旧BL-3C2 X線光学素子評価ステーション
2006年夏に新しいBL-3が建設され、旧ステーションの機能はBL-3Cとして旧BL-3C3と統合されました。
「ビームラインの改変・統廃合」ページをご参照下さい。
担当者: 張 小威
6029(PHS:4212)
zhang.xiaowei@kek.jp
1.概 要
出射ビーム方向および位置が一定の二結晶モノクロメーターを備えたビームラインである。Si(111)を分光結晶として用いる。高次光の除去ができ、高次光の影響を無視しうる単色X線を供給できる。
BL-3C2ではSiを中心として高性能鏡等の各種光学素子の評価が中心であるが、その他、本ステイションにおいて得られる単色X線の利用はさまざまに考えられる。
2.性 能
利用出来る分光結晶とそれぞれの利用可能エネルギー範囲、分解能、光子束(2.5GeV, 300mA運転時)
Si(111) | 4〜20keV | ΔE〜2eV at 9keV | 光子数〜1×1010光子/秒 |
Si(311) | 6〜34keV | ΔE〜1eV at 9keV | 光子数〜2×109光子/秒 |
低エネルギー側の限界はビームラインに設置されているベリリウム窓による吸収できまる。4keV付近はヘリウムを通路に満たして利用することを想定している。高エネルギー側限界は24keV程度と考えるが、33keVでの実験も可能である。
典型的なビームサイズは5mm(H)×2mm(V) である。
3.実験装置等
- モノクロメーター制御系一式。
- 定盤2台。
- 精密ゴニオメーター2台。
- 検出器はAPD、 NaI(Tl)シンチレーションカウンター。
- データ取り込み、データ出力可。 計算機とソフトウェアは更新中。
4.その他
- ハッチの大きさは 3.8m(光軸方向)×4.8m(光軸直交方向)×1.7m(高さ)
- 出入口は1.0m(w)×1.7m(H)
- 搬入口は3.2m(w)×1.7m(H)
5.備 考
ビームタイムの配分は、各期毎にPACで採択された実験計画書に基づいて行なう。
1998年秋期から利用が開始されたばかりである。設備はこれから整備される予定である。
Last modified : 10 Oct, 2006