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topic_2013.01.21

主加速部超伝導空洞の大電力試験

昨年の12 月12 日から22日迄、主加速部超伝導 空洞の大電力試験を行なった。先ず、クライオモジュ ールが問題なく2K まで冷却できることを確認した上 で、2K にて、チューナー、カプラー、HOMダンパーな ど周辺機器の動作確認した(図1)。図2は、チューナ ーが十分にスライドジャックチューナーとピエゾチュー ナーを用いて、2K の環境下で1.3GHz に調整できる ことを示すものである。 その後、RF パワーを導入し、2 空洞とも16MV 以上 のCW 加速電圧印加を確認している。但し、フィールド エミッションの発生が高く、 13.5-14MV の加速電圧に て、両空洞ともに1 時間以上のkeep 試験を確認してい るが、それ以上の加速電圧ではフィールドエミッション によるパワーロスが問題となる事が明らかとなった。 今後、フィールドエミッションの抑制が重要な開発課題 であることを確認した。今後、フィールドエミッションの発 生場所を含めて、測定結果を解析し、開発にフィードバ ックするが、今年後半に再冷却を行い、本加速空洞を 用いてビーム運転を行い、ERL の加速器としての試験 を行う予定である。
図1
図2

 

 

 

 

 

 

 

 

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