超伝導ウィグラーの不調によるBL-14ビームタイムキャンセルについて

2014年4月23日


 

高エネルギー加速器研究機構
物質構造科学研究所
放射光科学研究施設
施設長 村上洋一

PF BL-14ユーザーの皆様

 PFリングに設置されている超伝導ウィグラーは、BL-14での放射光利用実験に縦偏光の高エネルギーX線を供給しています。しかしながら、超伝導ウィグラーのHe再液化機の不調により、2014年5月-6月のビームタイムでは超伝導ウィグラーの運転が不可能となりました。BL-14でビームタイムがすでに配分されていたユーザーの皆さんにはご迷惑をおかけすることになり、お詫び申し上げます。

 超伝導ウィグラーは今年2月の運転終了以降、4月に液体Heの供給を再開し、PFリング立上げに合わせた励磁を予定していました。今回の故障は2011年2月に経験した症状と類似点が多く、現在のところ故障の原因は再液化機のジュールトムソン(JT)弁(図2C)のつまりと判断しています。

 JT弁のつまりを解消するためには再液化機用冷凍機を常温まで昇温したのちにJT弁を含むHe経路をフラッシングする必要があります。クライオスタット内の昇温に要する時間だけでも約1か月と見積もられ、今期のウィグラー運転は断念せざるを得ません。今後、保守作業および正常動作の確認を行い、最善を尽くして早期復帰を目指しますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。

 最後に、ユーザーの皆さんには研究の遂行、また研究室の運営でご不便をおかけしたことをお詫び申し上げます。