磁気円二色性(XMCD)測定
2006年 9月19日更新
ここでは、PFで円偏光を利用して磁気円二色性測定を行うことのできる実験ステーションを紹介します。
アンジュレータ光源のステーション
- AR-NE1Bには、永久磁石型吸収XMCD測定装置が常設されており、ヘリカルアンジュレーターからの250 - 1500 eV域円偏光軟X線を用いた測定が可能です。
- 2.5 GeV PF リングでは、BL-28A/Bがあります。ヘリカルアンジュレータによって、30 - 300 eVのVUV域円偏光が利用できます。
その他の実験ステーション
- BL-7A(東大スペクトル化学研究センター)及びBL-11Aでは、偏向電磁石部光源からの光を軌道面上下方向にずらして取り込むことにより、数十〜数百 eV領域の軟X線楕円偏光を利用することができます。
- 2 keV以上のX線領域に関しては、円偏光を利用してXMCD測定を行う専用のステーションはありませんが、移相子を用いて円偏光を作り出すことによりXMCD測定を行うことのできるステーションがあります(BL-3Aなどで実績があります)。
問い合わせ:フォトンファクトリー利用相談窓口