これまでのPFトピックス(2011年)

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2011.12.28
  
小惑星探査機「はやぶさ」分析、サイエンス誌の10大成果に選ばれる



12月23日、アメリカの科学雑誌Scienceが「2011年の科学分野における10大成果」を発表し、その第2位に小惑星探査機「はやぶさ」の初期成果が選ばれました。小惑星イトカワから持ち帰られた約50粒の微粒子の初期分析がフォトンファクトリー(PF)のビームラインBL-3Aで行われました。8月25日には、PFなどで分析した結果の他、5編の論文とともにScienceに「イトカワ特集号」として小惑星イトカワの形成史が掲載されました。

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2011.12.28
  
阿部仁氏、日本表面科学会奨励賞を受賞




12月15日(木)、第31回表面科学学術講演会において開催された日本表面科学会の2011年度表彰式にて、阿部仁(あべ ひとし)KEK物構研准教授が奨励賞を受賞しました。この賞は、日本表面科学会会誌の"表面科学"または日本表面科学会発行の "e-Journal of Surface Science and Nanotechnology"に掲載された論文の中で注目度が高く、将来表面科学への貢献が大いに期待されると認められる35歳未満の会員に年一回授与されるものです。

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2011.12.26
   放射光を使った分析法XAFSの高度化と標準化に関する会議 Q2XAFS開催




12月8日(木)、9日(金)、放射光を利用した分析手法であるXAFS(X-ray Absorption Fine Structure:X線吸収微細構造(ザフス))の国際標準化に向けたワークショップがKEKで行われました。これは、KEKの放射光科学研究施設フォトンファクトリー(PF)が会議実行の中心となり、国際結晶学連合(IUCr)、IXAS(International X-ray Absorption Society:国際X線吸収学会)、日本XAFS研究会とともにKEKが共催する会議です。当初は2011年4月に開催予定でしたが、東日本大震災の影響により12月に延期されました。米国、フランス、オーストラリアなど11ヶ国から60名を超える参加者があり、21件の講演と23件のポスター発表が行われました。

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2011.12.22
   強磁性を保ったまま金属から絶縁体になるしくみを解明




千葉大学大学院・理学研究科の太田幸則(オオタ ユキノリ)教授、融合科学研究科の小西健久(コニシ タケヒサ)准教授、高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所・構造物性研究センター(CMRC)の中尾裕則(ナカオ ヒロノリ)准教授、中尾朗子(ナカオ アキコ)助教(現:一般財団法人 総合科学研究機構)、および東京大学・物性研究所の上田寛(ウエダ ユタカ)教授、礒部正彦(イソベ マサヒコ)博士の研究グループは、KEK放射光科学研究施設フォトンファクトリーを用い結晶構造解析によって、ホランダイト型酸化物(K2Cr8O16)が強磁性を保ったまま金属から絶縁体に転移するしくみを初めて明らかにしました。

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また、関連トピックスが2012年1月19日付けの[ハイライト] 強磁性を保ったまま伝導体から絶縁体になる仕組みでも紹介されています。

   
2011.12.22
   放射光の特徴を活かした新しい乳がん診断法




KEKフォトンファクトリーでは放射光を利用した医療用診断として、心臓冠動脈や関節軟骨などの画像診断法が開発されてきました。今回はその中の一つ、X線屈折と断層像を再構成する技術を利用した、乳がんの画像診断についてご紹介します。
現在、日本人の2人に1人がかかり、3人に1人が命を落としているのが、がんです。中でも乳がんは女性の中で最も多く、25〜30人に1人の割合で発病、年間一万人が亡くなっています。しかし、他のがんに比べると乳がんは比較的治りやすく、早期に発見できれば乳房を温存しながら完治することも可能であるため、乳がんの診断技術は非常に大きな役割を果たしています。

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2011.12.19
  
物構研シンポジウム'11 開催




12月6日、7日、つくば国際会議場(茨城県つくば市)にて物構研シンポジウムが開催され、国内外から約150名の研究者が集まりました。このシンポジウムはKEKの物質構造科学研究所(物構研)により2008年から年一回開催されているものです。昨年に引き続き「量子ビーム科学の展望」をテーマとし、放射光、中性子、ミュオン、低速陽電子ビームに加え、新たに次世代光源ERL(エネルギー回収型ライナック)が切り拓くサイエンスについて議論する場となりました。

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2011.12.13
  
産業応用を推進、"未来へのバイオ技術"勉強会を開催




12月2日(金)、文部科学省委託事業「ターゲットタンパク研究プログラム」による産学応用を推進するための勉強会がKEKで行われました。ターゲットタンパク研究プログラムは、医学・薬学・食品・環境などに直結する機能を持つタンパク質の構造・機能相関の解析やそのための技術開発を行うプログラムで、平成19年度より5カ年計画で行われています。本プログラムによりKEKのフォトンファクトリーにはタンパク質構造解析のためのビームラインBL-1Aが整備され、これまでにも数々の成果をあげています(関連記事参照)。今回はその施設をより広く活用していただくために「構造生物学研究の解析拠点はここだ!」と題し、財団法人バイオインダストリー協会主催の第5回目の勉強会が行われ、多数の企業や団体からの参加者が集まりました。

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2011.12.9
  
大学共同利用機関シンポジウム2011−万物は流転する−を開催




11月26日(土)にベルサール秋葉原(東京都千代田区)で「大学共同利用機関シンポジウム2011 - 万物は流転する -」を開催しました。昨年に引き続き2回目の開催です。大学共同利用機関は、多種多様な研究分野における『全大学の共同利用の研究所』として個々の大学の 枠を越えた共同研究を推進する世界に誇る日本独自の研究機関です。

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2011.12.5
   金ナノ粒子が光によって膨張・収縮運動する様子を観測




東京大学大学院の一柳光平助教と佐々木裕次教授のグループ、およびKEK物質構造科学研究所の足立伸一教授のグループは、金のナノ粒子に光を照射すると粒子内部で発生する格子振動をピコ秒時間分解X線回折によって観測することに成功しました。

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2011.12.5
   中東地域の放射光科学者を養成 SESAME-JSPS/KEKスクール開催




11月14日から16日、ヨルダンの首都アンマンにて、中東地域の放射光科学者を養成する「SESAME-JSPS/KEKスクール」が行われました。SESAME(Synchrotron-light for Experimental Science and Applications in the Middle East)は現在建設中で、完成すれば中東で初めてとなる放射光施設の名称です。将来、SESAMEを利用し研究を担う中東地域の研究者を養成するため、放射光科学先進国の1つとして日本の講師陣によるスクールを開催しており、今回で4回目となります。

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2011.12.5
  
放射光実験を体験、サマーチャレンジ秋の実習




11月26日(土)、27日(日)、今夏に行われたサマーチャレンジの放射光を利用した実習が行われ、大学生24名が参加しました。 サマーチャレンジは、大学3年生を主な対象として、基礎科学を担う若手の育成を目的に行われているサマースクールで、今年は8月19日から27日まで「素粒子・原子核コース」と「物質・生命コース」に分かれて実施されました。このサマーチャレンジでは、現役の研究者による講義と、実際の実験施設を利用し実験を行う演習を行い、最終日には発表・討論を行うという、研究の流れを体験するプログラムとなっています。夏期は加速器が運転停止中のため放射光を利用しない演習を行いましたが、より実際の研究に即した実験を体験するため、加速器の運転している秋に放射光実習が行われました。

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2011.11.29
  
小林克己氏が平成23年度日本放射線影響学会賞を受賞




KEK共同利用研究推進室長の小林克己教授が、平成23年度日本放射線影響学会賞を受賞しました。本賞は、放射線影響研究における業績がきわめて顕著であり、かつ本学会の進歩発展に多大な寄与をし、さらなる活躍が期待される者に授与される賞で、年に1名の会員が選考されます。
小林氏は、放射光から発生する極紫外線・軟X線といったエネルギー領域が放射線による生体へのエネルギー付与の素過程を調べるのに有用であることに早くから着目し、東京大学物性研究所INS-SOR、KEKフォトンファクトリーに独自の装置を開発し、独創的な生物影響研究を続けてきました。

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2011.11.24
  
世界最速で固体表面の触媒反応を見る




「馬が走る時、4本の脚全てが地面から離れる瞬間はあるのか?」今からおよそ150年前、アメリカで疾走中の馬について議論がまきおこりました。これに決着をつけたのが、エドワード・マイブリッジ氏です。彼は12台のカメラを使ってストロボ撮影し、4本の脚全てが地面から離れる瞬間があることを確かめました。時間を短く切りとることで、動くものの姿を捉える技術が誕生した瞬間です。

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2011.11.21
   大学共同利用機関シンポジウム2011 『万物は流転する -宇宙・生命・情報・文化の過去・現在・未来-』開催(11/26)のご案内




大学共同利用機関法人人間文化研究機構(NIHU)、自然科学研究機構(NINS)、高エネルギー加速器研究機構(KEK)、情報・システム研究機構 (ROIS)を構成する19の大学共同利用機関等と独立行政法人宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(ISAS)は、国立大学法人総合研究大学院大学と合同で大学共同利用機関シンポジウム2011「万物は流転する」を開催します。
本シンポジウムは大学共同利用機関法人に所属する各研究機関が「知の拠点群」として果たしている研究の現状、研究の推進により拓く科学の広大なフロンティアとして果たす役割について講演及びブース展示により紹介します。

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2011.11.17
   KEK 過去から未来へ




KEK国際交流会館内のコミュニケーションプラザでは、加速器を使った宇宙・物質・生命の謎を解く最先端の研究とその仕組みを紹介しています。展示スペースはゾーン1「人類の旅」、ゾーン2「電子の旅」、ゾーン3「KEKの旅」と3つに分けられています。今年9月の一般公開から、ゾーン3にギャラリー「KEK 過去から未来へ」を新たにオープンしました。

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2011.11.11
  
次期機構長候補者について




現機構長の任期が平成24年3月31日までであることから、平成24年4月1日付けで任期が始まる次期機構長候補者について大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構機構長選考会議において選考した結果、現機構長の鈴木厚人氏を次期機構長候補者として決定し、このたび、国立大学法人法に基づき文部科学大臣あてに申し出ることとした。

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2011.11.10
  
質量ゼロの「ディラック電子」に質量を与える技術を開発





東北大学大学院の佐藤宇史(さとう たかふみ)准教授、大阪大学産業科学研究所の瀬川耕司准教授と安藤陽一教授、および東北大学原子分子材料科学高等研究機構の高橋隆教授らの研究グループは、スピントロニクスデバイスの新材料として注目されている「トポロジカル絶縁体」における質量ゼロの「ディラック電子」に質量を自在に与える新しい技術を開発しました。

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2011.10.25
  
次世代光源加速器のためのワークショップERL2011開催




10月16日から21日にかけて、機構内にてERL2011が開催されました。これは将来加速器国際委員会(ICFA:International Committee for Future Accelerators)のワークショップの1つで、2005年から隔年で開催されており、今回はKEKと日本原子力研究開発機構(JAEA)の共催により行われました。

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2011.10.14
   はやぶさのサンプル分析からわかったこと




JAXAの小惑星探査機はやぶさが世界で初めて小惑星イトカワの表面からサンプルを持ち帰ったニュースには世界中が興奮しました。地球と月以外の天体の表面から直接得られたサンプルとしては世界初の快挙です。

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2011.10.12
   大学共同利用機関の役割と更なる機能強化に向けて(中間まとめ)




大学共同利用機関法人機構長会議(4機構長により構成)は、学術研究をめぐる内外の状況、大学改革の進展など大学・大学共同利用機関をとりまく状況が変化する中で、大学共同利用機関が、今後とも大学との連携に立脚した学術研究の中核機関としての使命・役割を果たしていくための取組・方策を検討しております。

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2011.10.11
  
2種類の化学反応を触媒する酵素が「変身」する姿を世界で初めてとらえた




東京大学大学院農学生命科学研究科の若木高善(わかぎ たかよし)教授、伏信進矢(ふしのぶ しんや)准教授らの研究グループは、生命の起源に近いと考えられている超好熱性古細菌(ちょうこうねつせいこさいきん)の酵素が変身しながら2つの反応を触媒する様子を世界で初めて明らかにしました。

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また、関連トピックスが10月20日付けの[ハイライト] 原始生命がもつ一人二役の酵素でも紹介されています。

   
2011.10.11
  
PSIとの量子ビームの横断的研究協力を目指して




10月3日、スイスにあるポールシェラー研究所(PSI)にて、コラボレーションミーティングが開催されました。KEK物質構造科学研究所(物構研)と PSIは、ともに放射光、中性子、ミュオンの研究施設を有しており、これら量子ビームの横断的研究を推進するために協力していくことが話し合われました。

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2011.10.7
  
「放射光ユーザーのための検出器ガイド ー原理と使い方」出版




岸本俊二(KEK物構研)、田中義人(理化学研究所播磨研究所)編による、物理専門書が講談社より出版されました。KEK放射光科学研究施設フォトンファクトリーなどの放射光やX線を利用実験する大学院生や研究者のためのガイドブックです。

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2011.10.6
   「環境報告2011」の公表について




KEKは「環境情報の提供の促進等による特定事業者の環境に配慮した事業活動の促進に関する法律(環境配慮促進法)」に基づき、「環境報告2011」を作成しました。

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2011.9.29
   「放射光が解き明かす驚異のナノ世界 〜魔法の光が拓く物質世界の可能性」出版




日本放射光学会編による講談社ブルーバックスが出版されました。放射光によって次々と明らかにされてきた物質世界。「縮れ毛やくせ毛を決める毛髪内部」や「金が磁石になる瞬間」など身近な話題から最先端の研究まで、めくるめく物質科学の世界を50名以上の放射光研究者が語った一冊です。挿絵はカソクキッズでおなじみの、うるのクリエイティブ事務所(代表:うるの拓也さん)。日本放射光学会のキャラクター、リョウコとコータと一緒に、放射光の魅力を味わってください。

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2011.9.22
  
1つの光子吸収によって3つの電子が同時に放出される「光三重イオン化」のしくみを解明




新潟大学の彦坂泰正准教授(元放射光科学研究施設研究機関研究員)とKEK物質構造科学研究所の伊藤健二教授は、仏国 CNRSのPascal Lablanquie研究員およびFrancis Penent研究員らと共同で、孤立系の原子が光子を1つ吸収したときに同時に3つの電子が放出する光三重イオン化の特殊な過程を実験的に識別し、それらの電子の運動エネルギー相関の観測に成功しました。

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2011.9.15
  
熱膨張しない金属のしくみ




がたん、ごとん、、、がたん、ごとん、、、電車のBGMに心地よく響く音、これは線路のレールとレールの継ぎ目を電車が通過することで発生する音です。炎天下の真夏、凍える真冬、どんな時でもレールはまっすぐ平行になっていなければ電車が脱線してしまいます。レールは一本一本が長いために、熱くなると膨張するレールの歪みも大きくなります。そのため、レールにはあらかじめ伸びしろとして、隙間が空けられているのです。その隙間ががたん、ごとん、、、という音を起こしているのです。もし、熱膨張しない金属が使われていたらこんな音もしなかったのかもしれません。

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2011.9.8
  
清泉女学院の生徒2名、KEKで職場体験




8月29日(月)、清泉女学院の高校1年生2名がKEKにて職場体験を行いました。 最初にKEKコミュニケーションプラザを見学し、その後放射光科学研究施設フォトンファクトリー(PF)の加速器リングや実験ホールを見学し、KEKで行われている実験や研究について学びました。

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2011.9.6
   加速器第7系の島田美帆氏が日本加速器学会賞奨励賞を受賞




去る8月2日、第8回日本加速器学会年会において第7回(2010年度)加速器学会賞授賞式が行われ、加速器研究施設 第三系 石橋拓弥氏、第七系 島田美帆氏が奨励賞を受賞されました。
式典後には受賞講演が行われ、島田氏が受賞対象となった研究について発表を行いました。

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2011.9.6
   KEK一般公開開催 約3500名が来場




9月4日(日)、KEKつくばキャンパスの一般公開を実施致しました。台風12号の接近で不安定な天候にもかかわらず、約3,500名の皆さまにご来場頂きました。
東日本大震災の影響で今年は一般公開を断念したJ-PARC(大強度陽子加速器施設:茨城県東海村)の展示を含め、素粒子原子核研究所、物質構造科学研究所、加速器研究施設、共通基盤研究施設が、参加者の皆さまが楽しみながら知的好奇心を満たして頂けるよう、それぞれ趣向を凝らして研究紹介に取り組みました。

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2011.9.1
  
インクジェット印刷で有機半導体デバイスを




7月14日、英国の学術誌Natureに興味深い論文が発表されました。皆さんも使用されているようなインクジェットプリンターで、簡単に高性能の有機半 導体デバイスを作成する技術を開発した、という内容でした。これは産業技術総合研究所の長谷川達生(はせがわ たつお)博士をリーダーとする研究チームによる成果で、この技術により世界最高性能の有機薄膜トランジスタを作ることに成功しています。この新しい技術の 評価にはKEKのフォトンファクトリーが大事な役割を果たしています。

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2011.9.1
  
第5回 サマーチャレンジ開催される




8月19日(金)から27日(土)までの9日間にわたり、「第5回 大学生のための素粒子・原子核、物質・生命スクール サマーチャレンジ」が開催されました。サマーチャレンジは大学3年生を主な対象として、基礎科学を担う若手を育てることが目的です。

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2011.9.1
  
山ア優一氏、第12回原子衝突研究協会 若手奨励賞を受賞




8月18日(木)原子衝突研究協会第36回年会において、東北大学多元物質科学研究所の山ア 優一助教(元・KEK物質構造科学研究所)が若手奨励賞を受賞しました。同賞は、原子衝突および関連分野で優れた研究を行った若手研究者に対して贈られるものです。

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2011.8.30
   平成23年度一般公開開催及び常設展示「ギャラリー:KEKの過去から未来へ」オープンのお知らせ




大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、地域の皆さまに研究成果を発信し、KEKに対する理解を深めていただくとともに、世界をリードする加速器研究の拠点として来訪者の方々に実験施設を公開し、科学技術に直接触れ合う機会として、つくばキャンパスの一般公開を下記のように開催いたします。

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2011.8.26
   放射光技術で解明した小惑星イトカワの形成の歴史





東北大学大学院理学研究科・理学部地学専攻中村智樹 (なかむら ともき) 准教授らは、高解像度電子顕微鏡や大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(鈴木厚人機構長:KEK)と大型放射光施設SPring-8の放射光X線を用いて独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機はやぶさ搭載の帰還カプセルにより持ち帰られた微粒子サンプルを分析し、小惑星イトカワの物質構成と形成の歴史を世界で初めて解明しました。

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また、関連トピックスが[はやぶさ特設サイト] 「はやぶさ」分析結果 イトカワの形成史を解明でも紹介されています。

   
2011.8.24
  
最表面分子の種類と量を追跡できる世界最速の軟X線吸収分光法を開発
-触媒反応の仕組みの解明に威力を発揮-




高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所の雨宮健太 (あめみや けんた) 准教授らの研究グループは、慶應義塾大学理工学部の近藤寛 (こんどう ひろし) 教授らと共同で、固体の最表面にある1分子層※1以下の分子の種類と量を、ビデオと同じような1秒間に30コマの速さで連続測定できる世界最速の「軟X線吸収分光法」を開発しました

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2011.8.11
  
花咲かホルモン(フロリゲン)の受容体を発見、立体構造を明らかに




奈良先端科学技術大学院大学の島本功教授、田岡健一郎助教、大木出助教、辻寛之助教、大阪大学蛋白質研究所の児嶋長次郎准教授らは、花を咲かせる植物のホルモン「フロリゲン」の受容体を世界で初めて発見しました。

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2011.8.9
  
震災による実験停止に海外の放射光施設も支援




3月に発生した東北地方太平洋沖地震の被害により、KEK放射光科学研究施設フォトンファクトリー(PF)では、予定していた共同利用実験を一時中断せざるを得ませんでした。このPFの運転停止期間中に予定されていた実験課題は、国内外の多くの放射光施設で受け入れていただき、5月から多くの実験課題がSPring-8を始めとした他機関で実施されています。

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2011.8.9
   筑波東中学校の5名、KEKにて職場体験




8月2日(火)3日(水)の2日間、つくば市立筑波東中学校の2年生、5名が職場体験の一環としてKEKを訪れました。

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2011.8.5
   地震を起こさない断層すべりのメカニズムを世界で初めて解明




東京工業大学大学院理工学研究科の佐久間博特任助教、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科の近藤敏啓教授、高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所の中尾裕則准教授、東京工業大学大学院理工学研究科の河村雄行教授(現・岡山大学)らの研究チームは、KEKの放射光科学研究施設フォトンファクトリー(PF)を利用し、地震を起こさずにすべり続けるクリープ断層の要因である鉱物表面が、吸着水によって潤滑するメカニズムを世界で初めて解明しました。

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また、関連トピックスが10月6日付けの[ハイライト] 地震を起こさないクリープ断層のしくみでも紹介されています。

   
2011.8.1
  
熱膨張しない不思議な"不変"合金の不変の原因を解明




自然科学研究機構分子科学研究所の横山利彦教授と総合研究大学院大学物理科学研究科博士課程学生の江口敬太郎氏は、広い温度範囲にわたってほとんど熱膨張しない鉄とニッケルからなるインバー合金について、その性質を詳細に調べたところ、低温でも熱膨張をしないメカニズムを世界で初めて解明しました。

-> 続きは、プレスリリースをご覧下さい。

また、関連トピックスが9月15日付けの[ハイライト] 熱膨張しない金属のしくみでも紹介されています。

   
2011.7.21
   ERLシンポジウム・PFシンポジウム開催




7月11日(月)にERLシンポジウム、12日(火)、13日(水)にPFシンポジウムが、つくば国際会議場にて開催されました。PFシンポジウムは当初3月14、15日に予定されていましたが、震災により延期となり、新たにERLシンポジウムを加えての開催となりました。

-> 続きはハイライトをご覧下さい。

   
2011.7.20
   「はやぶさ」分析結果 PFシンポジウムにて講演




7/12(火)、PFシンポジウムにて中村智樹准教授による、「小惑星探査機はやぶさが回収したイトカワ微粒子の鉱物学的特性」が講演されました。
KEKのフォトンファクトリー(PF)やSPring-8などを利用し得られた鉱物組成やその結果から推測されるイトカワの成り立ちについてなどが話されました。会場は300名以上の研究者で埋まり、立ち見が出るほどの盛況ぶりからも、関心の高さが伺われました。

-> 続きははやぶさ特設サイト「「はやぶさ」分析結果 PFシンポジウムにて講演」をご覧下さい。

   
2011.7.15
  
世界で初めて強相関電子を2次元空間に閉じ込めることに成功
−新たな高温超伝導物質の実現や、電子素子作りに道を拓く−




東京大学大学院工学系研究科の組頭広志(くみがしら・ひろし)准教授 [現:高エネルギー加速器研究機構(KEK)物質構造科学研究所・教授]らの研究グループは、電子同士が互いに強く影響し合う状態にある「強相関電子」を2次元空間(層)に人工的に閉じ込める「量子井戸構造」を作り出すことに世界で初めて成功しました。

-> 続きは、プレスリリースをご覧下さい。

また、関連トピックスが7月21日付けの[ハイライト] ムーアの法則を超えてでも紹介されています。

   
2011.7.15
  
絶縁体界面に現れる導電性制御のしくみを世界で初めて解明




国立大学法人 大阪大学大学院基礎工学研究科(物質創成専攻物性物理工学領域)若林裕助准教授を中心とする研究グループは、絶縁体であるチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)の上に同じく絶縁体のアルミン酸ランタン(LaAlO3)の薄膜を形成させた際、その界面に現れる導電性のしくみを、界面付近の構造を高い精度で測定することによって世界で初めて明らかにしました。研究グループは、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)放射光科学研究施設フォトンファクトリー(PF)の放射光と最新の解析法を組み合わせ、絶縁体同士の界面が導電性を持つ場合と持たない場合を比較することにより、導電性を制御するための構造の違いを解明しました。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。

また、関連トピックスが8月4日付けの[ハイライト] 一番か負けか、導電性の解明をめぐる競争でも紹介されています。

   
2011.7.14
  
新しいインクジェット印刷法による有機半導体単結晶薄膜の製造技術
− 世界最高性能の有機薄膜トランジスタを実現 −




独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 野間口 有】(以下「産総研」という)フレキシブルエレクトロニクス研究センター【研究センター長 鎌田 俊英】長谷川 達生 副研究センター長、山田 寿一 主任研究員、峯廻 洋美 産総研特別研究員らは、新たなインクジェット印刷法を用いて、シート上の任意の位置に有機半導体単結晶薄膜を作製する技術を開発した。この技術により、薄型ディスプレーなどの大面積電子機器に必須である薄膜トランジスタ(TFT)の性能を、従来の印刷法による有機TFT に比べて100 倍以上向上させることができた。さらに、薄膜の単結晶性を大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構(以下「KEK」という)の施設を用いて確認できた。

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2011.7.5
   「はやぶさ」分析結果の講演 9/4KEK一般公開にて開催




フォトンファクトリー(PF)で行われた、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルにより持ち帰られた微粒子の分析から分かってきた小惑星の歴史について、KEK一般公開にて講演を行います。ぜひ、ご参加ください。

-> 続きははやぶさ特設サイトをご覧下さい。

   
2011.7.1
   電気でスピンを制御できる新しい電子材料の開発




東京大学の十倉好紀教授、石坂香子准教授、KEK物質構造科学研究所の熊井玲児教授らの研究グループは、KEKフォトンファクトリーおよびSPring-8で電子構造と磁気構造を直接観察することにより、半導体BiTeI(Bi:ビスマス、Te:テルル、I:ヨウ素)の伝導電子がその運動量に依存した大きなスピン偏極を持つことを明らかにしました。この性質は、電流や電場による磁性制御のために重要な性質で、新しいスピントロニクスの材料としての応用が期待されます。

-> 続きは、トピックスをご覧下さい。

   
2011.6.30
  
KEKつくばキャンパスの一般公開を9月4日(日)に開催します





毎年恒例のKEKつくばキャンパスの一般公開を、今年は9月4日(日)に開催します。 いつもは見られない施設を公開し、最新の研究内容を実際に研究に携わっている研究者がご紹介します。研究者による講義、放射線を見ることのできる霧箱教室、虹色万華鏡を作るおもしろ物理教室など盛りだくさんの企画を用意して皆さまをお待ちしています。ぜひ足をお運び下さい。

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2011.6.24
  
真菌類などが持つ3重らせん型βグルカンを認識する仕組みを解明
−生体防御システムにおける3重らせん構造認識の秘密が明らかに−



独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)は、大型放射光施設SPring-8及び高エネルギー加速器研究機構(KEK)放射光科学研究施設フォトンファクトリーを利用して、βグルカンとパターン認識受容体の1つである「βGRP/GNBP3」とが結合した複合体の立体構造をX線結晶構造解析で解明し、非自己成分と特異的に結合するパターン認識受容体が、生体防御システムにおいて異物となるβグルカンの3重らせん構造を特異的に認識する仕組みを世界で初めて明らかにしました。これは、理研基幹研究所(玉尾皓平所長)糖鎖構造生物学研究チームの山口芳樹チームリーダー、金川真由美研究員、佐藤匡史研究員(現、名古屋市立大学・薬学部准教授)らと東京薬科大学の大野尚仁教授、安達禎之准教授らとの共同研究による成果です。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。 

また、関連トピックスが7月11日付けの[ハイライト] 3重らせんβグルカンを認識する免疫システムでも紹介されています。

   
2011.6.16
  
抗マラリア薬の開発を目指して




マラリアという病気をご存知でしょうか?ハマダラ蚊によって媒介される感染症で、病原体はマラリア原虫という単細胞生物です。世界中で毎年3億〜5億人が感染し、100万〜300万人が死亡していると言われています。その大部分はサハラ以南のアフリカにおける5歳以下の子供で、少なく見積もっても30秒に1人という恐るべきペースで子供達の命が奪われていることになります。さらに、既存の抗マラリア薬が効かないマラリア原虫が現れて問題になっています。
最近、マラリア原虫由来の酵素の立体構造がフォトンファクトリーで明らかになりました。この成果は、新しい抗マラリア薬の開発につながる可能性を秘めています。

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2011.6.15
   PF-ARで実験機器調整を開始 ユーザーにも協力依頼




東日本大震災により運転停止していた放射光科学研究施設フォトンファクトリー アドバンストリング(PF-AR)にて6月6日一斉点検が行われ、全ての実験機器に放射光が到達したことを確認しました。5月23日に放射光の導入が確認されたフォトンファクトリーに続くもので、これによってPF-ARでも光学装置などの精密機器に放射光を通しながら調整が可能になりました。この機器調整では、試料に放射光を照射しながら様子を見る必要があるため、PF-ARでの利用経験のあるユーザーの協力を得ながら調整を行う予定です。

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2011.6.14
   電子が織りなす隠された世界を解き明かす放射光技術を実証
−散乱X線の偏光特性を調べることで励起した電子の軌道状態を識別することに成功−




独立行政法人日本原子力研究開発機構【理事長 鈴木篤之】量子ビーム応用研究部門石井賢司研究副主幹らは、国立大学法人東北大学【総長 井上明久】、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構【機構長 鈴木厚人】及び財団法人国際高等研究所【所長 尾池和夫】と共同で、放射光X線を用いて励起状態(電子が、通常の基底状態より高いエネルギーを持つ状態)における電子の広がりの様子を調べる測定手法を開発し、その有効性を大型放射光施設SPring-8で実証しました。

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2011.6.6
  
KEKキャラバン 竹園高校にて実施




6月5日、茨城県立竹園高等学校で開催された文化祭「尚志祭(しょうしさい)」にて「放射線と生命」の講演を行いました。この講演には保護者や学校関係者など100名を超える方が聴講にいらっしゃいました。

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2011.5.30
  
エアロゾルはどのくらい地球を冷やすのか?
− 有機エアロゾルによる雲形成能に関する新たな知見 −




広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻・高橋嘉夫(教授)、古川丈真(大学院生)らの研究グループは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)放射光科学研究施設フォトンファクトリー及びSPring-8を利用して、有機エアロゾルが大気中で水分を吸収する能力や、それによってもたらされる雲を形成する能力(雲形成能)が、これまでの予想よりも小さいことを示す研究成果を得ました。
本研究の成果はエアロゾルの地球冷却効果試算の正確さを向上させ、将来にわたる地球温暖化の正確な予測を行うことに大きく貢献すると期待されます。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。

また、関連トピックスが6月9日付けの[ハイライト] エアロゾルはどうやって地球を冷やすのか?でも紹介されています。

   
2011.5.30
  
つくば市教育施設の放射線測定に協力




5月27日、KEKはつくば市の要請により市内132ヶ所の学校施設の放射線量測定に協力しました。この測定にはKEK、筑波大学、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構、国立環境研究所から13名の専門家が参加しました

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2011.5.25
   フォトンファクトリーで実験機器調整を開始 ユーザーにも協力を依頼




東日本大震災により運転停止していたフォトンファクトリー(PF)では5月23日、震災後初めて放射光が実験機器まで通りました。これにより、光学装置や実験機器などの精密機器に放射光を通しながら、精度を検査し、調整することが可能になりました。この機器調整では試料に放射光を照射して様子を見ますが、すべてのビームラインで同時に行う必要があるため、PFでの共同利用実験を経験しているユーザーの協力も得ながら、本格復旧へ向けた調整を行う予定です。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。

また、関連トピックスが翌日5月26日付けの[ハイライト] 復旧作業レポート・フォトンファクトリーでも紹介されています。

   
2011.5.20
   イオンを利用して細胞の外にタンパク質を運ぶメカニズムを解明




東京大学の濡木理教授、塚崎智也助教、京都産業大学の伊藤維昭教授、京都大学の森博幸准教授らの研究グループは、細胞内で合成されたタンパク質が生体膜を超えて細胞の外に輸送されるメカニズムを、KEKフォトンファクトリーのNW12AおよびSPring-8のBL41XUを使って明らかにしました。

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2011.5.19
  
今こそ知りたい!放射線




地震、津波、そして原発。3月11日以降、いったい何度この言葉を見聞きしたことでしょう。中でも原発事故による放射能問題については、多くの方が関心を持っていることと思います。日々、刻々と状況は変わり、正しい情報の発信と、その情報を一人一人が冷静に判断することが重要になっています。
KEKには放射線の専門家がたくさんおり、つくば市の大気中の放射線量測定や、福島から避難されてきた方のスクリーニングへの協力を行うなど、さまざまな活動をしています。その他、放射線に関する質問や講演依頼にも対応しています。その中から、今回はKEKキャラバン(出前授業)の一環として生命(いのち)の海科学館(愛知県蒲郡市)で行った市民講座「生命と放射線」の講演内容を抜粋してお伝えします。

-> 続きはハイライトをご覧下さい。 

   
2011.5.13
  
震災によるフォトンファクトリー共同利用実験停止の緊急対応について




平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により、高エネルギー加速器研究機構(略称:KEK、機構長:鈴木厚人)においても研究施設が被害を受けました。KEKは、大学や研究機関などの研究者のための共同利用施設として設置された、世界最先端の研究を支える大学共同利用機関法人です。KEKで運用している施設の一つであるフォトンファクトリー(略称:PF)は、国内外から実験に訪れる年間約3千名を超える研究者の重要な研究拠点となっています。震災により、PFの運転は一時中断せざるを得ない状況となりましたが、PFの共同利用実験の停止は、多岐にわたる科学技術・学術の発展を停滞させるのみならず、次世代を担う若手育成にも影響しかねません。このような事態にあたり、PFはSPring-8をはじめとする国内外の放射光施設の協力を得て、PF運転停止期間中における共同利用実験者支援の措置を講じることにいたしました。 なお、PFでは、共同利用実験者に対する支援を行うとともに、秋の共同利用実験再開を目指し、復旧・整備を進めています。

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2011.5.12
  
超伝導100周年




数多くの実験を行っているうちに、全く想定外の結果が出る。細かい部分が予想と食い違っている。計算が合わない。くり返し、くり返し実験を行った結果、その「想定外」が実は事実であることが判明する?「科学者冥利につきる」という言葉はこんな瞬間にあてはまるのでしょう

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2011.5.10
   高エネルギー加速器研究機構次期機構長候補者の推薦依頼[7/8締切]




大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構では、2012年(平成24年)4月1日付けで任期が始まる次期機構長の候補者について推薦を求めております。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。

   
2011.5.9
   小惑星探査機「はやぶさ」のおみやげ展 開始




5/1(日)から生命の海科学館で、フォトンファクトリー(PF)で行われた微粒子分析の様子を写真で紹介する展示が始まりました。
ここでは、2011年1月にPFで行われた「はやぶさ」の微粒子分析の様子が写真で紹介され、小惑星のかけらと考えられている隕石なども一緒に展示されています。

-> 続きは、はやぶさ特設サイトをご覧下さい。

   
2011.5.6
  
次世代放射光光源に関する“ERLサイエンスワークショップU”が開催されました。




4月27、28日、機構内にてERLサイエンスワークショップUが開催されました。 このワークショップは、放射光を利用実験している研究者の立場から、次世代放射光光源であるエネルギー回収型ライナック(Energy Recovery Linac:ERL)の実現によって可能になるサイエンスについて議論することを目的としており、2009年7月に続く第2回目となります。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。 

   
2011.4.22
  
若槻壮市教授ら、文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞




文部科学省による平成23年度科学技術分野の文部科学大臣表彰が4月11日付けで公表され、KEK物質構造科学研究所の若槻壮市教授が科学技術賞(研究部門)を受賞しました。また、KEKフォトンファクトリーを利用した研究により、名古屋工業大学大学院工学研究科の柿本健一准教授が科学技術賞(研究部門)を、東京大学放射光連携研究機構の深井周也准教授が若手科学者賞をそれぞれ受賞しました。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。

   
2011.4.22
  
KEKコミュニケーションプラザ再開と新展示のお知らせ




高エネルギー加速器研究機構は、平成23年3月11日に発生した東北太平洋沖地震の影響により休館していた常設展示ホール「KEKコミュニケーションプラザ」を5月1日(日)より再開いたします。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。 

また、関連トピックスが5月12日付けの[KEKトピックス]再開したコミュニケーションプラザに全国から見学者〜震災の影響で中止されていたKEKへの見学者受け入れが再開しました〜 でも紹介されています。

   
2011.4.7
   世界初、ポジトロニウム負イオンの光脱離に成功
-物質の表面分析や基礎研究のための新しい技術 エネルギー可変ポジトロニウムビームの生成が可能に-




東京理科大学大学院 理学研究科物理学専攻 長嶋 泰之教授が代表を務める、東京理科大学、高エネルギー加速器研究機構、宮崎大学、東京大学の研究グループは、陽電子1個と電子2個が束縛し合っているポジトロニウム負イオンにレーザーを照射し、電子と陽電子が束縛しあったままの状態であるポジトロニウムと電子1個に分離することに、世界で初めて成功しました。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。

また、関連トピックスが4月21日付けの[KEKハイライト] 光と拓くポジトロニウム負イオンの実験 でも紹介されています。

   
2011.3.8
   強誘電体ニオブ酸銀の結晶構造を解明 -有害な鉛を使わない電子材料の開発を促進-




東京工業大学総合理工学研究科の八島正知准教授らは有害な鉛を含まない電子材料や光触媒として注目されている強誘電体ニオブ酸銀(AgNbO3)の結晶構造を世界で初めて解明することに成功しました。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。

   
2011.3.8
  
小菅隆技師、KEK技術賞を受賞




3月7日、機構内にて平成22年度KEK技術賞の表彰式が行われ、放射光科学第一研究系の小菅隆(こすげ・たかし)技師が受賞しました。小菅氏は平成12年度に次いで2度目の受賞となります。同賞は平成12年度に発足し、機構の技術開発の中でも特に優れた技術に授与されるもので、創造性・具体化・研究への貢献・技術伝承の努力などの項目について審査されます。

-> 続きは物構研トピックスをご覧下さい。 

   
2011.3.2
  
フラスコで簡単に合成できるナノチューブの電子状態を観測




京都大学の北川宏教授および大坪主弥研究員らの研究グループは、フラスコで簡単に合成できるナノチューブの作製に世界で初めて成功しました。このナノチューブは金属とハロゲン(塩素や臭素など)からできた一次元鎖を四本繋げる事でできています。個々のパーツである一次元鎖は何百種類ものバリエーションを作れることが昔から知られていますが、研究グループはこれを横方向に繋げる事でさらに新しい構造を作るという発想で研究を進めました。5年ほど前に二本の鎖を繋げた梯子型の構造ができ、そして今回、四本を繋げたチューブ状の構造(図の青い四角形の部分)がついにできあがりました。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。 

   
2011.2.25
  
追悼 西川哲治先生




高エネルギー物理学研究所長や東京理科大学長などを歴任され、広く学術研究の発展に尽くされた西川哲治先生が、2010年12月15日に亡くなられました。享年84歳でした。

-> 続きはハイライトをご覧下さい。

   
2011.2.23
   虫歯の病原因子である酵素グルカンスクラーゼの立体構造を解明




静岡県立大学の伊藤圭祐助教、伊藤創平助教らは、虫歯の病原因子である酵素「グルカンスクラーゼ (GSase)」の立体構造をKEKフォトンファクトリーのNE3A、 BL-5Aを用いて世界で初めて明らかにしました。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。

   
2011.2.21
   木義明文部科学大臣がKEKを視察




平成23年2月18日、木義明文部科学大臣がつくば研究学園都市に来訪され、KEKを視察されました。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。

   
2011.2.21
  
京都産業大学、九州大学、京都大学、大阪大学の研究グループが細胞内の不良品タンパク質を排除する酵素の構造と分子機構を解明



京都産業大学、九州大学、京都大学、大阪大学の研究グループ(代表:京都産業大学総合生命科学部 永田 和宏 教授・九州大学高等研究院(生体防御医学研究所)稲葉謙次 特別准教授)は、ほ乳類細胞の小胞体中で誤って生じたタンパク質ジスルフィド結合を切断し、不良品タンパク質の分解除去を促進する酵素ERdj5の高分解能結晶構造解析と分子機構の解明に成功しました。高等生物細胞の小胞体タンパク質の分解に関わる因子の全長構造を決定したのは、今回が世界で初めての例になります。

-> 続きはプレスリリース(京都産業大学へのリンク)をご覧下さい。

   
2011.2.18
  
大谷栄治教授(東北大学)紫綬褒章受章記念祝賀会




2月16日、昨年秋の紫綬褒章を受章されました東北大学大学院理学研究科の大谷栄治(おおたに・えいじ)教授の受章記念祝賀会が仙台市内にて行われました。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。

   
2011.2.16
  
インド加速器関連研究所-KEK所長級会合開催




2月3日(木)インド ニューデリーにおいて、インドの加速器関連研究所6機関の所長らと機構長をはじめとするKEK代表団が一堂に会し、第1回India-KEKコラボレーション・ミーティングが開催されました。

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2011.2.10   
日本結晶学会賞とフォトンファクトリー




2010年12月3日から5日まで開催された平成22年度日本結晶学会年会にて、日本結晶学会学会賞の授賞式が行なわれました。受賞者の業績の中には、フォトンファクトリーの放射光を用いて得られた成果が多数含まれています。今回のハイライトでは、受賞者の方とその業績についてご紹介します。

-> 続きはハイライトをご覧下さい。

   
2011.2.10
   長年の謎 コバルト酸化物の「中間スピン状態」の存在を解明 -新しい物性研究の道を拓く-




高エネルギー加速器研究機構(KEK、鈴木厚人機構長)物質構造科学研究所の中尾裕則准教授らは、放射光を用いた共鳴X線散乱法により、コバルト酸化物(Sr3YCo4O10.5)が強磁性を発現させる仕組みとして予測されていた「中間スピン状態」の存在と、同状態の出現により初めて出現する軌道秩序状態の実験的な証拠を世界で初めて発見しました。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。

また、関連トピックスが2月28日付けの[KEKハイライト] 本当にあった!「中間スピン状態」でも紹介されています。

   
2011.2.1
  
「はやぶさ」微粒子分析、いよいよ開始!



1月28日、「はやぶさ」微粒子が初期分析のためにKEKフォトンファクトリー(PF)に到着しました。本分析の対象となる直径30〜100μmほどの岩石質粒子、約40個が運ばれてきました。

-> 続きはKEKトピックスをご覧下さい。

   
2011.1.24
  
福田勝利氏、日本放射光学会奨励賞を受賞




1月8日、つくば国際会議場にて開催された第24回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウムにて福田 勝利助教(信州大学繊維学部ナノテク高機能ファイバーイノベーション連携センター)が日本放射光学会奨励賞を受賞しました。この賞は、日本放射光学会員である35歳未満の若手研究者を対象に、放射光科学に関する優れた研究成果に対して授与されるものです。

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2011.1.21   
KEKフォトンファクトリーにおける「はやぶさ」微粒子の初期分析について




高エネルギー加速器研究機構(KEK)の放射光科学研究施設(「フォトンファクトリー」:PF)では、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ」により持ち帰られた、微粒子の初期分析を1月28日(金)から実施いたします。 これにあわせて、2月2日(水)には、PFにおける初期分析の様子を取材する機会を提供いたします。

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2011.1.17
   KEKフォトンファクトリーにおけるはやぶさサンプルの解析について





独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)のはやぶさ搭載の帰還カプセルにより持ち帰られ、サンプル収納容器から採集された微粒子のサンプルについて、KEKフォトンファクトリーにおきましても、X線回折、および蛍光X線を用いた構造解析を行うことになりましたので、発表いたします。 今後の詳細な解析スケジュールと取材対応につきましては、追ってKEKのwebページおよび報道機関へのご案内にて連絡いたします。

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2011.1.17
   レーザー光によって100億分の1秒間だけ現れる新しい物質構造をパルスX線で世界で初めて検出
− 超高速光機能材料開発への展開に期待 −




東京工業大学(伊賀健一学長)大学院理工学研究科の腰原伸也教授らは、パルスレーザー光(非常に高強度で短い時間幅を持つレーザー光※)を照射した物質の内部の原子が規則正しく動くことによって100億分の1秒の間だけ出現する過渡的な新しい物質の構造を、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の放射光科学研究施設(PF-AR)のパルスX線を用いて検出することに世界で初めて成功しました。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。

また、関連トピックスが2月1日付けの[KEKハイライト] 光が一瞬だけ創り出す新しい物質相でも紹介されています。

   
2011.1.13
  
放射光学会 市民公開講座を開催




加速器から作りだされる光の一種「放射光」を用いた研究や、放射光を作りだす加速器の開発の最前線が集う日本放射光学会の第24回年会が2011年1月7日から10日まで、つくば国際会議場で開催されました。1月9日には、これらの研究を広く知って頂くための市民公開講座が開催され、およそ200名の方にご来場いただきました。

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2011.1.13
  
脳神経ネットワークを作る「信号」と「受容体」




ヒトの脳には千数百億個もの神経細胞があり、それらが互いにつながってできた神経回路のネットワークができています。ヒトの体が作られる時、細胞は外からさまざまな種類の「信号」を受け取り、それに応じて刻々と位置や挙動を変えていますが、これは神経細胞にもあてはまります。神経細胞はさまざまな「信号」を受け取って、ネットワークを作っていき、複雑な脳神経ができあがるのです。

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2011.1.5   
風間美里さん、環太平洋国際化学会議2010学生ポスター賞を受賞




2000年12月15日から20日まで環太平洋国際化学会議2010がハワイにて開催され、KEKのグループと共同研究を行った千葉大学大学院生の風間美里(かざま・みさと)さんが学生賞を受賞されました。日本・アメリカ・カナダ・ニュージランド・韓国・中国などから44学会が参加するこの国際会議では2070件のポスター発表の中から特に優秀な43件を選出し、学生ポスター賞が決定されました。

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