イメージングプレート読取り装置

担当者: 岸本 俊二
6108PHS: 4439

syunji.kishimoto@kek.jp

1.概要

本装置は、イメージングプレート(IP)上に記録されたX線潜像を2次元の強度分布 データとして読み出すための装置である。
ビームラインを限定せずに利用していただけるように運用している。富士写真フィルム(株)製の読取り装置BAS2500および
GEヘルスケア叶サFLA7000の各1台 と制御用計算機が実験ホール側室(IPリーダー室)に設置されている。

「NE棟FLA7000運用開始のお知らせ」

2013年4月10日
放射光科学系IPリーダー担当: 岸本俊二
NE棟IPリーダー担当:亀卦川卓美

 2012年度末にFLA7000を購入し、老朽化したBAS2000に替えて PF-AR NE棟(AR-NE7A付近、階段下)に設置しました。 4月16日のPF-AR共同利用開始にあわせて運用を開始します。 制御PCのOSはWindows7ですが、 FLA7000本体、ソフトウェアはPFに設置されているものと基本は同じです。

 使用法、および解析ソフトについては、PFホームページ: http://pfwww.kek.jp/users_info/station_spec/apparatus/ipreader.html を参考にしてください。
なお、NE棟IPリーダーは、亀卦川(PHS:4359)が担当します。

 

「BAS2500のPC制御による運用開始のお知らせ」

2012年4月12日  放射光科学系IPリーダー担当: 岸本俊二

1.BAS2500制御用ワークステーションおよびBAStationによる運用は 2012年3月14日で終了しました。
2012年4月からは、PCでの制御(制御ソフト:Image Reader BAS-2500 Ver.1.8。解析ソフト:ImageQuantTL Ver.7.0)により運用します。プリンタはこれまで通りBAS2500の左に設置されているLaserjet4050 (白黒)が使用できます(LBP7700Cにはつないでいません)。

2011年秋から運用を開始したFLA7000と同様に、外付けハードディスク(E:) の“\IPfiles_BAS”の下に
“¥実験ステーション¥ユーザー名”のように フォルダを作ってデータの一時保管を行ってください。
一時保管したファイルはビームタイム中に各自持参のメディアにUSBドライブ(F:) より移し変えてください。“\ IPfiles_BAS”の中に一時保管したファイルは原則としてビームタイム終了までに消去してください。

2.BAS2500のトラブル時、再立上げを行う場合は、BAS2500のPowerON、その後、PCのOS(WindowsXP)
立上げと進めてください (SCSI制御のため)。マニュアルはBAS2500用PCのデスクトップにある
“ImageReader取扱説明書.pdf”ですので、トラブル時などに必要なら参照 してください。

3.BAS2500で読み取ったデータとFLA7000によるデータとの比較について、
BL-18C高圧科学ユーザーグループから提供していただいた情報を参考として示します(pdfファイル)。
興味のある方はご覧ください。

 

 

「BAS2500のワークステション制御終了のお知らせ」

2012年2月7日 放射光科学系IPリーダー担当: 岸本俊二


1.BAS2500制御用ワークステーションおよびBAStationによる運用は 2012年3月14日までの2012年度共同利用期間をもって終了します。
PF計算機システムのサーバー("remote")に保存されたファイルは、システムの 廃棄にともなって、すべて消去されますのでご注意ください。
"remote"内のファイルとともに、ワークステーションのハードディスク内のデータ の移動が必要な方は3月16日までに行ってください。

2.4月からはFLA7000とともにBAS2500もPCでの運用に切り替えます。
使用法、および解析ソフトについては 2011年7月の説明会用資料(pdfファイル)および本欄下の
「GEヘルスケア製 ソフトウェアによるデータフォーマットについて」を参考にしてください。

 

 

「BAS2500ワークステション制御の運用再延長とFLA7000の運用開始のお知らせ」 

2011年9月22日 放射光科学系IPリーダー担当:岸本俊二
1.BAS2500制御用ワークステーションおよびBAStationによる運用は 12月22日までの秋の共同利用期間は現状のままとします。 PCでの制御も可能となっておりますが、移行期間をもうしばらく延長することにします。
この期間中にハードディスク内のデータの移動や新制御ソフトによって記録される データファイルへの各自の解析ソフトでの対応などをお願いします。 2.7月に説明会を行ったFLA7000の新規運用を10月3日から開始します。 使用法について、および解析ソフトについては、 7月の説明会用資料(pdfファイル)を参考にしてください。

 

 

「BAS2500、FLA7000のGEヘルスケア製ソフトウェアによるデータフォーマットについて」


PC制御によるBAS2500、およびFLA7000は 制御用ソフトウェアと解析ソフトが各々GEヘルスケア社の
イメージリーダーVer.1.8、ImageQuantTLです。

ファイル形式はTiffおよびgel(GEヘルスケアの独自フォーマット)です。 
Tiff(Tagged Image File Format)はAdobeが策定している画像フォーマット形式で現在主流のリビジョンは
TIFF Revision 6.0 (詳細な仕様は http://partners.adobe.com/public/developer/en/tiff/TIFF6.pdf にあります)。

gelファイルは上記のTiffの標準フォーマットに準拠しており、 16bitグレースケール、
圧縮なしのTiffファイルとして普通に取り扱うことができます。
拡張子をtifに変換すれば、ほとんどの画像処理ソフトで読み込めるようです。

ただし、gelファイルには、(独自に)拡張されたヘッダがあり、 レーザー波長、フィルタ情報、
PMTの電圧などが書き込まれています。ヘッダの内容は、ImageJというソフト http://rsbweb.nih.gov/ij/
gelファイル(の拡張子をtifに変更したもの)を開いて、Image->Propertyで 確認できます。

 

2011年10月6日 岸本     *情報提供:瀬戸雄介氏(神戸大)

 

 

「BAS2500ワークステション制御の運用延長とPFスタッフ・関係者を対象とする
新IPリーダー説明会のお知らせ」

                                2011年6月8日 放射光科学系IPリーダー担当:岸本俊二

1.震災により予定変更となり、ご迷惑をおかけしております。
BAS2500制御用ワークステーションおよびBAStationによる運用は9月中旬までは現状のままの予定です。
この期間中にハードディスク内のデータの移動や新制御ソフトによって記録されるデータファイルへの
各自の解析ソフトでの対応などをお願いします。

2.「PFスタッフおよび関係者を対象とする新システム説明会」をIPリーダー室にて開催します。
GEヘルスケア担当者による説明。 1時間程度、2回開催。内容は同じ。
新しく導入するFLA7000の使用法について、およびBAS2500がPC制御となったときの使用法
(制御ソフト)と共通に使う解析ソフトについて。

当日、簡易マニュアル(印刷物)配布予定(下のpdfファイルと同じ):
FLA7000操作ガイド(簡易版)
IQTL AnalyisisToolbox簡易マニュアル

第1回  7月14日(木) 13:30-
第2回  7月15日(金) 15:30- 



<今後について>

1.PFのIPリーダー室にあるBAS2500の制御用ワークステーションはPC(Windowsマシン) 置き換える。
それに伴い制御用ソフトウェアと解析ソフトが各々GEヘルスケア社のイメージリーダーVer.1.8、ImageQuantTLに変わる。
ファイル形式はTiffおよび gel(GEヘルスケアの独自フォーマット)。

2.BAS2500後継機種(GEヘルスケア社FLA7000)をPFのIPリーダー室に新たに設置する。
制御マシンはPC(WindowsXP)になる(ソフトウェア:FLA7000 Control Software、 解析ソフト:ImageQuant TL)。
ピクトロ3000に出力はできないためピクトロ3000は撤去し、代わりにレーザープリンターを用意する。
上の項目について、運用開始は9月下旬を予定。2011年9月中旬までは現状維持。
7月の運転停止後にPFスタッフ、関係者を対象とする説明会を開催予定。
PC制御の場合、各々のHDにデータをsaveする。
今後はデータサーバーとしての “remote”マシン_basfilespf.kek.jpは使わない。
ただし、basfilespf.kek.jpのBASデータは2012年3月(前半)まではサーバー内に保存される予定。

3.PF-AR(NE棟)のBAS2000(ワークステーション制御)は2012年3月までは (remote機能含めて)現状維持する。
2012年3月以後はスタンドアローンとなる予定。

2.性能

BAS2000

IPサイズ

250 x 200mm2, 400 x 200mm2

画素サイズ

  50x50μm2、100 x 100μm2, 200 x 200μm2

階調

8 (BAS2500) or 16 bit

画像出力

レーザープリンター

制御・解析ソフト

イメージリーダーVer.1.8、ImageQuantTL

計算機

Windows XP (HP Compaq8000Elite)

データ出力媒体

USBを介してHDよりコピー

 

3.その他

  • イメージングプレートは、ユーザー側で用意していただくことが原則であるが、必要な場合は数枚程度なら貸し出す用意がある。
  • データ記録媒体は、すべてユーザーが用意することを原則とする。

  • 読み出した画像データは、1週間をすぎると、計算機のディスク容量確保のために消去する。また、付属する計算機 は読出し装置制御のためのものであるので、長時間、データ解析のために占有することは遠慮していただきたい。

  • 使用の際には、入り口にあるホワイトボードに使用者名(および所属、実験ステーション)、使用期間を記入すること。実験を行うステーションの担当者にもあらかじめ連絡していただきたい。

 

4.参考文献

  1. J. Miyahara,K. Takahashi, Y. Amemiya, N. Kamiya, and Y. Satow, Nucl. Instrum. and Methods, A246(1986) 572.
  2. Y. Amemiya, T. Matsushita, A. Nakagawa, Y. Satow, J. Miyahara and J. Chikawa, Nucl. Instrum. and Methods, A268(1988) 645.