放射光蛍光X線分析
2014年 8月17日更新
放射光蛍光X線分析は、感度の高い非破壊元素分析法として、生物や岩石・環境試料の分析、物質材料の評価に使われています。またこの方法は元素分析のみならず、化学状態分析、マイクロアナリシス、表面・界面分析などにも応用されています。
基本的な放射光蛍光X線分析は比較的単純な分析装置で行えますので、原理的には多くの「X線ステーション」で実施することが可能ですが、微量元素分析を目的とした分析は主にBL-4Aで行われていますので、このステーションを紹介します。
BL-4A
- 詳しい紹介はこちらをご覧ください。
- BL-4Aでは偏向電磁石からのX線領域の単色、白色放射光が利用できます。単色光の利用では、通常の集光により数百ミクロンのビームが得られ、またマイクロビーム配置では5ミクロン角程度のビームが得られますので、微小領域の高感度元素分析ができます。また微小領域の簡単なXAFS(XAFS専用ステーションについてはこちら)も行えますので、指紋法的な化学状態分析も行えます。
問い合わせ:丹羽尉博 yasuhiro.niwaa@kek.jp