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第28回PFシンポジウム


 

開催趣旨

新緑の候 若葉かおるころとなりました。 このたびの未曾有の震災により、フォトンファクトリーも被災は免れず、加速器、 ビームラインの破損と同時に、電力供給制限のために、加速器および測定装置が復旧できない状態が続いております。しかし、であるからこそ、将来に向けての 検討・開発は決して弛んではならないものと考えております。 KEKでは、放射光施設の次期計画として、エネルギー回収型リニアック(ERL)光源の建設立案を進めております。その一環として、ERLを「持続可能な社会を実 現する放射光」と位置付け、その実現に向けて計画を内外にアピールするための ERLシンポジウムを7月11日に開催いたします。シンポジウムでは、文科省からのご来賓もお招きし、ご挨拶をいただく予定です。 ERLはX線領域で回折限界を実現するとともに、サブピコ秒(100フェムト秒度) のパルス幅のX線の利用を実現する光源です。ちなみに、現在、PF-ARにおいて行 っている実験は、100ピコ秒オーダーですので、時間分解能がおよそ3ケタほど向上することになります。ERLを利用することにより、現在フェムト秒パルスレーザー光源で実現している測定と同様に、超高速な物性測定がX線領域でも可能と なり、反応の初期過程の過渡的な構造研究にも威力を発揮するものと期待してい ます。