有機薄膜の研究
担当者：間瀬一彦
2010年11月12日更新
· keywords: organic thin film
実験概要
- “有機薄膜の研究”の重要性
近年、有機分子を用いたデバイスの研究開発が活発化し、デバイス特性が飛躍的に向上してきました。
有機分子-電極系の電子状態は、物質固有のエネルギー準位だけでなく電極と有機分子間の電荷移動、配向など様々な要素が関与しており、有機デバイス研究においては有機分子-電極界面の物性が鍵をにぎると言っても過言ではありません。
しかし，現状では, 有機分子-電極界面の物理的理解は十分に進んでおらず、デバイスの特性評価が先行しています。したがって，界面の電子状態を制御しデバイス特性を改善するためには、原子レベルでの有機分子-電極間相互作用の解明が必要です。
- PFにおける“真空紫外軟X線を利用した有機薄膜の研究”の目的
高度化されたBL13アンジュレーター放射光を利用した先端的光電子分光測定によって、有機分子-電極界面の構造，電子状態さらに電荷移動ダイナミクスを解明することを目的としています。
- 高分解能内殻光電子分光（ΔE＜50meV）
- 高分解能角度分解光電子分光（ΔE＜100meV）
- Core-hole clock分光（時間分解能Δt〜数fs）
- 放射光励起STM（位置分解能＜20nm）
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