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2016年1月21日、12時頃@4号館セミナーホール前
開催概要第22回FELとHigh-Power Radiation 研究会の開催について下記の通りご案内いたします。1991年1月に電気通信大学において、自由電子レーザー(Free-Electron Laser; FEL)等いわゆる相対論的電子ビームを使った高出力のコヒーレント電磁波発生の研究開発に携わる異分野の研究者が一堂に会して議論を行うことを目的として、「FELとHigh Power Radiationに関するTopical Meeting」の第1回目の研究会が開催されました。翌1992年1月に電気通信大学で開催された第2回研究会の世話人会で、以降は各研究機関の持ち回りで開催していくことが決まりました。以来、20年以上にわたり京都大学、東北大学をはじめとする各研究機関で持ち回り開催され続け、今回で22回目を迎えます。 高エネルギー加速器研究機構としては1993年の第3回の開催以来、実に23年ぶりでの2回目の開催となります。その当時の講演録には、「各機関における短波長FELの発振実験報告やFEL計画の進展等、我が国におけるFEL研究の着実な発展を強く印象付けるものであった。また将来の巨大加速に使用される大出力パルスクライストロンの開発に関する特別講演をもうけたが、長波長領域でのハイパワー高周波源の研究者には意義深いものであった。(一部抜粋)」とあります。当時は電総研(現、産総研)や分子研で行われた蓄積リングでのFEL発振には成功していましたが、線形加速器ベースのFEL発振はまだ達成されておらず、多くが開発、計画段階でした。 当時、KEKでも、リニアコライダーのRF源として、誘導加速器で加速された低エネルギー大電流電子ビームによりXバンドの電磁波をFEL増幅するTBA/FEL(Two Beam Accelerator/FEL)の開発や、Photon Factoryの光源計画としてVUV領域のFEL発振を目指した研究が行われていましたが、その後、他の計画の進展に伴って、FELに関連した研究からは長らく遠ざかることになりました。 近年、KEKでは日本原子力研究開発機構との協力のもとに、次世代放射光源としてエネルギー回収型リニアック(Energy Recovery Linac; ERL)の実現に向けて、すべての要素技術の開発と、その性能実証のための総合的な動作試験を目的とした小型ERL装置(Compact ERL)を建設しました。この装置は単なる試験加速器ではなく、レーザーコンプトン散乱で発生するX線や、偏向電磁石で発生する大強度テラヘルツ光をユーザーに供給するという役割も担っています。これらの光源性能は本研究会の名称の一部であるHigh Power Radiationの名に恥じないものであると自負しております。 また、半導体LithographyでのEUV大強度光源を念頭に置き、1GeV以下のエネルギーのERLとSASE-FELを組み合わせたERL-FELの開発も検討が開始されました。ERLはFELと組み合わせることでその性能を飛躍的に向上させる可能性を秘めており、これらの分野でもFEL研究の重要性が増しています。 いま、世界に目を向けると、SLACのLCLSや理研のSACLAでのXFELの成功を踏台として、更なる大強度のFEL光源の実現に向けた動きが加速しています。欧州では、超伝導加速器をベースにしたロングパルス運転を狙うEURO-XFEL計画も着実に建設が進行しており、また、SLACでは1MHzのCW-FELであるLCLS II計画の建設が開始されています。 日本が次世代の先端光源開発の先頭グループに留まり、さらに世界をリードしていくためには、本研究会の果たす役割は極めて大きいと考えられます。本研究会が、最新のFELとHigh Power Radiation に関連した研究の現状と成果について活発な討論を展開する場となり、皆様の研究をさらに発展させる機会となることを期待いたします。 多数のご参加と講演の申し込みをお待ちしております。 現地世話人代表:河田 洋 (ERL計画推進室長) |
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- 2016年 1月20日(水): Webでの参加申込を締め切りました。プログラムを更新いたしました⇒プログラムのページ
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- 2015年12月24日(木): KEK宿舎(ドミトリー)の用務追加登録に関するお知らせを追記いたしました⇒参加申込のページをご参照ください
- 2015年12月20日(日): 講演申込締切ました
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重要な締切
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