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• 硬Ｘ線XAFSが行えるビームライン、ステーション


• BL-7C
• 偏向電磁石を光源とし、出射ビーム位置一定のサジタル集光型二結晶分光器と高次光を除くためのダブルミラーを備えています。
• ダブルミラーを利用できるため、4～7 keV付近でも高次光の割合を十分に小さく抑えることができます。
• 現在公開されているXAFS用実験ステーションの中では大強度を特徴としています。得られるX線強度のエネルギー依存性はこちらを参照して下さい。
• XAFS実験の他、X線異常散乱実験、X線発光分光実験等に利用されます。


• BL-9A
• 偏向電磁石を光源とし、出射ビーム位置一定の二結晶分光器と二枚の弯曲円錐台型集光ミラーを備えています。
• ミラーで集光するため、エネルギーに依存しない比較的小さなフォーカスを利用できます。
• 二枚組の高次光除去ミラーを用いて高次光の割合を十分に小さく抑えることができます。
• 現在公開されているXAFS用実験ステーションの中では最大強度を特徴としています。得られるX線強度のエネルギー依存性はこちらを参照して下さい。
• 実験ハッチ内のセットアップを変更することで、2.1 keVまでのX線を利用した実験をHe雰囲気下で行うことができます。
• 蛍光XAFS測定用に19素子半導体検出系を備えています。


• BL-9C
• 偏向電磁石を光源とし、出射ビーム位置一定の二結晶分光器と弯曲円筒型集光ミラーを備えています。
• X線強度はBL-7Cや9Aに劣りますが、小さなフォーカスを得られることが特徴です。大部分のビームライン性能はBL-12Cと同等です。
• 二結晶分光器を高速掃引しながら測定を行うQuick XAFS測定モードも整備してあります。
• XAFS装置と小中角散乱装置を入れ替えて使用します。
• BL-12C
• 偏向電磁石を光源とし、出射ビーム位置一定の二結晶分光器と弯曲円筒型集光ミラー、高次光を除くためのダブルミラーを備えています。
• X線強度はBL-7Cや9Aに劣りますが、小さなフォーカスを得られることが特徴です。得られるX線強度のエネルギー依存性はこちらを参照して下さい。
• ダブルミラーを利用できるため、4～7 keV付近でも高次光の割合を十分に小さく抑えることができます。
• 蛍光XAFS測定用に19素子半導体検出系を備えています。
• 二結晶分光器を高速掃引しながら測定を行うQuick XAFS測定モードも整備してあります。


• BL-NW10A
• 偏向電磁石を光源とし、出射ビーム位置一定の二結晶分光器と弯曲円筒型集光ミラー、高次光を除くためのダブルミラーを備えています。
• 6.5 GeVのPF-ARを光源とするため、20 keV以上でも高強度のX線が得られます。
(最大42 keVまで利用可能です。)
• 二結晶分光器を高速掃引しながら測定を行うQuick XAFS測定モードも整備してあります。
• ダブルミラーを利用できるため、8～14 keV付近でも高次光の割合を十分に小さく抑えることができます。
• 蛍光XAFS測定用に19素子半導体検出系を備えています。


• BL-NW2A
• PF-ARの北棟にある唯一の実験ステーションで、時分割XAFSと時分割X線回折の実験を行います。
• 真空封入型テーパードアンジュレーターを光源とし（X線強度のエネルギー依存性はこちら）、出射ビーム位置一定の二結晶分光器（液体窒素冷却）と湾曲円筒面集光ミラーを備えています。
• 高調波除去用のダブルミラーを利用できるため、4～7 keV付近でも高次光の割合を十分に小さく抑えることができます。
• 分散型光学系のDispersive XAFS装置でミリ秒まで、パルスレーザーなどと同期したphase-lock型測定モードではサブナノ秒までの時分割XAFS実験に対応します。


• BL-4A
• 偏向電磁石を光源とし、出射ビーム位置一定のサジタル集光型二結晶分光器を備えています。
• 微量元素分析(default)、XAFSによる化学状態分析、マイクロビーム分析のモードを切り替えて使用します。
• 5 μm(H) × 5 μm(V)のマイクロビームを使ったXAFS測定が可能です。


• BL-27B
• 偏向電磁石を光源とし、出射ビーム位置一定の二結晶分光器と集光ミラーを備えています。
• 本ビームラインは非密封RI管理区域内に設置されており、放射性物質を試料として用いることができます。
• XAFS測定装置と生物用単色X線照射装置が設置されています。




• ビームライン、ステーション選択のポイント


• 測定したい元素の吸収端エネルギーが出るビームラインを選択します。
• 希薄試料の測定がしたい場合、多素子SSDを備えた BL-9A, 12C, NW10A になります。
• さらに Quick scan 測定を行いたいか等によって、利用するビームラインは絞り込まれます。
• マイクビームでの実験はBL-4Aが適しています。
• 非密封ラジオアイソトープ(RI)の持ち込みはBL-27Bでのみ許可されます。

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