大学院生奨励課題(T型課題)の新設について
2013年8月30日
高エネルギー加速器研究機構
物質構造科学研究所
放射光科学研究施設
施設長 村上洋一
大学院生奨励課題(T型課題)の新設につきましては、これまでユーザーコミュニティー(PF-UA)との議論を重ねて参りましたが、放射光課題審査委員会および物質構造科学研究所運営会議での承認を経て、実際の運用を開始することになりましたのでお知らせいたします。T型課題の最初の公募を2013年11月に行い、2014年度からスタートします。この課題は、PFを高度に活用した優れた研究を主体的に推進する大学院生を、大学とPFが共同して指導、支援を行い、放射光科学の将来を担う人材の育成を行うことを目的としています。
大学教員の皆様におかれましては、是非、このT型課題に学生が主体的に応募するように周知していただきますようお願い申し上げます。また、申請にあたっては、課題の趣旨を十分に機能できるようにするため、PF側と綿密な事前打ち合わせが必要となっております。T型課題申請におきましては、できるだけ早めにPF側との相談を開始していただきますよう合わせてお願い申し上げます。
○大学院生奨励課題(T型課題)の骨子
- PFを高度に活用した研究を主体的に推進しようとする大学院生の研究を推進するための申請課題である.
- 基本的にG型課題と同様の基準で審査を行う.ただし、申請者が主体的に申請していることを採択の前提とし、評定者(3名)によるヒアリングを行う.
- 本課題へ採択された課題の申請者とその内容は、Webおよび物構研サイエンスフェスタ等を通じて広報する.
- 毎年、物構研サイエンスフェスタでポスター発表を行い、PF-PACで評価して、研究推進のための必要な助言を行う.
- 採択課題を推進するため、大学側教員とPF側受け入れ担当教員により共同の指導・支援を行う.申請の事前にPF側受け入れ担当教員と研究に関する十分な打ち合わせを行い、採択された場合は、特別共同利用研究員(*)に申請することとする(総合研究大学院大学生が採択された場合には、特別共同利用研究員に申請する必要はない).また、実験準備や教員との打ち合わせのための旅費を施設内規定により支給し、課題の推進を支援する.
- 課題の有効期間は最長3年とする.「終了届」を提出することにより、期限以前に課題を終了することが出来ることとする.また、再申請も可能とする.
(*)特別共同利用研究員 http://www.kek.jp/ja/Education/Graduate/Acceptance/
参考 放射光共同利用実験課題募集要項
共同利用実験課題の区分
|