これまでのPFトピックス(2010年

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2010.12.28
   若林裕助氏、吉田鉄平氏、第5回日本物理学会若手奨励賞を受賞






大阪大学基礎工学研究科の若林裕助(わかばやし・ゆうすけ)氏、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻の吉田鉄平(よしだ・てっぺい)氏が日本物理学会若手奨励賞を受賞されました。 本賞は社団法人日本物理学会によって、将来の物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し、学会を活性化するために設けられました。

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2010.12.24
   異常糖タンパク質を捕まえるレクチンOS-9の立体構造を解明 −糖鎖を目印とするタンパク質の品質管理の仕組みを解く−





体を構成する1つ1つの細胞には小胞体と呼ぶ細胞のタンパク質工場(細胞小器官)が存在し、タンパク質が正しく機能するように監視しています。工場の中では、タンパク質が正しい折り畳み立体構造をつくるようにさまざまな反応が繰り返されたり、正しい立体構造を形成することに失敗した異常タンパク質を正常な立体構造に戻したり、分解したりするなどの品質管理システムが働いています。これを「小胞体品質管理機構」と呼びます。

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2010.12.22
   第1回KEK-北大連携ワークショップを開催






第1回高エネルギー加速器研究機構−北海道大学連携ワークショップ「触媒における欠陥の役割と量子ビームによる欠陥直接観測の可能性」が12月14日、北海道大学北キャンパス創成科学研究棟で、約60名の参加のもと開催されました。これは、2010年7月1日に締結された連携協力協定に基づき実施されたものです。

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2010.12.21
   タイ放射光研究所所長らがフォトンファクトリーを視察








12月17日、タイ放射光研究所(SLRI)のPrayoon Songsiriritthigul所長らがフォトンファクトリー(PF)を視察しました。KEKとSLRIは、放射光利用研究に関する協力の推進を目的に2000年より学術研究協力に関する覚書を結んでいます。今回の視察は、去る2010年10月にこの覚書の2度目の更新をしたことを受けて行われました。

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2010.12.16
   東京大学の濡木理氏が第27回井上学術賞を受賞






12月14日、財団法人・井上科学振興財団より井上学術賞が発表され、KEKフォトンファクトリーのユーザーである東京大学大学院理学系研究科の濡木理(ぬれき・おさむ)教授が受賞しました。 井上学術賞は自然科学の基礎的研究で特に顕著な業績を挙げた50歳未満の研究者に対し贈られるものです。
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2010.12.16
   阿部仁氏、第27回井上研究奨励賞を受賞






12月14日、財団法人・井上科学振興財団より井上研究奨励賞が発表され、KEK物質構造科学研究所の阿部仁(あべ・ひとし)准教授が受賞しました。 井上研究奨励賞は理学・医学・薬学・工学・農学等の分野で優れた博士論文を提出した若手研究者に対し贈られるものです。

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2010.12.16
   日立製作所基礎研究所所長 来訪





2010年12月15日、株式会社日立製作所基礎研究所の武田晴夫所長が高エネルギー加速器研究機構に来訪しました。日立製作所基礎研究所は、フォトンファクトリー(PF)創設当初から放射光利用の有用性に着目し、1984年から独自の装置を設置するなど、X線を用いた新しい材料評価法の開発などを行ってきました。四半世紀にわたる幅広い研究分野におけるPFとの共同研究により、エレクトロニクス関連材料開発のための評価やX線顕微鏡などのイメージング手法の開発など、数多くの研究成果を挙げています。

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2010.12.14
   細胞が動く原動力、アクチン重合のしくみ






アクチンは、ミオシンとともに筋肉の収縮を行なうタンパク質として知られていますが、実は筋細胞だけでなく、私たちの体にある全ての細胞に含まれているタンパク質です。細胞の形を保ち、細胞が運動する力の元となる繊維状の構造を細胞骨格と呼びますが、この主成分の一つがアクチンが作る繊維、アクチンフィラメントです。筋肉の収縮はもちろんのこと、細胞分裂や、神経繊維の伸長など、細胞のさまざまな動きの多くはアクチンフィラメントが深く関わっています。

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また、関連トピックスが11月2日付けの[KEKトピックス] クライオ電顕とX線構造解析の組み合わせでアクチンの重合機構を解明 でも紹介されています。

   
2010.12.14
   物構研シンポジウム'10 開催








2010年12月7、8日の2日間、つくば国際会議場にて物構研シンポジウムが開催され、国内外から188名が参加されました。このシンポジウムは2008年より年1回開催され、今年で3回目となります。今回は放射光、中性子、ミュオンという3種類のビームに低速陽電子を新たに加えた、「量子ビーム科学の展望」をテーマに行われました。

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2010.11.25
   生物が新しいアミノ酸を獲得する仕組み






生物の体の大部分はアミノ酸がつながってできたタンパク質からできています。タンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせによって作られ、ヒトの体内で作られているタンパク質は10万程もあるといわれています。タンパク質の種類の多さと複雑さは、その部品であるアミノ酸の種類が多くあるためです。生物は最初から今のように20種類のアミノ酸を持っていたのではなく、進化とともに徐々にアミノ酸の種類を増やし、より複雑なタンパク質を作り出していったと考えられています。

今回紹介する研究は、普通とはちょっと違う方法でアミノ酸を作り出している酵素のお話です。わたしたち真核生物より原始的な生物の真正細菌が持つこの方法は、生物が新しい種類のアミノ酸をどのように獲得してきたのか、進化の一コマまで垣間見せてくれます。

-> 続きはハイライトをご覧下さい。

また、関連トピックスが10月5日付けの[プレスリリース] tRNAにわざと誤ったアミノ酸を付加して修正する巧妙な仕組みを解明 (理化学研究所へのリンク) でも紹介されています。

   
2010.11.22
   鉄系高温超伝導体に共通のしくみを明らかに





東北大学の中山耕輔研究員、高橋隆教授らの研究グループは、KEKフォトンファクトリーの放射光を用いた角度分解光電子分光法により、鉄系超伝導体の超伝導機構が物質の種類によらず鉄電子の持つ磁気的性質に関係することを世界で初めて明らかにしました。

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2010.11.17
  微生物でレアアースの回収が可能に −バクテリアがレアアースを濃縮する現象を発見−




広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻・高橋嘉夫教授らの研究グループは、微生物の細胞表面では周囲(微生物が存在しない部分)に比べてレアアースを高濃度に濃縮する現象を見出しました。またレアアースの中でも特に希少価値の高い元素が選択的に濃縮することを発見しました。そして、その濃縮メカニズムを放射光を用いたX線吸収法(EXAFS法)により明らかにしました。


-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。

   
2010.11.5
   「KEKとタイ放射光研究所(SLRI)の学術研究協力に関する覚書」が更新されました。放射利用研究に関する更なる交流推進が期待されます。





平成22年10月25日、タイ放射光研究所(SLRI)にて、「KEKとタイ放射光研究所(SLRI)の学術研究協力に関する覚書」を締結しました。

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2010.11.2
   クライオ電顕とX線構造解析の組み合わせでアクチンの重合機構を解明







帝京大学の村上健次博士研究員、若林健之教授と産業技術総合研究所、九州工業大学の研究チームは、KEKフォトンファクトリーの放射光と、クライオ電子顕微鏡という2種類の構造解析法を組み合わせて、アクチン重合のしくみを明らかにしました。

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2010.11.1
   ビフィズス菌の効率的な代謝に関わる酵素の構造を解明した






ビフィズス菌は、高効率の特殊な解糖系(糖の代謝経路)を持つことが知られています。ビフィズス菌の特殊な解糖系の鍵となる酵素「ホスホケトラーゼ」の立体構造を解明しました。ホスホケトラーゼが触媒する、チアミン二リン酸(活性型ビタミンB1)を利用した脱水反応や、その結果生じる中間体にリン酸を付加してアセチルリン酸を生成する反応など、そのメカニズムの詳細が明らかになりました。


-> 続きはプレスリリース (東京大学農学生命科学研究科へのリンク) をご覧下さい。

   
2010.10.28
   磁気コンプトン散乱利用研究(プロジェクトは、現在、PFでは終了)の成果に関連した「磁石の中の最小の性質を調べる」が掲載されました。






磁石と聞くと、皆さんはどのようなイメージを持ちますか? 理科実験で使う棒磁石、方位磁針、砂鉄採り…。実は日常生活でも見えない部分で、たくさんの磁石が使われています。電化製品ではモーターに、携帯電話のバイブやスピーカー、そしてコンピュータのハードディスクにも。私たちの生活は磁石のおかげ、と言っても過言ではありません。 今回の記事は、放射光のX線を使った磁石の性質を調べる新しい測定手法の話です。

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2010.10.19
  生殖細胞形成タンパク質Nanosの立体構造を解明 〜 不妊の原因解明・不妊治療へ 〜




横浜市立大の橋本博助教、三重大学の田丸浩准教授らの研究チームは、卵子や精子など生殖細胞の形成にかかわるタンパク質Nanos(ナノス)の立体構造をフォトンファクトリー(PF)BL-5AとPF-ARのNW12Aを用いたX線結晶構造解析により明らかにしました。


-> 続きはトピックスをご覧下さい。

   
2010.10.15
   ERL光源と電子ビームにより高エネルギーの光を発生させる新しい手法を提案 cERL光源を短パルス軟X線光源へ





島田美帆助教(KEK加速器研究施設)と羽島良一(JAEA量子ビーム応用研究部門)グループリーダーらの研究グループは、コヒーレント放射光と電子バンチとの逆コンプトン散乱により軟X線からγ線領域の光を得る新しい手法を提案しました。

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2010. 10.7
   セマフォリンとその受容体プレキシンの複合体の立体構造を解明 〜がん、神経難病、自己免疫疾患やアトピーの新しい治療への道〜







大阪大学蛋白質研究所の高木淳一教授,禾晃和助教(元KEK物構研ポスドク)らの研究グループは、様々な病気の鍵分子で治療の新たなターゲットとして注目されているセマフォリンと、その受容体プレキシンの複合体の立体構造をフォトンファクトリーBL-17Aなどを使い、世界に先駆けて決定しました。この成果は、英国の科学誌「Nature」のオンライン版に9月29日付けで掲載されました。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。 

   
2010.10.7
   インド科学技術担当大臣がフォトンファクトリーを視察





10月6日、インドのチャバン(Shri. Prithviraj Chavan)科学技術大臣らがフォトンファクトリー(PF)で稼働しているインドビームラインを視察しました。

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2010.10.5
   tRNAにわざと誤ったアミノ酸を付加して修正する巧妙な仕組みを解明






独立行政法人理化学研究所(野依良治理事長)と国立大学法人東京大学(濱田純一総長)は、グルタミンというアミノ酸を運ぶ役割の転移RNA(tRNA)と、それに働く2種類の酵素が巨大複合体「グルタミン・トランスアミドソーム」を作ることを発見し、X線結晶構造解析によって、まず第1の酵素がtRNAにグルタミン以外のアミノ酸を付加し、第2の酵素がこの誤りを素早く修正してグルタミンに変換するという巧妙なメカニズムを持つことを詳細に解明しました。これは、理研生命分子システム基盤研究領域 の横山茂之領域長(東京大学大学院理学系研究科構造生物学社会連携講座兼任教授)、東京大学大学院理学系研究科構造生物学社会連携講座の伊藤拓宏特任助教(理研生命分子システム基盤研究領域システム研究チーム客員研究員)による研究成果です。

-> 続きはプレスリリース (理化学研究所へのリンク)をご覧下さい。

   
2010.9.30
  加速器施設トピックスに「蓄積リングで観測された進行方向のベータトロン振動」が公開されました。






放射光の光源加速器とレーザーとのコラボレーションが、近年ますます盛んになっています。例えば、レーザー光を使って電子銃から高品位な電子ビームを取り出したり、加速器中の電子バンチにレーザー光を衝突させてX線を発生させたり、さらには、放射光X線自身をレーザー光にするX線自由電子レーザーも、実現しつつあります。


-> 続きは加速器施設トピックス紹介ページをご覧下さい。

   
2010.9.30
   若槻施設長によるアダ・ヨナット教授へのインタビューが「現代化学」2010年10月号に掲載されています。






2009年ノーベル化学賞受賞者のアダ・ヨナット(Ada Yonath)KEK特別栄誉教授のインタビュー、聞き手:若槻壮市教授(KEK物質構造科学研究所)が、「現代化学」2010年10月号に掲載されました。ヨナット教授の生い立ち、リボソーム研究への変遷、国際競争の舞台裏など、日本ではあまり知られていない大変興味深いお話が掲載されています。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。 

   
2010. 9. 28
   藤田誠氏 第7回江崎玲於奈賞を受賞







9月27日、江崎玲於奈賞、およびつくば賞・つくば奨励賞の授賞式がつくば国際会議場にて行われました。江崎玲於奈賞は国内の研究機関においてナノサイエンスあるいはナノテクノロジーに関する研究を対象とし、(財)茨城県科学技術振興財団、つくばサイエンス・アカデミーが主催しているものです。

-> 続きはKEKトピックスをご覧下さい。 

また、関連トピックスが9月30日付けの[ハイライト] 72成分からひとりでに組み上がる巨大な球状分子でも紹介されています。

   
2010.9.17
   つくばエキスポセンターにフォトンファクトリー常設展開始






9月18日より、つくばエキスポセンターに放射光科学研究施設(フォトンファクトリー)を紹介する常設展示が開設されます。


-> 続きはKEKトピックスをご覧下さい。

   
2010.9.16
   DNAを読むしくみの解明






生命の設計図と言われるDNAはあらゆる生物が持ち、その生物の構成に必要な情報全てが詰まっています。ヒトのDNAは30億塩基対あり、一直線に並べるとなんとその長さは約2mにもなります。これが10マイクロメートル(μm=1000分の1mm)足らずの細胞核に入っているのですから驚きです。DNAはとても収納上手で、普段は非常に規則正しく折りたたまれて、コンパクトに格納されています。そして必要に応じて辞書を開くように、特定の情報が書かれた部分をほどいて読み取ります。

-> 続きはハイライトをご覧下さい。

   
2010.9.6
   「KEKつくばキャンパス一般公開」が開催されました。

 






9月5日(日)にKEKつくばキャンパスの一般公開が開催され、約3,300名の来場者がありました。これは加速器などの実験施設の稼働を止めてメンテナンスなどを行う夏に毎年開催しているもので、稼動時には人が立ち入ることの出来ないトンネル内の加速器や、先端の技術開発に取り組んでいる実験施設などの多数の研究施設を公開しました。


-> 続きはトピックスをご覧下さい。

また、関連トピックスが9月6日付けの[KEKトピックス]KEKつくばキャンパス一般公開」が開催されました。でも紹介されています。

   
2010.8.31
   大学生のための素粒子・原子核、物質・生命スクール(サマーチャレンジ)が開催されました。

 






「大学生のための素粒子・原子核、物質・生命スクール(サマーチャレンジ)」が8月21日から開催され、39の大学から3年生を中心に90人が参加しました。今年で4回目のサマーチャレンジですが、今年から「素粒子・原子核コース」に加え、「物質・生命コース」が新設され、「素粒子・原子核コース」は、29日までの9日間、「物質・生命コース」は、26日までの6日間のスケジュールで開催されました。

-> 続きはトピックスをご覧下さい。 

また、関連トピックスが2010年9月1日付けの[KEKハイライト]ひと夏の想い出・・・では終わらない 〜サマーチャレンジ物質・生命コース〜 でも紹介されています。

   
2010.8.23
   核酸のように振る舞うタンパク質を明らかに






ワトソンと共にDNAの二重らせん構造を発見したクリックは、生物学の基本原理として「セントラルドグマ」を提唱しました。セントラルドグマとは、DNAの遺伝暗号から伝令RNA(mRNA)が合成され(転写)、mRNAの情報に従って、転移RNA(tRNA)が運ぶアミノ酸がタンパク質合成工場(リボソーム)で正しく結合され(翻訳)、タンパク質ができるという流れを表しています。

-> 続きはプレスリリース (理化学研究所へのリンク)をご覧下さい。 

   
2010.7.13
   国立大学協会関東甲信越地区支部所属14大学では“「国立大学法人運営費交付金」の削減反対”共同声明を発表しました。






国立大学協会関東甲信越地区支部所属の14大学の学長及び機構長は、国立大学等が「新成長戦略」等に位置づけられた国家戦略を実施していくための役割の大きさに鑑み、平成23年度概算要求基準(シーリング)において国立大学法人運営費交付金を削減対象としないことを強く要望します。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。

   
2010.7.8
   乾燥に負けない植物を作る! 〜 乾燥ストレススイッチのからくりを解く 〜






今、地球の全陸地の約4分の1が砂漠化の影響を受けているのを知っていますか?もともとの気候による地域もありますが、近年の拡大は人間活動によるものです。こうした背景から、緑地を増やすための技術開発が求められています。 今回はその技術にもつながるお話で、植物がどのように乾燥のシグナルに反応しているのかを紹介します。

-> 続きはNews@KEKをご覧下さい。

   
2010/7/1
   北海道大学とKEKが連携協力協定を締結 ―日本中の研究者が活用できる触媒の構造・機能解析システム発展に寄与―






国立大学法人北海道大学とKEKは、我が国の学術研究と教育の発展、加速器科学技術の向上に新たな重要な役割を果たすことを目的とし、2010年7月1日に連携協力協定を締結しました。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。

また、関連トピックスが2010年7月2日付けの[KEKトピックス]KEKと北海道大学との連携協力協定の締結について でも紹介されています。

   
2010.6.30
   Understanding the immune response mechanism with protein crystallography






Scientists at KEK Photon Factory are exploring protein lifecycles—the production, modification and transportation of proteins—using synchrotron radiation X-ray crystallography. Here, read a story about a regulatory protein called ubiquitin binding to a helical protein NEMO, and how a better understanding of the protein will help drug designers to control immune response in our body.

-> 続きはKEK Feature Storyをご覧下さい。 

   
2010.6.10
   新しい有機超伝導体の発見 〜 新たな材料フィールドの扉を開く 〜






多くの研究者を魅了してきた「超伝導」が今、新たな局面を迎えています。
超伝導とは1911年に水銀で初めて発見された、物質の電気抵抗がゼロになる現象です。以来、世界中の研究者を虜にし、鉛やスズ、最近では鉄でも超伝導状態になることが確認され大きな話題を呼びました。有機物では1980年代に超伝導状態が確認されたものの、ここ10年では新たな発見がなく足踏み状態でした。そこに大きな一石を投じたのが今回の発見で、有機物の芳香族という種類で初めて超伝導状態を ― しかも有機物の中では最高の温度で ― 作り出したのです。

-> 続きはNews@KEKをご覧下さい。 

   
2010.6.4
   次元性の変化に伴う金属絶縁体転移の起源を解明






金は電気を通しますが、金の最小単位である金原子は電気を通しません。どのくらいの大きさから金は金としての性質を示すようになるのでしょうか? 言い換えると、通常の金(3次元)から金原子(0次元)へと次元性を低下させたときに電子状態がどのように変化するのでしょうか。金属を薄くしていくと、これまで3次元的に自由に動いていた電子は、徐々に2次元的な動きしかできなくなり、次元性の低下に伴った量子効果が見られるようになりますが、一般的な金属は原子一層にしても金属的な伝導は保つことが知られています。

-> 続きはPFトピックスをご覧下さい。

また、関連トピックスが2010年7月15日付けの[News@KEK] サイズを変えて導体から絶縁体へ 〜厚さの変化で性質が変わるしくみ〜 でも紹介されています。

   
2010.6.2
   NHK放送技術研究所“技研公開2010”に、医療診断に活用される高画質X線イメージングシステム開発の成果を出展しました。


筑波大学提供




5月27日〜30日、NHK放送技術研究所にて技研公開2010が開催されました。KEKからは、医療診断に活用される高画質X線イメージングシステム開発の成果を出展しました。これはNHK、筑波大学循環器外科との共同研究によるものです。今回開発されたFOP-HARP膜は、X線や近赤外線など、ヒトの目では見ることのできない光を使った撮像の高画質化を狙ったもので、超高感度撮像を得ることができます。


-> 続きはKEKトピックスをご覧下さい。

   
2010/5/25
   腸炎ビブリオの耐熱性溶血毒(TDH)の構造が朝日新聞に掲載





フォトンファクトリー共同利用による橋本博助教(横浜市大)の腸炎ビブリオの耐熱性溶血毒(TDH)の構造が、5月25日の朝日新聞(大阪本社版)に掲載されました。

-> 続きは物構研トピックスをご覧下さい。

   
2010.5.10
   世界最高性能の2本のタンパク質構造解析用放射光ビームラインが完成
 〜SPring-8およびKEK/PFで微小タンパク質結晶構造解析に最適化したビームラインが始動〜





文部科学省委託事業「ターゲットタンパク研究プログラム」において,独立行政法人理化学研究所とKEKは,SPring-8およびフォトンファクトリー (PF)に、タンパク質結晶構造解析専用ビームラインとして世界最高性能の高輝度特性及び低エネルギー利用という異なる特徴を実現した2本の放射光ビームラインの開発を行ってきました。

-> 続きはプレスリリースをご覧下さい。 

   
2010.4.30
   72成分からひとりでに組み上がる精密な球状物質 〜PF-AR NW2AおよびSPring-8で一義構造を確認〜





東京大学大学院工学系研究科の藤田誠教授のグループは,人工的に巨大な球構造の分子を,世界最多の72成分の自己組織化によって作り出すことに成功しました。この物質は,構成成分の初期構造をわずかに変化させるだけで,劇的に異なる一義構造に変化することがわかりました。

-> 続きはPFトピックスをご覧下さい。 

   
2010.4.22
   植物や藻類の中で葉緑素が緑色になる反応のしくみを解明




大阪大学蛋白質研究所の栗栖源嗣教授の研究グループ,および名古屋大学大学院生命農学研究科の藤田祐一准教授の研究グループは,立命館大学と共同で,世界で初めて植物や藻類の中で葉緑素が緑色になる反応の仕組みを解明することに成功しました。

また、関連トピックスが2010年6月3日付けのNews@KEK「葉緑素から太古の地球環境をのぞき見る 〜 葉緑素を緑色にする化学反応の仕組み 〜」でも紹介されています。

-> 続きはPFトピックスをご覧下さい。

   
2010.4.9
   総研大物質構造科学専攻のシミン・ラヒギさんが第15回長倉研究奨励賞を受賞





3月24日、総合研究大学院大学・物質構造科学専攻のシミン・ラヒギ(Simin Rahighi)さん(現・物質構造科学研究所、学振外国人特別研究員)が平成21年度(第15回)長倉研究奨励賞に選ばれました。長倉賞は,総合研究大学院大学初代学長長倉三郎氏からの寄付金をもとに,特に優秀な学生の研究を奨励し,先導的な学問分野を開拓するために設置されたものです。


-> 続きはKEKトピックスをご覧下さい。

   
2010.4.8
   3人でDNAの傷を乗り越える 〜 小さなタンパク質REV7がつなぐ働き 〜





私たちの設計図であるDNAが、紫外線や化学物質などによって実はとても簡単に傷ついてしまうのを知っていますか? しかし実際、設計図がそんなに簡単に傷ついていては、私たちは生きていけないでしょう。そうなっていないのは、生物にはDNAの傷を直したり、またあるときには傷を回避して生命活動を続けたりして、壊れやすい遺伝子DNAをいろいろな方法で守っているからです。今回のニュースは、DNAを守るしくみのひとつ「損傷乗り越えDNA合成」に深くかかわるタンパク質のお話です。

-> 続きはNews@KEKをご覧下さい。


   
2010.3.31
   連載科学マンガ「カソクキッズ」第16話“ミクロな世界を探る光の工場”が公開されました。





KEKが監修を務める子供向けマンガ「カソクキッズ」は宇宙と加速器のヒミツにせまる物理コメディで、今回フォトンファクトリーについて説明されています。

-> 続きはカソクキッズをご覧下さい。 

   
2010.3.29
   インドビームラインオフィスが始動しました。





3月23日、機構内にてKEK物質構造科学研究所放射光科学研究施設(フォトンファクトリー:PF)に設置されるインド専用の放射光ビームラインオフィスのオープニングセレモニーが行われました。

-> 続きはNews@KEKをご覧下さい。 

また、関連トピックスが2010/5/14付けの[PFトピックス] インドビームラインがインド ヒンドゥー紙に掲載されました。でも紹介されています。

   
2010.3.10
    次世代光源用の直流電子銃で世界最高の500 kVの電圧を達成

図



独立行政法人日本原子力研究開発機構【理事長・岡崎俊雄】(以下、機構という)量子ビーム応用研究部門の羽島良一グループリーダー、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構【機構長・鈴木厚人】加速器研究施設の山本将博特別助教、国立大学法人広島大学【学長・浅原利正 】先端物質科学研究科の栗木雅夫教授および国立大学法人名古屋大学【総長・濱口道成 】の中西彊名誉教授らの共同研究グループは、高輝度大電流電子ビームを発生する>光陰極直流電子銃として、世界最高の500kVの電圧を達成しました。

-> 続きはKEKプレスリリースをご覧下さい。

また、この研究成果は2010/5/13付け[News@KEK] フレッシュな光を生み出す電子銃 〜 次世代光源の実現へ大きな一歩 〜でも紹介されています。

   
2010.3.4
   2009年ノーベル化学賞受賞者 アダ・ヨナット教授に 特別栄誉教授の称号授与を決定






高エネルギー加速器研究機構は、3月4日、昨年ノーベル化学賞を受賞したイスラエル・ワイツマン研究所のアダ・ヨナット(Ada Yonath)教授に、特別栄誉教授の称号を授与することを決定しました。
 本機構の特別栄誉教授は、機構に対する著しい学術の貢献があった者に対し、その功績を顕彰するもので、本機構が特別栄誉教授の称号を授与するのは、2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠特別栄誉教授に続いて二人目となります。

-> 続きは[KEKプレスリリース]をご覧下さい。

また、関連トピックスとして
2009/10/16付けKEKトピックス「KEKフォトンファクトリーと2009年ノーベル化学賞 〜リボソームの結晶構造解析とアダ・ヨナット教授の業績 〜」
2010/3/11付けNew@KEKアダ・ヨナット博士とKEK 〜リボソーム研究でノーベル賞〜
2010/4/7付けFeature StoryThe 2009 Nobel Prize in Chemistry and KEK’s Photon Factory
も掲載されています。

   
2010.2.25
   低電力のデバイス設計へ新たな道 〜 トランジスタの伝導層での分子変形を観測 〜





今やだれもが持ち、毎日見る携帯電話やデジカメに使われている画面。これには液晶ディスプレイと有機ELディスプレイの2種類あるのを知っていますか? この2種類は一見似ていますが中の作りは全然違います。液晶ディスプレイは裏から照らしているのに対し、有機ELディスプレイは自分自身が光っているのです。そしてその光る場所というのは、有機物(分子のかたまり)で作った発光ダイオードになっています。ダイオードは2種類の半導体を貼り合わせ、その境目(界面といいます)の性質を使って作られています。今回は、この境目で有機物がどんな姿をしているかを初めて見る事に成功した、というお話です。

-> 続きはNews@KEKをご覧下さい。


   
2010.1.28
   非平衡状態にある油滴の自発的変形運動のメカニズムを解明





東京大学の住野豊博士,千葉大学の北畑裕之講師,KEK物質構造科学研究所の瀬戸秀紀教授らのグループは,水と油の界面の自発的な運動が起こるメカニズムを,PFのBL-15Aを用いたX線小角散乱法により解明することに成功しました。

-> 続きはPFトピックスをご覧下さい。

また、この研究成果は2010/3/25付け[News@KEK] 生き物のように蠢く油滴〜油滴の自発運動のしくみを解明〜でも紹介されています。


   
2010.1.26
   Watching light-induced molecular dynamics





A team at KEK’s Photon Factory Advanced Ring (PF-AR) has been observing the dynamics of various materials excited by light with their new time-resolved X-ray beamline. This growing technique can have great impact on a broad range of fields from environmental science and materials science to biological sciences.

-> 続きは[KEK Feature Story]をご覧下さい。

   
2010.1.21
   星から生まれる新デバイス〜 テトラテーナイトの磁区構造 〜





みなさんのパソコンには、情報を記録するためのハードディスクと呼ばれる装置が入っています。ハードディスクの容量は、動画や高画質デジタル写真のデータなど、より多くの情報を保存できるように年々急速に増加しています。今回は、次世代ハードディスクの開発に、なんと隕石の構造を調べる研究が役立つかもしれない、というお話を紹介します。

-> 続きはNews@KEKをご覧下さい。 

   
2010.1.19
   中川文部科学副大臣が高エネルギー加速器研究機構を視察




平成22年1月15日、中川正春文部科学副大臣が高エネルギー加速器研究機構を来訪、視察をされました。
 副大臣は鈴木機構長からの研究活動の状況、研究計画等の概要説明の後、ビッグプロジェクトの予算配分やマネージメントの方法、今後の研究計画等について意見交換されました。


-> 続きはKEKトピックスをご覧下さい。