ＰＦ実験ホール“特殊ガス”検知警報システム

放射光科学第１・第２系化学薬品等取扱責任者：　北島　義典
5641(PHS:4279)
yoshinori.kitajima@kek.jp
２００６年　４月１９日更新

• ＰＦでは、実験ホール内で特殊ガス（法規で定められている「特殊材料ガス」の他、「毒性ガス」、「可燃性ガス」を全てまとめて「特殊ガス」と呼んでいる→特殊ガスのリスト）を使用する場合、“特殊ガス使用ガイドライン”に従わなければならないが、特に有害ガスは現場で除害化し、また可燃性ガスは充分に希釈して、金属製の排気ダクトに放出することになっている。この金属製排気ダクトに“特殊ガス検知警報システム”が設置されている。
• 特殊ガス保管庫も、万一の漏洩に備えて金属製排気ダクトに接続されている。
• このシステムでは、下表に示す１０種類の検知器が取り付けられて（いたが、現在は６種類を運用して）おり、濃度が基準値を超えると運転当番室の「特ガス漏洩検知警報モニター」が発報する。
• 測定された濃度データは、実験ホール環境測定システムに取り込まれており、経時変化を確認することができる。
• モニターが発報した場合、直ちに危険であるということではないが、速やかに運転当番に連絡すること。運転当番は、特殊ガス担当者、化学薬品等取扱責任者と連絡を取って“特殊ガス使用届”を基に該当ビームラインを調査する。
• 排気ダクトに接続している実験ステーションで異常がない場合は、特殊ガス保管庫内のボンベ等からの漏洩の可能性があるので注意を要する。
• PF-AR北棟、北西棟に設置されている特殊ガス用排気ダクトには、モニター・警報システムは設置されておらず、排出側で常時モニターできるようにしなければならない（スクラバーは設置されている）。