いよいよ東カウンターホールの準備が整い、また正規のRF電源が納入されたことから(今までクライストロンの立ち上げに使用していた電源は、PFリングの昔のRF電源であり、そのためにクライストロンのパワーテストは170kWまでしか行われていない)、東カウンターホールへの移設作業が開始され(図1)、既に正規の場所に設置されている(図2)。30kWのIOT・RF源の電源も設置され、前段加速超伝導空洞の入力カプラーテストスタンド、主加速部入力カプラーテストスタンドもこのRF源の整備に伴い、東カウンターホールに移設されてきている。またLLRFの制御室にはRF源のパワーをコントロールするモジュールを搭載するラック・スタンドも納入され、一歩ずつ整備が進んできている(図3)。今後の予定は、クライストロン電源の単体試験を終えた後に、7月下旬にはクライストロンと組み合わせて、ハイパワーテストを開始する。IOTは7月中に正規の場所への組み込みを行った後、JAEAから譲りうけた電源への接続を行い、9月には立会い試験を行う予定である。これらのテストを終えて、9月から秋にかけて、それぞれの入力カプラーテストスタンドを立ち上げ、カプラーテストを再開する予定である。 |