BL-1Aの共同利用実験開始のお知らせ

2010年4月27日


 

 PF 2.5 GeV リング実験ホールに2007年から準備・建設してきました構造生物学ビームラインBL-1A は,2010年5月17日から共同利用実験に公開されることになりました。本ビームライン開発は文部科学省「ターゲットタンパク研究プログラム」の技術開発課題のひとつであるため,S2課題のユーザー(プログラム内のユーザー)への公開が優先されます。一般課題のユーザーへは2010年度秋以降に公開される予定です。

 新BL-1A は,10 ミクロン程度の微小結晶からの重原子ラベルなしでの結晶構造解析(低エネルギーSAD 法)を目的としたビームラインです。Short Gap Undulator(SGU)を光源とし,一次光で4 keV 近傍の高輝度X線ビームが利用できるよう設計されています。試料結晶と同程度(10 ミクロン前後)の大きさの高輝度ビームを安定して試料に照射すると同時に,測定のバックグラウンドを低減する装置(ヘリウムガス吹き付け装置やヘリウムチャンバー)が整備される予定です。

 詳細につきましては,担当者(放射光科学第二研究系・松垣直宏(naohiro.matsugaki@kek.jp))までお問い合わせ下さい。



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