時間分解XAFSで自動車排ガス浄化触媒のリアルタイム解析に成功
〜PF-AR NW2A波長分散型XAFS (DXAFS) を用いて〜



2007年11月12日


 東京大学大学院理学系研究科の岩澤康裕教授のグループは,豊田中央研究所および放射光科学第一研究系の野村昌治教授,稲田康宏准教授らと共同で,自動車排ガス浄化触媒のリアルタイム解析に成功しました。本研究の成果は,自動車排ガス触媒のさらなる高性能化や,触媒一般の開発設計指針につながる重要な情報となります。

 この研究は,豊田中央研究所が作成した世界最高性能の実用触媒を,フォトンファクトリーで開発した波長分散型XAFS (Dispersive XAFS, DXAFS) システムにより世界最速の2ミリ秒の時間分解能で,反応過程をリアルタイム解析したものです。実験はPF-AR NW2Aで実施されました。

 詳しくは,東京大学理学系研究科プレスリリースをごらんください。
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/info/press/press-2007-23.html

Takashi Yamamoto, Akane Suzuki, Yasutaka Nagai, Toshitaka Tanabe, Fei Dong, Yasuhiro Inada, Masaharu Nomura, Mizuki Tada and Yasuhiro Iwasawa : Origin and Dynamics of Oxygen Storage/Release in a Pt/Ordered CeO2-ZrO2 Catalyst Studied by Time-Resolved XAFS Analysis. Angew. Chem. Int. Ed., in press.


 


by pfw3-admin@pfiqst.kek.jp