BL-11C 固体用瀬谷波岡分光器(SSN)

担当者:小野 寛太
5659(PHS:4205)
kanta.ono@kek.jp


1.概  要

本ステーションには、主に固体分光実験に利用されることを目的として、3.5〜40eVの真空紫外光を供給する1m瀬谷波岡分光器が設置されている。この分光器は、最適使用範囲が異なる3枚の回折格子を真空中で交換して高次光を抑えて使用することができる。分光器の駆動、データ収集はすべてGPIBシステムで行うことができる。


2.分光器の性能

  1. 回折格子:1200/mm
         短波長用(Auコート、ブレーズ波長 380A)
         中波長用(Auコート、最適化波長 1000A)
         長波長用(Auコート、ブレーズ波長 1300A)
  2. 分解能:0.57A(スリット幅 50μm、ダイヤフラム全開)
  3. 光強度:5x1011フォトン/s(スリット幅 200μm、蓄積電流300mA)
  4. 高次光:10%以下
  5. スリット:20〜200μm
  6. ダイヤフラム:0〜14mm
  7. ビーム径:約1φ(最下流端フランジから焦点までの距離:約900mm)


3.付属装置

  1. 制御用パソコン:PC9801シリーズ
  2. GPIB対応計測器
  3. 吸収・反射実験装置(Heクライオスタット付)


4.その他

本ステーションは超高真空仕様であるため、接続する実験装置は系の真空を劣化させないものであること。


Last modified : 2001-07-30