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先端加速器開発用ヘリウム冷凍設備進捗状況
加速器研究施設の細山教授、仲井准教授のグループを中心に、2010年3月下旬の完成検査受検を目指し、鋭意冷凍システムの設置工事が東カウンターホール内で進められている。 東カウンターホール内には、ヘリウム液化・冷凍機、ヘリウム精製器と3000L液化ヘリウム容器、トランスファーライン、2Kコールドボックス、ガスバッグを設置し、東カウンターホール北側にある圧縮機室にはヘリウム循環圧縮機とヘリウム回収・精製圧縮機およびガスバッグを、圧縮機室周辺には長尺カードルとバッファータンクを設置する。また、液化窒素容器は東カウンターホール東側に設置されている。図1は、東カウンターホール内先端加速器開発用ヘリウム冷凍設備の完成予定図である。cERLを囲むシールドブロック内(図の右側)に2Kコールドボックスを配置し、そこから2Kの超流動ヘリウムおよび熱遮蔽用液体窒素を入射器用超伝導加速器クライオモジュールと主超伝導加速器クライオモジュールに供給する。cERL北側には液体ヘリウムを生成するヘリウム液化・冷凍機と液化ヘリウム容器、ヘリウム精製器、新設するガスバッグ、ガスバックの下には減圧ポンプユニットを配置する。また、東カウンターホール外の圧縮機室および液化窒素容器との間を繋ぐ配管は、東カウンターホール内のヘリウム冷凍設備機器を囲むように配置されている配管ラックに沿って設置する。 今回の2Kヘリウム冷凍システムの設置は、高圧ガス保安法上、従来、素核研が設置・運転を行っていた「液化ヘリウム等製造施設カウンター実験ホール」の機器の変更となるため、茨城県への第一種高圧ガス製造許可申請が必要となる。前述のように、高圧ガス機器の移設・新設および廃棄を伴なう変更のため、最終的なフロー図および機器一覧表を作成して「高圧ガス製造許可申請書」を茨城県へ提出し、2009年12月9日に県から変更許可が下りた。今後の手続きとしては、2Kヘリウム冷凍システムの設置工事完了後に県の完成検査を受検し、完成検査合格後に本格的な2Kヘリウム冷凍システムの運転を開始することになる。現在、2010年3月下旬の完成検査受検を目指して、鋭意冷凍システムの設置工事を進めているところである。 | |
図1 東カウンターホール内ヘリウム冷凍設備完成予定図 |
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*ERL計画推進室報告 (2010年1月15日、機構会議) より抜粋 |