[お知らせ] PFリング直線部増強計画に伴うビームラインの改編・統廃合について  

2006年7月


 
 PFでは直線部増強によって生み出された直線部を活用して研究成果を上げるべく、挿入光源を光源とするビームラインの整備を、既設のビームラインの移動・改廃を伴いながら、順次進めています。2006年夏季には、BL-3の改造、 BL-16Aの閉鎖、BL-28の第2ブランチの建設などが行われています。詳しくは以下をご覧下さい。

●ミニポールアンジュレーターを光源とするBL-3Aの建設とマルチポールウィ グラービームラインBL-16Aの閉鎖

既にお知らせしてきましたように(2005年6月の「お知らせ」参照)、ミニ ポールアンジュレーターを光源とするBL-3Aの建設を進めており、2006年10月 以降は、マルチポールウィグラービームラインBL-16Aのアクティビティを BL-3Aに移すことになります。これによりBL-16はアンジュレータ専用のステーション(BL-16B)として運用されます。

新BL-3Aは,エネルギー領域4keV-14keV, 水冷平板二結晶モノクロメータとト ロイダルミラーの光学系で、現在BL-16Aで利用中の四軸回折計と8T超伝導マグネット付きの二軸回折計をタンデムに常設します。移相子をビームラインに組 み込むことで、入射X線の偏光をコントロールする事も可能となります。横方向の角度発散がBL-16Aより狭くなる一方、総フォトン数はやや減る見込みです。

新BL-3Aは2006年夏のシャットダウン期間に建設し、10月より立ち上げを開始します。共同利用実験に使えるようになる時期などは、見通しが立ち次第PFホームページでお知らせ致します。

●BL-3の改造(旧BL-3AのBL-6Cへの移設等)

上記のように、BL-3にアンジュレータステーションが建設されることに伴い、 従来のBL-3Aの回折計などの装置はBL-6Cに移設されます。新しいBL-6Cの光学系の制御はSTARSによる汎用制御ソフトウェアで行う予定で、2006年秋から移設に伴うビームライン及び装置類の立ち上げを計画しています。このBLの秋以降の運営に関しては、追ってアナウンスさせていただきます。

なお、BL-3Bは、新BL-3A建設に伴って一部改造がありますが、性能等に変更はありません。BL-3C2と3C3は統合してBL-3Cとなります。いずれも立ち上げ・調整後に利用実験を再開する予定です。

●BL-28Bの増設

アンジュレータビームラインBL-28では、実験効率を向上させるため、第二ブランチ(BL-28B)の建設を進めてきました。2006年10月以降利用可能となる予定です。


pfw3-admin@pfiqst.kek.jp