放射光科学

光が照らす物質の世界

 

ストロボの放射光 PF-AR

2002年,PF-AR高度化改造により,PF-ARは大強度パルス放射光リングとしてうまれかわり,パルス幅100ピコ秒,パルス間隔1.3マイクロ秒の光を実験に供給しています。このようなパルス状の大強度X線は世界でも類をみないユニークなもので,未知の新しい研究分野を世界に先駆けて拓くことが期待されています。



パルス放射光は,ストロボのように,変化する物質の一瞬一瞬を切り取って観測することができます。このストロボの光は,一発で物質の構造を捉えるのに十分な強度が必要で,大強度という特徴によりはじめて実現できる実験です。

新しくなったPF-ARには,パルス放射光の特性を利用した時間分割実験,最先端の技術を駆使したタンパク質結晶構造解析を高速で行える実験ステーションが建設され,実験が始まっています。
また,PFリングより高エネルギーのX線が得られることを利用し,筑波大学との共同プロジェクトとして,臨床応用(心臓冠動脈のX線診断)が行われています。


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放射光ってどんな光?
放射光を用いた物質構造研究
KEK放射光科学研究施設(PF)
実験ステーション
大学共同利用・民間企業の利用
ストロボの放射光 PF-AR