PF-AR放射光高度化計画 
Advanced Ring for Pulse X-rays

本計画の特徴は単バンチ・大電流運転です。 単バンチ運転によって発生するパルス状放射光は、 1パルス内に十分なX線強度を持ち、100億分の1秒(100psec)以下とうい未踏の高い 時間分解能での物質の構造変化(動的特性)の研究が可能になります。 また、大電流運転により、従来の放射光では 信号強度が微弱で観測できなかった現象も観測可能となります。

残念ながら本計画の全体は、まだ認められていませんが、1999年度から、本計画 の一部として
(1)リングの真空度を改善して、ビーム寿命を延ばす、
(2)ビーム位置モニターを整備して、軌道を安定にする、
(3)新しい実験室(北西棟)を建てて、ビームラインを増強する、
作業が行われています。

2001年末までに光源リングの改造工事を終え、2002年1月8日からリングの立ち上げ 運転を開始、2002年春には共同利用実験や医学利用も再開されました。詳しくは以下 の記事をご覧下さい。






 

 

BL-NE3に設置された真空封止型アンジュレーター
このアンジュレーターから発生する放射光を励起光として、 現在世界最高強度(2.4×104 光子/秒)の核共鳴散乱X線が得られ、核共鳴分光の新しい展開が 拓かれています。

高周波加速空洞
電子を65億電子ボルトまで加速します。

現在のAR放射光実験ホール


更新日: 2004-12-22 by pfw3-admin@pfiqst.kek.jp