放射性試料を用いた実験
2014年 8月17日更新
放射光を用いる実験研究の分野は非常に多岐にわたっています。放射性物質(ラジオアイソトープ、RI)や核燃料物質を含む試料で実験を計画される方のために、BL-27および放射光アイソトープ実験施設を整備し、実験手法および利用可能核種は限定的ですが、非密封状態での使用許可を文部科学省から得ています。以下にその概要を述べますが、詳しいことはビームライン担当者(宇佐美徳子)までお問い合わせください。
BL-27で可能な実験手法:XAFS、光電子分光、生物照射実験、
- BL-27には、軟X線ステーションBL-27A(1.8 - 4 keV)、X線ステーションBL-27B(4 - 20 keV)の2つの実験ステーションがあります。
- 利用可能なRI核種
- XAFS 実験:中性子照射などにより放射化して生成した核種を含む約100核種(詳細はお問い合わせください)および密封された
237Np、241Am、243Am、244Cm、248Cm、99Tc。
- 光電子分光:中性子照射などにより放射化して生成した核種を含む約100核種(詳細はお問い合わせください)
- 生物照射実験:細胞試料にトレーサーとして取り込まれたベータ崩壊核種、3H、14C、32P、33P、35S。
- 利用可能な核燃料物質
天然ウラン、劣化ウラン、トリウムの3種で、XAFS実験、光電子分光が可能。
その他のステーション
BL-27および放射光アイソトープ実験施設以外のPFおよびPF-AR実験ホールでは密封された核燃料物質を利用する実験が可能です。試料状態や取り扱い方法については放射線安全担当者(小菅隆)に問い合わせてください。
問い合わせ:宇佐美徳子 noriko.usami@kek.jp