放射光利用実験を安全に行うために
高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所・放射光実験施設編
2024年4月更新
1.はじめに
高エネルギー加速器研究機構・物質構造科学研究所・放射光実験施設(KEK-PF)では、PFリング(2.5GeV)とPF-AR(6.5GeV/5.0GeV)によって発生するX線から真空紫外領域の放射光を利用した研究が行われています。PFでは、共同利用実験が効率よく、かつ安全に遂行されるために様々な配慮をしていますが、最終的には安全確保の根本は
「共同利用実験者各個人による注意」
にあると考えています。また、実験ホールでは多くの実験者が一つの空間で様々な実験を行っており、通常の実験室とは異なる注意も必要です。すなわち、
「周囲の他グループ実験者への配慮」
が不可欠です。このページにはPFで安全に実験をしていただくための注意として
安全管理体制、緊急時の処置、放射線安全、ビームライン・インターロックシステム、化学安全および特殊ガスの使用、電気安全、ガスボンベ使用上の注意、寒剤(液体窒素・液体ヘリウム)の利用、所内交通安全、機構内禁煙、その他の安全に関する注意
をまとめてあります。実験を始める前に一読して下さい。
なお、機構全体の安全に関する「安全ガイドブック」、「放射線安全の手引」、「電気安全の手引き」、「化学薬品等取扱の手引」など、各種のパンフレットは各ビームラインに綴じてありますので、そちらも併せてご覧ください。
2.安全管理体制
ビームライン使用状況掲示板
|
PFでは共同利用実験者の方々に直接関係する放射線防護、ビームライン・インターロック・システム、防火・防災設備、電気設備、化学薬品、特殊ガス、ボンベ、寒剤、レーザー、クレーン、工作機械に関する安全を保つことを目的としてそれぞれ担当者をあてており、これらを総括する安全管理の責任者がいます。
加速器運転中は、実験が安全にかつ効率よく行われるように24時間体制で運転当番が勤務しています。運転当番は実験ホール内の安全管理も担当しています。運転当番の指示には必ず従って下さい。
運転当番はPHSを常時携帯しています。運転当番への連絡は、内線電話から4209をダイアルして下さい。
PFでは各実験ステーションで行われている実験内容を周囲の実験者にも知らせるという観点から、「ビームライン使用状況掲示板」https://pfwww.kek.jp/safety/chem/bldisp.htmlを設置しています。掲示板には、各実験グループの責任で、その時点の現場責任者の名前と連絡先の記入及び「試料・化学薬品等持ち込み・使用届」https://pfwww.kek.jp/safety/chem/chemform.html、「ベーキング」、「レーザー使用」などの表示板の掲示をお願いしてきましたが、2018年度から「現場責任者の名前」と「連絡先」は、「実験情報管理システム」 http://pf-userexp.kek.jp/ に入力していただくことになりました[KEK内からのみアクセス可能ですので、来所後に入力して下さい]。
PF安全関係担当者一覧
項目 | 担当者 |
総括 | 北島義典 |
運転当番業務 | 豊島章雄 |
放射線安全 | 仁谷浩明 |
インターロック | 小菅隆、石井晴乃、仁谷浩明 |
防火・防災 | 松岡亜衣、野澤俊介、小山篤 |
電気安全 | 豊島章雄 |
化学薬品 | 北島義典 |
特殊ガス | 北島義典、足立純一 |
ボンベ | 内田佳伯 |
寒剤 | 森丈晴 |
レーザー | 野澤俊介 |
情報セキュリティ | 松垣直宏 |
|
項目 | 担当者 |
クレーン | 菊地貴司 |
工作室 | 森丈晴、柴崎裕樹 |
X線準備室 | 熊井玲児 |
生物試料準備室 | 宇佐美徳子 |
生理試料準備室 | 高木秀彰 |
結晶準備室 | 引田理英 |
暗室 | 杉山弘 |
化学試料準備室・化学洗浄室 | 丹羽尉博 |
PF-AR NW棟地下化学試料調整室 | 松垣直宏 |
蒸着室 | 菊地貴司 |
IP室 | 柴崎裕樹 |
共同利用者端末 | 仁谷浩明 |
|
3.緊急時の処置
どんな場合も、まず自分の安全を確保して下さい。火災・地震などの緊急時の避難路、非常口、避難場所、および消火器・消火栓・火災報知器の設置場所を、実験開始前に確認して下さい。PF-AR実験室は地階になっていますので、緊急時に地上へ避難するための階段の場所を確認して下さい。実験ホールの黄色い線より外側および各ビームラインの間の通路は、緊急時に避難の障害とならないよう、空けておいて下さい。また、これら通路付近では、地震の時に物品が落ちたり、倒れたりすることのないように注意して下さい。重量物を保管庫の上に置いたり、脚立を立てかけたりすることは危険ですからおやめ下さい。
PF研究棟1階、実験準備棟、PF-AR地区などには、非常通報装置を設置しています。この装置の通報ボタンを押すと、「非常通報です。○○で非常通報ボタンが押されました」というメッセージが、当該地区に放送され、また運転当番のPHSにかけられます。加速器運転停止中で当番が勤務していない場合はインフォメーションセンターの警備員(内線3399)に電話して下さい。
非常通報装置
|
|
緊急時避難場所
|
|
PF実験ホール非常口
|
|
PF-AR平面図
|
|
3−1.火災
火災を発見した場合は、大声で付近の人に知らせるとともに警備員(内線3399)および運転当番(内線4209)に連絡し、ビームダンプボタンを引いて下さい。状況にもよりますが、一人での消火活動は危険です。出火原因により消火方法が異なりますので、運転当番あるいはスタッフの指示に従って下さい。
3−2.救急
救急の場合は、警備員(内線3399)および運転当番(内線4209)に連絡して下さい。警備員が救急車の出動を要請します<緊急性が高い場合には直接、救急車の出動を要請することができますが、その場合でも救急車の誘導のため警備員・運転当番にも連絡して下さい>。救護者の安全が確保できることを確認して、傷病者へ適切な処置を行って下さい。救急車を必要としない軽微な怪我の場合でも、運転当番には連絡して下さい。
3−3.避難
火災、地震の際の避難場所は、PF地区は研究棟脇の「PF駐車場脇広場」、PF-AR地区は「PF-AR東側広場」、共同利用宿舎付近は「宿泊施設駐車場脇広場」となっています。自分の実験グループの安否を避難場所のスタッフに連絡して下さい。
KEKつくばキャンパス全体の避難場所については、各実験ステーション備え付けの「高エネルギー加速器研究機構防災マニュアル」または避難場所一覧を参照して下さい。
4.放射線安全
放射線管理については、高エネルギー加速器研究機構の放射線科学センターが個人線量計及び実験ホール入退室用カードの貸し出し業務を行っています。また、実験ホール内の放射線レベルのチェックも行っています。以下に放射線安全に関する注意点をまとめました。
個人線量計とIDカード
|
- 放射光X線実験ステーション、X線発生装置、ラジオアイソトープ、チェッキングソース等を利用する実験・作業では、放射線を異常に被曝しないように注意して下さい。PFではいずれのリングもシールド壁内に設置されており、利用実験を行う実験ホール内の放射線レベルは通常20μSv/h以下に抑えられています。定められた手順で実験・作業すれば規定以上の被曝の心配はありません。不明の点があれば、必ず運転当番あるいは担当者に確認してから作業して下さい。
- 放射線被曝による障害は必ずしもすぐに顕れません。被曝した可能性があるときには、作業状況を記録したうえで、運転当番に連絡して下さい。個人線量計に異常な被曝が記録されていたことを後で発見した場合には、その原因究明に多大の労力がかかることがあります。可能性があったときには、すぐに報告して下さい。
- 個人線量計を、一時的にでも紛失したり、X線ハッチの中に置き忘れた場合には、必ず監視員に紛失の時期、期間、場所等を報告して下さい。個人線量計を新しいものに交換します。
- 各実験ステーションに高エネルギー加速器研究機構放射線科学センター編の「放射線安全の手引き」https://rcwww.kek.jp/user/subpages/21_tebiki.htmlが常備されていますので、参照して下さい。
5.ビームライン・インターロックシステム
ステーションコントローラ
|
|
|
電気錠によるX線用実験ハッチの開閉
|
|
放射光を用いて作業される方々の放射線被曝を防ぐため、またビームラインの真空およびコンポーネントを守るために、ビームラインにはインターロックシステムが装備されています。共同利用実験者が操作できるのは、ステーションに設置されているステーションコントローラだけです。X線ビームラインでは実験用ハッチの鍵操作が加わります。
- メインビームシャッター(MBS)を開けるためには、ステーションコントローラのMAIN(新システムではCONTROL)キーをENABLEの位置に回し、MBS-OPEN-REQのボタンを押して下さい。
- VUV-SXのビームラインではブランチビームシャッター(BBS)を開けて実験ステーションにビームを導きます。
- X線ビームラインでは通常バルブはすべて開いています。X線ビームを導入するためには、実験ハッチが正常な操作により閉状態になっていることが必要です。ハッチの電気錠(AUXキー)をステーションコントローラに差し込み、EXPの位置にすると、BBSが開けられます。下流のシャッター(SHUTTER)が設置されているビームラインでは、さらにSHUTTERを開けて下さい。実験の都合で、実験ハッチに入る場合は、BBS-CLOSEボタンを押してBBSの閉表示を必ず確認した後、キーをステーションコントローラから抜き取り、ハッチに挿し込みキーを開位置へ回して下さい。ハッチは解錠されます。SHUTTERがあるビームラインでは、モノクロモードにおいてSHUTTERのみ閉めた状態でハッチにアクセスできます。
- ビームラインインターロックでは、バルブ、シャッターの動作、ハッチの開閉、ビームラインの真空、冷却水の流量・温度、圧搾空気の圧力などをモニターしています。正常ではない操作を行ったり異常状態が発生すると、"DISTURB"のアラームが鳴り、画面に状況が表示されます。このような場合には、速やかに運転当番まで連絡して下さい。
6.化学安全および特殊ガスの使用
- 実験開始2週間前までに「試料・化学薬品等持ち込み・使用届」をビームタイム毎に提出していただくことになっています。届には、ガスや溶媒、生物試料など数量・形態に関わらず、持ち込み・使用する全ての物質を記載して下さい(全く使用するものが無い場合でも「なし」と記入した届を登録して下さい)。
- 持ち込まれた薬品や試料は、持ち込んだ方の責任で盗難・紛失などのないように管理して下さい。毒物、劇物を一時的に保管する必要がある場合は、運転当番までご連絡下さい。全ての薬品等は持ち帰りが原則となっています。忘れることのないように注意して下さい。
劇物保管庫
|
- 廃液を伴う化学実験は、排水貯溜槽を備えた化学試料準備室、化学洗浄室、生理試料準備室、生物試料準備室(RI区域)、暗室、PF-AR北西棟化学調整室などでのみ行うことができます。
- 実験廃液及び1次・2次洗浄水は、化学試料準備室などのポリタンクに分別回収して下さい。貯留槽があるからといって、実験廃液を流しに捨てていいということではありません。
- PF保管の劇物はIDカードシステムにより管理されています。使用方法は現場の説明を読んで下さい。また、PF保管の毒物を使用する場合は運転当番に連絡して下さい。毒物・劇物に限らず化学薬品の取り扱いには充分注意して下さい。緊急時に備えて、シャワー、洗眼装置などの位置を確認して下さい。
- アセトン等「爆発物原料」に指定されているものは、毒物・劇物と同様に厳重に管理して下さい。
- 洗浄用のアルコールを実験ホールへ持ち出す場合はできるだけ少量にして下さい。可燃性です。
- PFユーザー向けの化学安全に関する説明をhttps://pfwww.kek.jp/safety/chem/chemsafe.htmlに用意していますので、ご覧下さい。
- 各実験ステーションには、高エネルギー加速器研究機構編の「化学薬品等取扱いの手引き」https://rcwww.kek.jp/chem/pdf/tebiki.pdfが常備されていますので、参照して下さい。また、環境安全管理室ホームページ https://rcwww.kek.jp/chem/も御参照下さい。
- 特殊ガス(PFでは、毒性ガス、可燃性ガス、特殊材料ガスを総称して特殊ガスとして取り扱います)の使用に際しては、「試料・化学薬品等持ち込み・使用届」のほかに「特殊ガス使用届」https://pfwww.kek.jp/safety/chem/gasguide.html(ガス配管および回収方法がわかる図面、特殊ガスの性質を示す書類を添付)を提出して下さい。特に初めて特殊ガスを使用される方は、早めにステーション担当者あるいは特殊ガス担当者とコンタクトを取って下さい。
- 実験ホール外壁に、「ビームライン使用状況掲示板」が設置されています。マシンタイム開始前には「試料・化学薬品等持ち込み・使用届」のコピー(提出者及び実験責任者にPDFファイルとして送付されています)を掲示して下さい。
7.電気安全
電気に関する事故で大きなものは、感電および過熱による火災です。以下にPFでの電気使用についての注意点をまとめました。
漏電検出器
|
- ユーザーが使用できるのはビームライン末端に設置されている分電盤です。分電盤を使用するときは必ず表示されている取扱い責任者の許可を得て下さい。また、使用可能な容量を確認して下さい。容量を超えて使用した場合にはブレーカーが落ち、接続されている装置にダメージを与えることもあります。
- 電線ケーブルの許容電流値を超えて使用したため焼損を起こした例が多数報告されています。許容電流に注意し、必ず上流のブレーカー容量よりも許容電流の大きい(太い)電線を使用してください。例えば、ブレーカー容量が20Aであればケーブルは2mm2以上、30Aであれば3.5mm2以上が必要です。
- 漏電検出器が発報したときは直ちにその原因を確認し、原因を除去した後に接続し直して下さい。また、運転当番に必ず連絡して下さい。漏電はエネルギーセンターで常時モニターしており、漏電時は係員が実験ホールに駆けつけ原因を探索します。
- 電気配線等の作業は、上流側のブレーカーを落としたことを必ず確認してから始めて下さい。
- 身体に少しでも漏電などによる電気を感じたらその原因を調べ、原因となるものを取り除いて下さい。アースをとって避けようとすれば、それがノイズ源になります。
- テーブルタップ間の延長、タコ足配線あるいは巻いたままでのコードリール使用は避けて下さい。過熱によりケーブル損傷あるいは燃焼につながります。
- ベーキングによる地絡事故が多発しています。シースヒータ、リボンヒータ及び配線は事前に絶縁抵抗計でチェックして下さい。また、通電後もクランプメータでチェックして下さい。
- ベーキング中は、ビームライン使用状況掲示板にその旨を掲示し、昼夜を問わず頻繁に安全を確認して下さい。特に、ベーキング開始時は注意して下さい。なお、リング運転中は、ベーキングを行っていることを運転当番に連絡して下さい。
- 実験ステーションには高エネルギー加速器研究機構安全委員会電気専門部会編の「電気安全の手引」https://pfwww.kek.jp/safety/denki-tebiki.pdfが常備されていますので、参照して下さい。
8.ガスボンベ使用上の注意
ボンベの固定
|
- 窒素とヘリウムのボンベを借り出すことができます。
- リーク用(短時間貸出)ボンベは実験ホール入口付近に用意しています。ラベルに持ち出し先・返却予定等を記入して持ち出して下さい。
- ボンベ保管庫のボンベを使用する時は、使用開始の1週間前までにe-mailで連絡して下さい。持ち出しの際には、ボンベ使用者表示ラベルの掲示をお願いします。
- 7m3ボンベを移動させるときはボンベ移動用キャスターを使用して下さい。キャスターを停止している時は、ブレーキをかけて下さい。
- ボンベ使用時にはボンベスタンドに固定して使用して下さい。
- 減圧弁やその他の配管器具は、決められた使用方法に従って使用して下さい。
9.寒剤(液体窒素・液体ヘリウム)の利用
寒剤等取扱安全教育修了証
|
10.交通安全
制限速度 30km/h 厳守
違法駐車厳禁
|
- 構内では道路交通法等の法律、規則が準用されます。構内の車両の制限速度は30km/hです。
- 構内は歩行者優先ですが、危険回避のため歩行者はできるだけ歩道を使用して下さい。
- 車を運転する場合は、歩行者優先の原則を忘れず、自転車にも注意して下さい。
- 決められた場所に駐車して下さい。
- 万一事故が発生した場合は警備員(内線3399)に連絡して下さい。
- 自転車で夜間走行する際は必ず点燈してください。
- 車で来所する場合は、「入構許可証」の交付を受けて下さい。
11.機構内禁煙
指定場所
|
機構内では、屋外を含めて指定場所以外が全面禁煙です。PF地区の「喫煙指定場所」は
です。
「喫煙指定場所」には、ステッカーを貼った灰皿が用意されています。PF付近以外の「喫煙指定場所」については、指定喫煙場所設置図をご覧ください。
12.その他の安全に関する注意
安全靴、ヘルメットの着用
|
- KEKの無線LANに接続するPC等は、定期的にウイルススキャンを行なって下さい。PF実験ホール等ではeduroamが利用可能ですので、eduroamのアカウントを持っている方は特に申請することなく無線LANを利用することができます。
- 作業を行う場合は、規則や作業安全基準を守って下さい。これらに関する質問、安全確保についての疑問などは担当者に相談するか、運転当番に連絡して下さい。
- 作業はなるべく2人以上で行って下さい。特に危険を伴う可能性のある作業は1人で行なわないで下さい。
- 重量物の運搬、吊り上げ作業には必ずヘルメットと安全靴を着用して下さい。これらは、実験ホール内に用意されています。
- クレーンおよびフォークリフトの運転には資格が必要です。更に、所外者の使用には事前の届け出が必要です。無資格でこれらの装置を運転することは堅く禁じられています。
- 脚立を使用する場合、天板の上に立ったり座ったり跨って作業することは禁じられています。
- 整理整頓は安全の基本です。例え短期間であっても室内や作業場の整理整頓を常に心掛けて下さい。巡回中の運転当番の指示があった場合には必ず従って下さい。
- 一般排水と書かれた流しは、公共下水道に放出されます。少しでも有害物を含む可能性のある排水を流さないように注意して下さい。
- 工作室にはシャーリング、旋盤、ボール盤、コンタマシン、フライス盤、高速鋸盤、グラインダー、手動折曲機などの工作機械が用意されています。掲示されている注意書きを遵守して下さい。また、使用後は清掃をして下さい。なお、工作機械の使用には資格と手続きが必要です。
- 熔接作業には資格と事前の届け出が必要です。無資格での作業は厳禁です。
- レーザーを使用する場合は事前にレーザー担当者とコンタクトして下さい。あらかじめ使用届を提出していただくことが義務づけられています。レーザーが実験ホールの一般区域に放出されることのないように、レーザーの経路を限定する必要があります。測量用あるいは軸出し用のレーザーを使用する場合も、ロープを張る、掲示を出すなどの工夫を行い、他人がレーザー光にさらされることのないよう注意して下さい。
- 加熱昇温装置を使用する場合は、可燃物が装置周辺にないこと、使用前に漏電チェックをすること、ヒューズおよびブレーカなどの安全装置を設備すること、適正な変圧器、スライドトランスを用いることなどに注意してください。なお、使用の2週間前までに「加熱昇温装置等使用届」を提出して下さい。詳しくは「加熱昇温装置等使用届」についての説明のページ https://www2.kek.jp/imss/pf/use/procedure/heatsys.htmlをご覧下さい。