唯美津木氏(東京大学大学院理学系研究科)が
第1回PCCP Prizeを受賞

2007年4月10日



 

 東京大学大学院理学系研究科・助手(現・助教)の唯美津木(ただ・みづき)さんが第1回PCCP Prizeを受賞されました。この賞は,昨年8月にRoyal Society of Chemistry(RSC), PCCP (Physical Chemistry and Chemical Physics) and Faraday Discussion によって制定されたもので,PCCPがカバーする領域で傑出した研究成果があり,将来の活躍が期待される若手研究者に授与されるものです。

受賞題名は「Advanced Design, Characterization, and Selective Catalysis of Supported Metal Complexes and Nanoparticles」です。受賞対象となった研究にはPFでのStep-scan XAFS, DXAFSなどの測定が重要な役割を果たしています。

唯さんをはじめとする3名の受賞者には,日本化学会第87回春季年会(関西大学千里山キャンパス)第3日めの3月27日に,RSC会長のProf. James Feast氏より賞状および賞金が授与されました。

社団法人 日本化学会:第1回PCCP Prize受賞者の決定
http://www.chemistry.or.jp/learned-society/PCCP/PCCP%20Kettei.html

Royal Society of Chemistry : PCCP Prize winners announced at the Chemical Society of Japan Spring Meeting
http://www.rsc.org/Publishing/Journals/CP/News/2007/CSJ_prizes.asp

受賞対象となった研究の一部は,3月19日に東京大学においてプレスリリースを行ない,日経産業新聞,科学新聞1面など6誌に掲載されました。本機構でも,2007/3/23付のPFトピックスおよび2007/4/5付のNews@KEKで紹介しています。また,これに関連する研究発表(In-situ時間分解XAFS法によるPt/C燃料電池触媒の起電過程の解明)が3月28〜29日に神戸で行なわれた第99回触媒討論会の注目発表として選出されました。まもなくAngewandte Chemie International Edition誌に掲載される予定です。

東京大学理学系研究科プレスリリース
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/info/fuel-cell.html

触媒学会
http://www.shokubai.org/

触媒学会:注目の研究(触媒討論会トピックス)
http://www.shokubai.org/topics/

Mizuki Tada, Shigeaki Murata, Takahiko Asaoka, Kazutaka Hiroshima, Kazu Okumura, Hajime Tanida, Tomoya Uruga, Haruyuki Nakanishi, Shin-ichi Matsumoto Yasuhiro Inada, Masaharu Nomura and Yasuhiro Iwasawa: In Situ Time-Resolved Dynamic Surface Events on the Pt/C Cathode in a Fuel Cell under the Operando Conditions. Angew. Chem. Int. Ed., 46 (2007) 4310.

 


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