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topic_2010.9.17

超伝導空洞進捗状況〜コンパクトERLの実機での安定運転へ〜

 
古屋貴章教授を中心としてERLの心臓部である加速と減速のエネルギー回収をつかさどる超伝導空洞では、CW大電流運転を可能とするためにHOM対策を行うために空洞内径をLC空洞よりも大きくした空洞形状で開発を進めてきた。今まで、ERLのCW運転時の使用である15MV/mは確立しているものの、17MV/m付近から放電現象が発生してしまうことが問題であり、一つの9セル空洞を用いて数多くの表面処理およびプロセスの最適化を試みてきていた。7月中旬のテストの結果、25MV/mの加速勾配までの確認が行われ(図1参照)、コンパクトERLの実機での安定運転への目処が立った。この結果は既にIPACで一部報告しているが、詳細はLINAC10で発表する予定である。
  図1 4,5,7,9回の縦測定のQ-E図


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