XMCD (X-ray Magnetic Circular Dichroism; X線磁気円二色性)
担当者:雨宮健太
2010年10月18日更新
keyword: XMCD, magnetic structure, magnetic moments
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装置の特徴と代表的な実験例
- 超伝導電磁石(5 T)XMCD測定装置
5 Tまで印加可能な超伝導電磁石(液体He冷却)および5 K程度までの冷却が可能な液体Heフロー式のクライオスタットを装備し,低温・高磁場でのXMCD測定が可能です。また,試料を鉛直軸の周りに回転させて,XMCDの角度依存を測定することによって,スピン磁気モーメント,軌道磁気モーメント(面内および面直成分),磁気双極子モーメント(面内および面直成分)の5つを定量的に決定することができます。
この装置はBL-16Aに常備されています。
- 常伝導電磁石(0.2 T)XMCD測定装置
0.2 Tまで印加可能な常伝導電磁石(水冷)および100 K程度までの冷却が可能な液体窒素溜め込み式のクライオスタットを装備し,比較的簡便にXMCD測定が行えます。
- in-situ深さ分解XMCD測定装置
0.05 T程度までのパルス磁場が印加可能な常伝導電磁石および100 K程度までの冷却が可能な液体窒素溜め込み式のクライオスタットを装備し,残留磁化条件で深さ分解XMCDの測定が可能です。また,表面清浄化および電子衝撃加熱法による金属薄膜の蒸着を超高真空中で行うことができ,そのまま試料を移送することなくin-situで測定が可能です。
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