2015S2-007
共鳴X線散乱による磁気テクスチャとそのダイナミクスの観測

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●基本情報
 ●実験責任者:山崎 裕一(東大工)
 ●課題有効期間:2015/10〜2018/9
 ●実験ステーション:3A, 4C, 8A, 8B, 11B, 13A/B, 16A, 2A/B, AR-NW14A

●課題の概要
 近年、ナノメートルスケールのトポロジカルなスピン渦構造であるスキルミオンが注目されている。スキルミオンは電場や電流、温度勾配に対して巨大な応答を示すことから、次世代のスピントロニクスデバイスにおける新たな情報媒体への応用が期待されている。このようなナノスケールの磁気テクスチャは、電子自由度の秩序構造とも強く相関しており多彩な物性を創発している。その電子状態やダイナミクス、外場応答を直接的に観測することは、基礎物性の理解と共に、応用研究においても非常に重要となる。このような観点から、磁気テクスチャの秩序構造と電子状態を、高感度・高速・高い位置分解能で観測できる実験手法の必要性がますます高まっている。
 本S2型課題研究では、共鳴軟X線小角散乱を中心手法としてナノスケールの磁気 テクスチャ、および、それと相関のある電子秩序構造の観測を行う。特に、共鳴X線散乱の特性を最大限に活かした、コヒーレントX線回折によるホログラフィー測定や位相回復アルゴリズムによる磁気テクスチャの実空間イメージング、パルス放射光を使った時分割測定による磁気テクスチャの高速ダイナミクス観測、電流・電場・磁場・応力など多彩な外場に対する磁気テクスチャの応答観測を行っていく。これらの研究により、磁気テクスチャの基礎物性を構造物性・電子物性の観点から解明し、強相関電子系やスピントロニクス物質で観測される顕著な創発物性の発現機構解明を目指していく。

●成果発表
 ●論文


 ●PF Activity Report

 ●PFシンポジウム

●その他