り出したり、加速器中の電子バンチにレーザー光を衝突させてX線を発生させたり、さらには、放射光X線自身をレーザー光にするX線自由電子レーザーも、実現しつつあります。 今回ご紹介する加速器施設トピックス「蓄積リングで観測された進行方向のベータトロン振動」は、加速器第7研究(放射光源)系の島田美帆さんによる解説で、愛知県岡崎市の分子科学研究所にある極端紫外光放射光施設(UVSOR-II)で観測された、加速器とレーザーとの相互作用による興味深い現象について書かれています。 電子バンチをレーザー光で「スライス」して、電子バンチの一部に穴を開けると、そこから出てくる放射光はどんな光になるでしょうか? コヒーレント放射光と呼ばれる、その光の振る舞いから、逆に電子バンチに開いた穴が、どのように時々刻々と形を変えてゆくのかを予想することができるのです。その詳細について、ぜひご一読ください。 KEKの次期放射光源計画のエネルギー回収型ライナック(Energy Recovery Linac, ERL)においても、先端的な光源加速器とレーザー科学との、様々なコラボレーションが計画されています。
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