BL-14C X線イメージングおよび汎用X線実験ステーション
担当者: 兵藤 一行
5645,5797(PHS:4374)
kazuyuki.hyodo@kek.jp
1.概 要
この実験ステーションでは,縦型ウィグラーから発生する白色X線または,モノクロメータからの単色X線を利用できる.実験ステーション上流にはモノクロメータ用ハッチがあり,2結晶モノクロメータが設置されている.それを使用しないときは,白色X線を取り出すことができる.または,実験ステーション内にユーザー独自のモノクロメータを設置することも可能である.
白色X線利用時には,BBS直後の1台,モノクロメータ用ハッチ内の1台,計2台の遠隔操作が可能なX線スリットを利用することができる.単色X線利用時には,BBS直後の1台,モノクロメータ前後の2台,計3台の遠隔操作が可能なX線スリットを利用することができる.
この実験ステーションでは,高温高圧下のX線回折実験,医学応用実験などが中心に行われている.
2.性 能
光学系
2結晶分光器
エネルギー領域
Si(111):7-40keV
Si(220):12-66keV
分解能
60eV/33keV(Si(111))
ビームサイズ
白色X線:縦 38mm×横 8mm
単色X線:縦 38mm×横 8mm
ビーム強度
約10
8
photons/mm
2
/s (33keV)
3.実験装置等
位置合わせや回折X線を探すための暗視用テレビカメラが1台ある.また,強度モニター用のイオンチェンバー及び計測機器一式が用意されている.
4.その他
2結晶モノクロメータに関する取扱説明書が用意されている.実験ステーション内にユーザー独自のモノクロメータを設置する場合には,モノクロメータ周りのX線シールドが必要である.
白色X線と単色X線を切り換える場合には,インターロックの切り換えと真空作業が必要なので,事前に担当者と打ち合わせを行うことが必要である.
ハッチの大きさ:3.7 m(L) ×3.7m(W) ×2.9m(H)
ハッチ中央でのX線ビームの基準面からの高さ:約1360mm
(実験ホール床面の凹凸により,±20mm程度の違いが生じる可能性がある.ビーム自身は,上方向に約4.4mradの勾配を持っている.)
Last modified : 2001-07-30