2009S2-003
精密構造解析を中心とした強相関電子物質の物性発現機構の解明

Last modified 2015-07-13 by s-proposalpfiqst.kek.jp


●基本情報
 ●実験責任者:熊井 玲児(産総研)
 ●課題有効期間:2009/4〜2012/3
 ●実験ステーション:4C,8A
 ●関連課題:2006S2-005(軌道放射光を用いた強相関電子材料の構造解析による物性発現機構の研究)
       2003S1-001(強相関電子系物質の新物質探索と物性発現機構解明のためのBL建設)

●課題の概要
本課題申請グループは、有機物、あるいは遷移金属酸化物など、強相関電子系物質を用い、種々の新奇物性の開拓を行ってきた。これら、強相関電子系物質の結晶構造を明らかにすることは、その物性発現機構を解明するために必須の課題であり、また、さらなる物質・物性開拓におけるフィードバックを行う上で非常に重要といえる。これまでに、このような物性開拓を目的とした構造解析というテーマをもとに、本課題申請グループを中心として、産業技術総合研究所と物質構造科学研究所の間で、共同研究「軌道放射光を用いた強相関エレクトロニクス材料の精密構造解析」(共同研究契約)を行い、これまでにビームライン(BL-1A)の建設、立ち上げに参加(2003S1001課題)し、また、実際の回折実験を行い (2006S2005課題)成果を挙げてきた。
今回申請するS2課題では、上記で培った回折実験及び構造解析における経験や技術的蓄積を活かし、強相関電子系物質の単結晶MEM(マキシマムエントロピー法)を含む精密構造解析を中心とした構造物性的見地から、種々の物性(伝導性、磁性、誘電性、またはそれらの交差相関物性)の発現機構を解明するとともに、新規物性開拓のための設計指針の構築を目指す。そのために、試料環境(温度、圧力、外部電場)などを制御しつつ構造解析を行うとともに、より精度の高い構造解析技術の開発を行うことを主な目的とする。

●成果発表
 ●論文


 ●PF Activity Report

 ●PFシンポジウム

 ●その他